カテゴリー「13)すべてがムダであることについて」の108件の記事

2016/06/02

地球人スピリット・ジャーナル・ダイジェスト版<60>「すべてがムダであることについて 」カテゴリについて

<59>よりつづく

「地球人スピリット・ジャーナル」
ダイジェスト版

<60>「すべてがムダであることについて」カテゴリについて

1)あっという間に駆け抜けたカテゴリであった。書かれたのは2016/04/5~2016/06/02の間。当ブログのなかでも最も短期間で走り抜けたカテゴリではなかっただろうか。

2)エコビレッジの中で聞いたラジオ番組から「ねぇ、ムーミン」カテゴリがスタートし、そのムーミン谷に棲息するキャラクターとして選びとったのが、「じゃこうねずみ」カテゴリだった。そのじゃこうねずみの愛読書が「すべてがムダであることについて」である。

3)そこからのカテゴリ名だったが、まったく無関係だったわけではなく、書かれた記事もかなりニアミスを起こして、一体化しそうになったことが何回もあった。

4)当ブログにおいては「すべてがムダであること」というのはネガティブ要素よりも、ポジティブ要素のほうが大きいカテゴリ名なのであり、敢えて今後「すべてが役に立つことについて」と反語せずとも良い状態ではある。

5)色即是空 空即是色。

6)もうすでに当ブログは、自らの「終り時」を探して、ずっとさ迷い続けている状態だ。いつサドンデスしても可笑しくないのであり、毎回毎回が最終回のつもりで、続けていこうと思う。

7)そのような意味において、このダイジェスト版もちょうど(60)に達しており、一つの区切りになったようである。次回のカテゴリ名は「把不住」と名づけた。ムーミン谷ならぬ松島湾に浮かぶ雄島に住んだ禅師のタイニーハウスの名前がこれである。

8)私はこの把不住(元は、はふじゅう、と読む)を「ばべしゅう」と読んで、自らの五七語の号とさせていただくことにした。ムーミン谷はヒタカミにある島になり、じゃこうねずみは把不住となった。さて、「すべてはムダであること」は、おそらく五七語の言葉として吐かれて続けていくことになる。

9)「把不住や すべては無か 空なるか」 把不住

10)「再読したいこのカテゴリこの三冊」

「彫刻刀で楽しむ仏像」 弥勒菩薩・薬師如来 関侊雲他

「続・彫刻刀で楽しむ仏像」 釈迦如来・聖観音菩薩 関侊雲他

「続・やすらぎの仏像彫刻」 実物大で作る小仏 小仏阿弥陀・小仏薬師・小仏観音を彫る 岩松拾文

 加えて

「古代一木彫像の謎」仏像の樹種から考える―成城学園創立100周年記念シンポジウム報告書 金子啓明他

の4冊だった。これは、この期間の丁度真中の5月3日に書かれた今日の気分はこの3冊とまったく同内容だった。

<61>につづく

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再読したいこのカテゴリこの3冊「すべてがムダであることについて」編

前からつづく

再読したいこのカテゴリこの3冊
「すべてがムダであることについて」

Unnamed

「彫刻刀で楽しむ仏像」 弥勒菩薩・薬師如来 関侊雲他

「続・彫刻刀で楽しむ仏像」 釈迦如来・聖観音菩薩 関侊雲他

「続・やすらぎの仏像彫刻」 実物大で作る小仏 小仏阿弥陀・小仏薬師・小仏観音を彫る 岩松拾文

 プラス

「古代一木彫像の謎」仏像の樹種から考える―成城学園創立100周年記念シンポジウム報告書 金子啓明他

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<後>へつづく

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「10年間で読んだ本ベスト10」<24>最後の一冊

<23>よりつづく

「10年間で読んだ本ベスト10」 

<24>最後の一冊  目次

1)最初この企画を思いついた時に、ここまでくるとは考えていなかった。もっとアバウトに終わるだろうという読みだった。しかしよくよく考えてみれば、こうならざるを得ないのだ。じゃぁ、最後の1冊はナニ?

