カテゴリー「07)現代世界におけるマインドフルネス2」の108件の記事

2017/03/31

地球人スピリット・ジャーナル・ダイジェスト版<66>「現代世界におけるマインドフルネス2」カテゴリについて

<65>よりつづく

「地球人スピリット・ジャーナル」
ダイジェスト版

<66>「現代世界におけるマインドフルネス2」カテゴリについて

1)書かれたのは、2017/02/15~2017/03/31の間。一か月半だから、かなりのスピードだ。この期間、もっとも印象的だったのは、SNSで流れてきた「イSム」の動画ビディオにすっかり夢中になってしまったこと。「イSム」 すべての人に、仏像のある毎日を

2)何度繰り返しみたことか。

3)別段にこのメーカーから仏像を買いたいとは思わなかったが、自分の力でつくりたくなった。

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4)自分でつくったのは樹齢1300有余年のカヤの木に彫った薬師瑠璃光薬師如来。

5)「再読したいこのカテゴリこの3冊」は次のとおり。

「シンギュラリティ」人工知能から超知能へ(マレー・シャナハン著 ドミニク・チェン監訳 2016/01 エヌティティ出版)

「月と蛇と縄文人」 シンボリズムとレトリックで読み解く神話的世界観(大島直行 著 2014/01 寿郎社)

「マインドフルネスストレス低減法」 (ジョン カバットジン著  春木豊翻訳   2007/09 北大路書房)

<67>につづく

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再読したいこのカテゴリこの3冊「現代世界におけるマインドフルネス2」編

前からつづく

再読したいこのカテゴリこの3冊
「現代世界におけるマインドフルネス2」

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「シンギュラリティ」人工知能から超知能へ
マレー・シャナハン著 ドミニク・チェン監訳 2016/01 エヌティティ出版 単行本(ソフトカバー): 268ページ

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「月と蛇と縄文人」 シンボリズムとレトリックで読み解く神話的世界観<1>
大島 直行 (著) 2014/01 寿郎社 単行本: 280ページ


「マインドフルネスストレス低減法」 
ジョン カバットジン (著),    Jon Kabat‐Zinn (原著),  春木 豊 (翻訳)   2007/09 北大路書房 単行本 387ページ

次につづく

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OSHO 現代世界のマインドフルネス 「Mindfulness in the Modern World」 <218>ちょっと聞いてみなさい

<217>からつづく

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「Mindfulness in the Modern World」
How Do I Make Meditation Part of Everyday Life? <218>
OSHO 2014/04 Griffin 英語 ペーパーバック 254ページ (Osho Life Essentials)  目次
★   工事中

<付録> 

マインドフルネスを支えるための技法5つ 

5、ちょっと聞いてみなさい

 聴くことは、体と魂の間の深い関わり合いだ。そして、それが瞑想の最も強力な方法として使われてきた要因だ。それは、二つの無限、物質と精神性の間に架かる橋なのだ。

 いつであれ、あなたが座っている時、ちょっと何が起きているか聞いてみなさい。そこは市場があり、雑音と雑踏があるだろう。あなたは列車や飛行機の音を聞く。 

 聴きなさい、ウルさいなあなどと思わず。まるで素敵な音楽を効くかのように聴くのだ。共感を持って。突然、雑音の質感が変わったことに気づくだろう。

 それはもう気をそらすこともなく、邪魔もしない、そしていつの間にか、素晴らしい癒しとなるだろう。ちゃんと聞いたら、市場の雑音さえも名曲となる。 

 つまり、何を聴くかが問題なのではない、あなたが聞くというところがポイントなのだ。何を聴くかではない。 

 あなたが何かを聴くときでさえ、あなたは聴くことそのことの、その価値そのものを考えては来なかっただろうが、とても心地よいものとして聴きなさい、まるでベートーベンのソナタでも聞いているかのように。

 すると気づくだろう、あなたがその質を変容させてしまったことに。それは素敵なものなる。OSHO p247/254

つづく

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OSHO 現代世界のマインドフルネス 「Mindfulness in the Modern World」 <217>Eat and Drink Consciously