2)いやはや意表を突かれて、私はびっくりしたよ。そうそうそうか、そうだよな。最後の一冊・・・?

3)で、窮鼠猫をかむ、という喩えもある。あまりにびっくりしちゃうと、どんな弱い奴だって、トンデモない手を考え出して、窮地から飛び出してやろうというエネルギーが湧くものである。

4)ジャンジャカチャーン、当ブログ、10年間の結論、最後の最後の一冊は、これだ!

「地球人スピリット・ジャーナル・ダイジェスト版」
意識をめぐる読書ブログの軌跡

5)やったね。

6)これしかないでしょう。いくら読んだって、他人の本は他人のもの。他人の本だって、ちゃんと読んで身に付ければ、それは私のもの。私が私のために4000冊の本を読んで、そのもっとも濃縮した部分をまとめたものは、これしかないのだ。

7)って、それって本になってないじゃないか。

8)いいじゃないか、いずれ本になるかも知れないし、そもそも本になどならなくていいのだ。棺桶に他人の本など入れてもらってもあんましありがたくない。私は、この「ダイジェスト版」を一冊、自分で勝手に持って、あの世に行く。

9)無人島に本など持っていったって仕方ない。そんなの読む必要などないのだ。読書の極意は、最後の最後は、本を忘れることだ。

10)本にはなっていなくても、なんだかダラダラとした文章の羅列を、Bhaveshから脱皮した把不住が、五七語に、切りつめていくだろう。

11)乞うご期待

<25>につづく

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「宮澤賢治 魂の言葉 」 宮澤 和樹 (監修)<2>

<1>からつづく 

宮澤 和樹 (監修)  2011/06 ロングセラーズ 新書 218ページ
★★★★★

1)3・11後の賢治の評判はますます高まった。あちこちから賢治が立ち上がった。もはや賢治しかいないのか、というほど期待が集まる。マイトレーヤーかメシアか、救世主のごとくだ。ひとり賢治におっかぶさっていいのかどうか。そろそろ再検討が必要だろう。

2)当ブログとしては、すでに100冊をゆうにこえる賢治作品を記録してきた。そして、かなり拙速ぎみに「ちょっと早すぎる賢治再読リストベスト10」(2012/01/17)なんて記事を書いていたが、まぁそろそろ再読する季節でもあるだろう。もう5年も経過したのだし。

3)すでに自分で作っておいたこんな図式や(2011/10/16)

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4)こんな図式も気になり始めてきた。(2011/11/06)

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5)さて、この「宮澤賢治 魂の言葉 」 宮澤 和樹 (監修)は、賢治ゆかりの著者が花巻に経営する林風舎を訪問した時に求めた一冊である。発行時期や血筋から考えて、こちらも大事にしておきたいが、実は、当ブログとして大いに肩入れしたのは「宮沢賢治祈りのことば 悲しみから這い上がる希望の力」(石寒太2011/12 実業之日本社)のほうであった。

6)今となってはタイミングの違いとだけメモしておくが、今後、この二冊を並べて検討してみるのも面白いかもな、と思う。

7)それと、どうせ賢治論を再発熱させるなら、賢治の出自論もきになるところである。「宮沢賢治幻想紀行」 新装改訂版 畑山博他 2011/07 求龍堂)には

賢治の両親は、ともに姓を宮沢という。父方も母方も宮沢家である。祖先をたどってゆくと、一人の人物にで行き当たる。つまり遠縁の一族なのだ。その人物とは誰か。江戸中期の天和・元禄年間に京都から花巻にくだってきたといわれる、公家侍の藤井将監(しょうげん)である。この子孫が花巻付近で商工の業に励んで、宮沢まき(一族)とよばれる地位と富を築いていった。(中略)

 いずれにしても、賢治の祖先は、京都からの移民である。つまり、賢治の中に流れている地は蝦夷以来の、みちのくの土着ではない。天皇を頂点とするクニに反逆する血ではないのだ。p106「生涯」

 などというコメントも残されている。他にはまだ見つけていないコメントなので、この辺あたりも、しっかり把握しておきたいものである。

8)スティーブ・ジョブズにも似て、我らが愛す賢治アイコン、そろそろまた活動時期がきたようである。

つづく

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「10年間で読んだ本ベスト10」<23>さらに3冊にしぼる

<22>よりつづく

「10年間で読んだ本ベスト10」 

<23>さらに3冊にしぼる  目次

1)河合隼雄は「無人島に持っていくなら、まずは古事記一冊を持っていくだろう」という。無人島に何をしにいくのか、どのくらいいくのか、どのような環境なのか、など気になることはたくさんある。いちがいに言えることではない。

2)しかしながら、当ブログも敢えて、その無謀なシュミレーションに挑戦する。もし今、無人島に3冊の本を持っていくとするなら、何を持っていくのか。無人とは言え、電気はあるのか、電波は届いているのか。食糧はあるのか。外敵はどうか。それらを加味しなければならないが、あえて今ならこの3冊だ。

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3)まずは「OSHO ZEN TAROT」。わがマスターOSHOの智慧の詰まった一冊、というかひとつのシステム。無人島のサバイバル・ゲームのなかで遭遇する危険な事態は次々とやってくるに違いない。そのひとつひとつに対処する智慧が見つかるかもしれない。

4)それは陸の孤島の無人島に限らず、都市文明の孤島に迷い込み、まったくの援助なしのサバイバル生活であったとしても有効であろう。生き延びるためには、このカード一式をポケットに忍ばせて行くのは悪くない。

5)二つ目は、千葉富三「日本の誕生」だ。ホツマツタヱ―大和言葉で歌う建国叙事詩「甦る古代 日本の誕生」 。私はこの数年、この本を読み解きたくてうずうずしているのだが、集中できない。そもそも集中力がないのが私の売りであるが、それにしても、この1200頁を越す大冊を読みこなす体力と気力と、時間がない。

6)河合隼雄が、まずは古事記、というなら、私は彼にならって「ホツマツタエ」を持っていこう。そしてそれは行きがかり上、千葉ホツマとなる。予備知識もたくさん必要になるだろう。併読すべき他の本も多かろう。本書に誤謬を見つけることも可能だろう。好き好きでしかたない、という本ではない。しかし、今、機会に恵まれるなら、この大冊を一冊、読みくだいてみたい。

7)そして三冊目は「新しいLinuxの教科書」だ。実はこの本、この二週間ほどずっと手元にあるのだが、当ブログとしては未記録である。そもそもそう簡単に読める本ではないし、読む本でもない。辞書的に用途に合わせて、あちこち見ながら活用すべき一冊である。そして、なお、私にはほとんど理解できない一冊なのである。

8)プログラミングLinuxについての本は、当ブログにおいてもすでに何冊も読んできた。プログラマーという職業や仕事の形態、あるいは存在様式を、私は実に現代的だと思う。無人島にいくなら、Linuxの入ったモバイルパソコンを持って行きたい。そしてちょっとはプログラマー的なポーズを取ってみたい、万年携帯コンピュータ4級の私は思うのだった(涙)。

9)三冊と限るなら、今はこの辺を考えておけばいいだろう。別段に棺桶に入れてくれ、というわけではない。無人島に「レジャー的」に遊びに行くなら、そして、キチンと今ある存在様式まで戻ってくることができるなら、これら3つのアイテムは、なかなかいいんじゃないかな。私的には○である。

<24>につづく 

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日高見国を訪ねて 「北上川散歩」鈴木 文男<3>

<2>からつづく

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「北上川散歩」日高見国を訪ねて <3>
鈴木文男1991/05 あづま書房 新書版 p153