<216>からつづく

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「Mindfulness in the Modern World」
How Do I Make Meditation Part of Everyday Life? <217>Eat and Drink Consciously
OSHO 2014/04 Griffin 英語 ペーパーバック 254ページ (Osho Life Essentials)  目次
★   工事中

<付録> 

マインドフルネスを支えるための技法5つ 

4、意識を持って食べ、飲む

 私たちはとても無意識で、自動的で、まるでロボットのように食べている。もし味覚が働かず、なかったとするなら、あなたはただただあなた自身を虐げていることになる。ゆっくりと進めなさい、そして味覚に注意するように。

 食物をただただ飲み込み続けることはやめなさい。あわてず味わい、味そのものになりなさい。あなたが甘さを感じるときは、その甘さになりなさい。そして、それから体全体で味わうことができるはずだ、決して口の中だけではなく、舌だけではなく、さざなみのように体全体に広げていくことができるはずだ。

 なんであれあなたが食べるなら、よく味わい、味そのものになりなさい。味なくして、あなたの感性は消滅してしまうだろう。それらはだんだん感性を失っていく。そして無感性になると、あなたは自分の身体を感じることができなくなり、あなた自身の感じる力を失ってしまうだろう。そして頭の中に取り残されてしまうだろう。

 水を飲むとき、その冷たさを感じなさい。目を閉じて、ゆっくり飲みなさい、そして味わうのだ。冷たさを感じ、その冷たさになるのを感じなさい。冷たさは水からあなたへと伝わり、あなたの身体そのものとなるからだ。

 あなたの口がそれに触れる、あなたの舌がそれに触れる、そしてその冷たさがあなたに伝わってくる。あなたの身体全体で起こることを見ていなさい。そのさざ波が広がるのを見ていなさい、そうするとあなたはその冷たさが体全体に感じるだろう。

 この方法で、あなたの感性は成長していく、そしてあなたはもっと生き生きとし、もっと満足して生きることができるようになる。OSHO 246/254

<218>につづく

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2017/03/30

「祈り」山尾 三省 <10> / 「日本会議の研究」菅野 完<4>

<9>よりつづく

祈り
「祈り」 <10>
山尾 三省 2002/09 野草社 単行本: 151p

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<3>からつづく

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「日本会議の研究」 <4>
菅野 完 (著) 2016/04 扶桑社 新書 302ページ

★★★☆☆
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1)南無浄瑠璃光
われら人の内なる薬師如来
われらの 日本国憲法第九条をして
世界の すべての国々の憲法第九条に 撮り入れさせたまえ
人類をして 武器のない恒久平和の基盤の上に 立たしめたまえ
 山尾三省「祈り」p151

2)極右集団の学校法人の土地購入についての不正の話題が国民的話題になっている。次から次へとでてくるニュースに見とれてしまう。たんなる話題としてみるだけなら、まぁ面白いショーでも見ているような状態だが、本当の本質はどこにあるのか。

3)基本は、憲法九条の問題だろう。自民党は結党以来の党是として自主憲法の制定ということを言う。しかし問題は「自主」にはないだろう。九条の「平和」が問題なのだ。

4)今回のこのショーの本質は反「平和」派の仲間割れであろう。うまいこといっていたのに、途中でちゃちゃが入って、頓挫した。そういう構図だ。

5)しかしながら、「平和」推進派の当ブログとしては、「自主」という美名に隠れた反「平和」を見逃すわけにはいかない。天皇制を優先し、国家を優先する反「平和」派には賛成できない。

6)国家より人間が優先されるべきである。戦争より精神性が話題になる世界に生きていたい。すでに終わった国家という陣取り合戦ではなく、ひとつの惑星に生きる生命体としての自分(たち)をみつめる世界に生きていきたい。

7)そういう視点に立ってみれば、今回のひとつの学校の敷地問題など、茶番劇であることがすぐわかる。

三省「祈り」<11>につづく

「日本会議の研究<5>につづく

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「シンギュラリティは怖くない」ちょっと落ちついて人工知能について考えよう 中西 崇文 / 「シンギュラリティ」人工知能から超知能へ<2> / 「<インターネット>の次に来るもの」 未来を決める12の法則<20> / 「WIRED」 VOL.27<2>