1)昨日、著者を訪ねた。我が家から著者のお宅までは実に数キロの距離である。実に示唆に富んだ本なので、以前より出版社やら著者に関心があったのだが、本は本として、ご自宅に押し掛けたり、出版社に問い合わせたりしたりするのは、どうもハシたない、と思う癖があったので、そのままになっていた。

2)しかし、どうもいても立ってもいられなくなり、昨日は、わずかな手掛かりを手に外にでた。出版社はすでに引っ越しているかと思ったが、まだ現存し、なんとその出版社の表札の上には、著者のフルネームの表札がでていた。1920年生まれの著者、まだ御健在であったのである。

3)この方がどういう方なのか知らない。どういう経歴で、どういういきさつでこの本ができ、今現在、どういう状況にあるのか。そんな中で、突然の訪問は失礼だろう。もちろん、失礼すぎる。

4)しかしながら、この恥ずかしがり屋の東北生まれの私にも、蛮勇をふるうエネルギーが腹の底から湧いてくる時がある。太平洋をはるかに見はらす高台にあるお宅は、おそらく3・11の波の動きをつぶさに観察できる位置にあっただろうとさえ思われる。

5)逡巡したが、勇気を掻き集めインターフォンを押した。おそらく二回押した。しかし、残念ながら、ご不在のご様子である。残念。出直そう。綺麗に片づけられたお庭にはなにやら著者のボタニカルライフを思わせるような風景が。

6)車にもどって、ふと考えた。そういえば電話をかけてみるという方法もあったよね。自動案内音声が「もうありません」と伝えてきた。そうだろうな、と思いつつ、掛け間違えていたことに気づいて、再コール。そこでようやく私は著者と直かにお話しすることができたのであった。

7)「北上川散歩」の残部がありましたら譲ってほしいのですが。最近ヒタカミ国に関心を持ち始めた友人にこの本を一冊プレゼントしたいので・・・。ご高齢の方なので、電話の音声の聞きとりがむずかしいこともあったかもしれない。だが、しっかりされた声でお答えいただいた。

8)すでに残部は一冊もないこと。再販の声もあるが、まだそれには至っていない、ということ。読者の方々に関心を寄せていただくことは大変ありがたいことだ、と。そういうお答えのなかに、しっかりした著者のエネルギーに触れたようで、こちらの背筋もピンとした。

9)残念ながら、電話だけで、実際にはお会いできなかったが、いずれお手紙で読後感想などをお伝えいたします、とお話させていただきました。

10)実は、著者のご本は巻末のリストを見るだけでも数十冊あるのである。しかもその多くは近くの図書館に入っている。著者を直接訪問する前に私にはやるべきことがまだ残っていたようである。

11)現行カテゴリもまもなく終り、次期カテゴリは「把不住」という名前でスタートしようというところである。次のスタートは、ひょっとするとこの方の本を読むところから始まるのではないだろうか、という予感がしてきた。すくなくとも「把不住」カテゴリ一冊目はこの本できまりでしょう。

つづく

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「わがボタニカルライフ」<27>もっと上手に市民農園

<26>からつづく 

「わがボタニカルライフ」

<27>もっと上手に市民農園

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 こちらの記事は、書きかけのまま二週間ほど放置されてしまっていた。今となっては何を書きたかったのかは忘れてしまったが、その間、「もっと上手に市民農園」についての記事を書いているので、おそらくダブってしまって、こちらは意味を失ってしまたのだろう。

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 市民農園やクラインガルテンの記事を統合してこちらの「わがボタニカルライフ」に一本化したために、やや混乱気味ではある。しかしながら、分離したままの煩雑さより、統合してしまうほうが、より意味論的には深まるようなので、とにかく現在の流れを大事にしよう。

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 おそらく当ブログにおけるボタニカルライフという意味は、そこに技術的な研究や、事態的な事実の記録、あるいはより詳しい発展形を望んではいないのだ。むしろ漠然としたもので、VSコンピュータとか、VS読書とか、VS都市文明とか、あるいはもちろんVS原発とか、そういうことを意味している。その象徴として当ブログのなかで育っていってもらえばそれでいい。