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「シンギュラリティは怖くない」ちょっと落ちついて人工知能について考えよう
中西 崇文 (著) 2017/02 草思社 
単行本(ソフトカバー) 192ページ   
No.3929★★★☆☆

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<1>からつづく

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「シンギュラリティ」人工知能から超知能へ<2>
マレー・シャナハン著 ドミニク・チェン監訳 2016/01 エヌティティ出版 単行本(ソフトカバー): 268ページ

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<19>からつづく

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「<インターネット>の次に来るもの」 未来を決める12の法則 <20>
ケヴィン・ケリー (著),    服部 桂 (翻訳) 2016/07 NHK出版 単行本: 416ページ 目次

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1)むかし「狼なんかこわくない」(庄司薫1971)という小説が賞を取って話題になった時のことをおもいだした。内容はともかくとして、童話「赤ずきんちゃん」を連想させるような、秀抜なタイトルだと思った。

2)さてシンギュラリティは、狼のようにこわい、というのが前提になっているのか。漫才に「饅頭こわい」ってのがあるが、なんでも、こわい、と思えばこわいことになってしまうのか。

3)探してみれば「シンギュラリティ=狼」説は確かにある。その立場に立っている人にとっては、「シンギュラリティはこわくない」というタイトルはヒットするのだろう。しかしまた、シンギュラリティはこわくない、と強弁することも、実はちょっと危ない。

4)地域ではちょっと大きめだった専業農家だったわが生家に中古の耕運機がやってきたのは小学校3年のときだった。東京オリンピックの2年前、ビートルズが来日する4年前のことだった。あれから農村の風景は一変した。

5)そしてその後のプロセスは省こう。そしちえあれから55年経過した現在では、わが家はほとんど廃農の状態である。田畑もまだある。食料のニーズもある。住民構造だって過疎化しているわけではない。むしろ住宅が増えて人口は増えている。しかしながら、農業は衰退している。そういう意味では、農業の機械化は、農家から仕事を「奪った」。

6)1990年代にパソコンが一般化し、後半からインターネットが登場して、21世紀になってからはIT社会が当たり前になった。OAで職場を追われ、仕事を奪われた同輩たちは、数えてみればきりがない。

7)スマホ、タブレットが常態化した現在、私もまた年齢の上昇とともに、一般的な職場からは追放されかかっている。つまり仕事を奪われつつあるのである。だけど、私なら、それを「こわい」とは表現しないし、「こわい」とも、「こわくない」とも思っていない。

8)あのケヴィン・ケリーにしても、決してITガジェットの最新のものを次から次と購入しているわけではなさそうだ。むしろ、古いものを大事にし、長く使いたい、という態度は、私たちの世代にとっては当たり前の態度なのだ。

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<1>からつづく

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「WIRED」 VOL.27/科学のゆくえを問う大特集「Before and After Scienceサイエンスのゆくえ」<2>
雑誌  – 2017/02  Condé Nast Japan (コンデナスト・ジャパン) (著),    WIRED編集部   (編集) WIRED関連リスト
★★★★★
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9)あの「WIRED」さえ、決して科学至上主義ではない。シンギュラリティという科学の先端、デジタルの権化、左脳の最大化、そこだけでは決して生命や存在の進化プロセスの究極には成り得ない。

10)アナログVSデジタル論争の本当の図式はまだ見えていない。本当は、既知なる科学、未知なるアート、そして、不可知なる意識。ここにいかないと、本当のシンギュラリティの姿は見えない。

11)シンギュラリティの本当の仕事は、未知なる世界は既知なるものとなるが、ついに不可知な世界は残る、ということを明確に証明することになるだろう。

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「<インターネット>の次に来るもの」<21>につづく

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2017/03/29

「終わりなき山河」ゲーリー・スナイダー <5>「ターラーへの捧げもの」 / 「祈り」 山尾三省<9>

<4>よりつづく

終わりなき山河
「終わりなき山河」 <5>
ゲーリー スナイダー (著) 山里 勝己 (翻訳), 原 成吉 (翻訳) 2002/01思潮社 単行本: 297p
★★★★★

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<8>よりつづく

祈り
「祈り」 <9>
山尾 三省 2002/09 野草社 単行本: 151p

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「ターラーへの捧げもの」 スナイダー「終わりなき山河」p180~192

         わたしの連れを見ませんでしたか
         月のような額をした女性です
              この道を通り
ませんでしたか?