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<28>につづく

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「10年間で読んだ本ベスト10」<22>5冊にしぼってみる

<21>よりつづく

「10年間で読んだ本ベスト10」 

<22>5冊にしぼってみる  目次

1)10冊にしぼるのもむずかしいのに、5冊にしぼるなんてできるだろうか。至難の苦しみを味わうかと思えば、これが割とうまくいく。何故か。もう、そうなると、諦めをとおりこして、むしろ何の未練もなくなってしまうからだ。

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2)もうぶっちゃけ、このブログは「ウェブ進化論」がなかったら始まらなかったのだから、まずはこの一冊を選ぼう。そもそも若い時分に死のベットで読んだアルヴィン・トフラー「第三の波」は、苦境にあった私をして「生きよう」と思わせてくれた一冊だった。その後継、発展形がこの梅田望夫の「ウェブ進化論」であった、と言える。

3)関連の本も沢山読んだ。反論、類本、最新情報、プロ向け、アマ向け、沢山読んだ。いずれにせよ、当ブログの出発点であり原点は「ウェブ進化論」

4)二冊目はOSHO「私が愛した本」だ。OSHOは今世で師事した唯一のマスターである。当ブログは、わがマスターOSHOとそのワークにささげられている。すべてはそこに繋がっていく。たくさんの業績を残したわがマスターの全業績をクローズアップしたい。しかしながら、当ブログとしては、たった一冊OSHO「私が愛した本」にとどめよう。

5)インターネットの発展がすさまじかった。図書館システムがオープン化した。その背景を受けながら、当ブログは「ウェブ進化論」でブログとして始まり、「私が愛した本」で「読書ブログ」という性格付けを明確にした。

6)三冊目は、「仙台平野の歴史津波」だ。この10年間の丁度真中に位置し、「前」と「後」をはっきりと明確に分けることのできるポイントが3・11東日本大震災である。そのど真ん中にあって、明確にその警鐘を鳴らし続けた男、それが飯沼勇義氏だ。彼の関連書籍もある。3・11についても、さまざまな言説がある。しかしながら、当ブログにおける鼻祖であり、白眉なのはこの本「仙台平野の歴史津波」だ。

7)ここから派生するバイオ・リージョン、日本神話の見直し、地球環境への痛い提言。さまざまなビジョンを展開して行く中で、人生をかけて、一個の人間として生き切った個性豊かな著者に敬服する。この一冊も欠かすことはできない。

8)ここまでの三冊は割と簡単にしぼることができる。しかし4冊目となるとやや難しい。私はここで敢えてヘルマン・ヘッセ「ガラス玉戯曲」を選ぶ。今回絞った本のなかでは、読書体験としては一番古い。若い時分にインドをバックパッキング旅行し、外れた安宿に残された文庫本一冊、それがこの本だった。

9)ヘッセはこの作品でノーベル賞作家になり、その後、大きな作品は書かなかった。最高最後の作品と言っていいだろう。私は、ここに理想郷を見、人間としての昇華の最高形態を見る。そしてそれは、乗り越えられていくべき小乗のカルマを明確に示す。

10)そして、5冊目はさらに難しい。難しいが、現在の私の存在様式に合わせてザックリと割り切ってしまえば、「もっと上手に市民農園」を選ぼう。実に象徴的な一冊である。3・11の当日、私はビル・モリソン「パーマカルチャー 農的暮らしの永久デザイン」を読んでいた。 そして3・11後しばらくして、私の読書はゲーリー・スナイダー「地球の家を保つには エコロジーと精神革命」から再スタートした。

11)地球を思い、ガイアに夢を馳せ、エコビレッジ構想を練り、クラインガルテンも始まった。ボタニカルライフに、エコロジー、さまざまな支線はあれど、実に地道に足元を見させてくれる一冊は、この本であろう。関連本はたくさん読んだ。もっともっと学ぶべき本はある。しかしこのコンパクトな一冊を今選ぶことができるのは喜びである。

<23>につづく

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2016/06/01

「もっと上手に市民農園」4.5坪・45品目 小さな畑をフル活用 (コツのコツシリーズ)斎藤 進<5>

<4>よりつづく 

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「もっと上手に市民農園」4.5坪・45品目  小さな畑をフル活用(コツのコツシリーズ)<5>
斎藤 進(著) 2012/3 農山漁村文化協会 単行本 103ページ

1)畑を始めた去年と、二年目の今年で、違うことはいろいろある。

・どうも手を抜くことも必要だ、ということがわかってきた。
・有機無農薬、という縛りをすこし緩めて、除草マルチや888などの化成肥料も受け容れた。
・去年つくったボカシ肥料が今になって効いてきた。
・面積がひろがって、適地適作がなんとなくわかってきた。
・昨年仕込んでおいたものが収獲できるようになった。 
などなど。

2)なんと言っても、昨年の「失敗」が今年の「コヤシ」になっている、というのがなんともいい。

・タマネギ 六月に収獲したら、トマトの雨よけの下で2~3日干したあと、ベランダで乾燥させて保存します。p84

・エダマメ 施肥は少肥タイプです。元肥は春先の全面元肥のみ、追肥は行ないません。肥料過剰にすると過繁茂になって莢(さや)がつかない。莢がついても実が入らない、ということになってしまいます。p74

・サトイモ 追肥はコンスタントタイプです。(中略)ナスと同様に水も好み、乾燥は大敵です。晴天が続いたら条間にたっぷり水をやります。p72

・キュウリ 根が浅いので、ワラやビニールマルチで乾燥から守ります。(中略)乾燥するとうどんこ病が出やすいので、表面に白い粉のようなカビがついた葉は早めにとってください。(中略)施肥はコンスタントタイプです。追肥は収獲が始まったら二週間に一度、化成肥料を半握り、マルチをめくって畝の肩に施します。p66

・ジャガイモ 施肥は少肥タイプです。肥料が多いと樹ボケするので、全面元肥だけで十分です。p61

・ナス 一番果が着いたら、そのすぐ下の側枝と主枝とを畝の左右に誘引します。一番果も枝の成長に養分を使いたいので撮ってしまい、一番果より下のわき芽は葉を残してすべて摘み取ります。(中略)施肥はコンスタントタイプです。ナスは大食いの大水飲みです。肥料をよく吸って水も多く必要とします。追肥は、果実の収穫が始まったら化成肥料を半握りずつ、二週間に一回収獲終了まで続けます。p62

3)昨年は、狭い畑を最大限利用しようとして、何種目にも挑戦したが、それが災いした面もあり、また、失敗談としての良い経験になっている部分もある。ことしは、サボりにサボって、空っ畑にならないように、ほとんど言いわけ程度の作付だが、それでもやるべきことは多く、学ぶべきことも多い。

4)五月 園芸店には春先に作っておいた菜園マップを持って行き、買いすぎには気をつけましょう。p93
 六月 ジャガイモやツルなしいんげんの他、前年秋に植えたタマネギやソラマメ、エンドウも収獲期を迎えます。ただし、雑草も野菜以上にぐんぐん伸びて驚かされます。(中略)刈った雑草は捨てずに、黒マルチや畝間に重ねておきます。梅雨が明けて気温が上がったときの直射日光を和らげ、地温が急上昇するのを防いでくれます。(中略)
 下旬にはキュウリやナスなどの果菜類の収獲が始まりますが、初収獲はなるべく早いほうがいいでしょう。初収獲が遅れると実に養分を奪われて樹勢が鈍り、その後の生育にひびくようです。
p94

5)やりたいばかりの情熱が先走り、ひとつひとつのマニュアルもよく読んでもみないで、暴走するのが、私の良い点(爆笑)でもあり、大きな弱点(当然だろう)でもある。今年は、小品種にしただけに、ひとつひとつにもうすこし学びのチャンスを設けよう。

6)なんにせよ、スーパーの野菜たちと競争するような「野心」を持たず、ただひたすら、科学者のような心を持って、小さな「事実」の積み上げから、身に着いた「知識」を重ねていこうと思う。質も量も、「自分」なりでいいと思う。

7)そして、今年は、庭と市民農園とクラインガルテンの三位一体なので、シームレスに繋がっていくことを期待する。

<6>につづく

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2016/05/31

「仙台平野の歴史津波」飯沼勇義 <9>

<8>よりつづく

Hukkoku
「仙台平野の歴史津波」 巨大津波が仙台平野を襲う!<9> 
飯沼 勇義 (著) 復刻版 2011/09 本田印刷出版部 単行本 p234

1)今回またこの書を開いたのは、中国地方に住む古い友人の、、初めての東北旅行に際し、私からの率直な参考意見としての資料として、果たして妥当かどうか、ということを判断するためであった。

2)あらためて通読してみて、実にまだまだ見落としていたり、曲解、誤解していることがたくさんあることに、我ながら実に驚いた。ある意味、それは当たり前のことである。通常の単行本の形を取りながら、この本には、著者が生涯をかけて研究しつくした成果が、凝縮されつくして詰め込まれているからである。まだまだ理解不足であることを、決して恥ずるまい。

3)読めば読むほど味わい深い一冊である。

4)私が今後、この地に生きていく限り、何度も何度もひも解く一冊であろう。そして、もしわが子々孫々がこの地に生きていくならば、自らの血脈として、バイオリージョンとして、家宝として本書を愛し続けることを願う。

5)さればとて、還暦過ぎて初めてこの東北の地に足を運び、特にこの地を限定的に調査しようという訳でもないわが旧友において、この本はどんな評価を受けることになるだろうか。

6)地震、津波、3・11東日本大震災に、深い悲しみを持つ友人ゆえ、そこから派生する東海トラフや南海トラフとの連動などにも強い関心をもっている。そのような観点からすれば、この「予言の書」が必ずしも一人の人間の思い付きではなく、多くの研究家たちの断片的な成果を踏まえたうえで、なお総合的に俯瞰した場合、当然近未来におこるべきであろう大災害の実体がマジマジと見えたのだ、という結論に気づくだろう。

7)いままで何回もひも解きながら、まったくひっかからずに読み飛ばしていた部分のひとつに、こんな箇所がある。

8)私たちの健康のことだって、同じだと思う。いつかは、老いたからだになる。否、若くとも、老いても病といつも同居している。病気になったら病気と仲よしにならないと健康にならないといいます。

 健康になるには病気を知るということで、自分自身、健康にもどるにはどうするか。自分自身の悟りであり、他の助力(医師)を仰ぐ。佛教上で言えば、自力本願と他力本願ということだろうか・・・・。p108「津波伝説がつくられる諸条件」

9)あるいは、ごく最近、友人と訪ねた奥州雄島の雲居禅師の把不住軒だったが、この禅師に関わる記述も実はあったのである。

10)この開墾作業は、寺が主体となって開発した土地で、明暦年中(1655~57)松島・瑞巌寺住職、雲居禅師によって、慶長十六年の津波によって荒地になったところを起返開墾された地域を見立開墾されたところであります。p146「寺受新田うぐい田の開発」

11)そして、結句の結句となるべき部分は「あとがき」にあった。

12)大塚先生からは、要約すると、歴史研究家としてのあり方は、人間は人間らしく生きなければならないという、原点に立った人間の生き方を教えていただきました。p234「あとがき」

13)1930年生まれの著者、1995年、65歳時における述懐である。

14)まさに、わがバイオリージョン。地球環境を考える上で、自分が今生ここにある意義を問いかけてくる、重要な一冊である。

つづく

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