    センゲ・チュー、インダス川。
    ゴンドワナの大地
 

    テチス海を横切り
    ユーラシアにいたる
    山並みはたちまちたわんで消え去る-----
    インダス川、サトレジ川は
    流域の山やまが百万念まえから聳えているように、
    はるか昔からいまと同じ場所を流れていたのだ。
 

    いまレーという町にいる。
    家の屋根にはボロボロにちぎれた祈りの旗-----
    沖積土の斜面、そこは
    氷河粉とアウトウォッシュの砂利が丘から扇状にひろ
    がる場所、いまは大麦畑となり
    いたるところに水路が交差している----
 

(いくつか疑問がわいてくる。
氷河は、どのくらいjの標高があれば、雪をとられ雨の降らぬ土地で、一年中たえることない流れをつくれるのだろうか?
高知での大麦の産地はどのあたりか、また作られるようになったのはいつのことか?
ここに人びとがやってきたのは、暴君から逃れるためだったのか、あるいは変人で無鉄砲だったからなのか?)
 

    氷原からやってくる水
    それは「長く広い仏陀の舌」が、枝分かれし
    いくつもの小さな石の水路に分岐したもの----
 

    水は台地をめぐる
    大麦畑をぬって
    りんごや杏子、ポプラの立木をめぐり
    そして峡谷へともどっていく。

    角と頭が、織りあげた社(やしろ)の屋根みたいな
    野生のヒツジ
    -----狩人は農夫やラマ僧よりもまえにヒツジを追ってやってきた
    しかし、いまその末裔は石を動かす。
 

マルパはミラレパに何度も石の家を作らせた。アウトウォッシュの砂利で壁や家を作る人びと。壁のなかに作られた壁。台地のうえに階段状にならぶ台地----泥をまぜ合わせて、煉瓦を乾かし、石を動かす。そして山頂や崖のうえに「ゴンパ」を作る。 

    斜面に運ばれた沖積土が
    ゴンパ、寺院hと姿を変える
    自信、忍耐、明るい気だてが
    手仕事のなかで、この世の石と砂粒にまざる。

    僧侶たちが数週間かけてつくった
    卓上の曼荼羅----
    スクリーク スクリーク 砂の管が筆のように動くとき
    ヤスリをかけるような音---砂の色
    細かい粒に挽かれた鉱物は
    浸食された川岸や露出した鉱脈から
    粉状になった石はh峡谷から集めたもの。
    僧侶の芸術家は、ヴィジョンの宮殿をつくる
    魂とそのたどる道、そのすべてが織りなす階層の地図は
    山の塵からうまれる。それは
    ビュジャ、祭礼、捧げもの、食事のため

    ミラレパの罪を清めるためマルパは言う
    「もう一度、家を建てなさい!」黒糸線を
    はじき、水平を定め、石を置きなさい。
 

 

 高い空に
      ヒメコンドルの巣がある
      願わくは変わることなかれ
      不変の鳥よ
      変わることなく在り続けたまえ
 

アングドゥの両親はまだ畑に出ていたので、わたしたちは丘の上に立つ、まだ完成していない家に入って、バター茶と黒茶の両方をごちそうになった。家の一角にはターラーを奉った小さな村、床には卓袱台(ちゃぶだい)、そして小さな青い敷物。ターラーを奉った場所の対角線上に引き裂いた防水布があり、その上には何か乾燥したもの、束ねた小枝、ヒメウイキョウの穂があった 

    わたしたちはターラーのマントラを唱える---- 

  オン ターレ ツッターレ ツレ スワーハー   ターレ ターレ ターレ
   オム ターレ ツッターレ ツレ スワーハー   ターレ ターレ ターレ
  オン ターレ ツッターレ ツレ スワーハー   ターレ ターレ ターレ
 

       ・ 

       ターラーの誓い 

  「男の姿で最終解脱を得たいと望む者
  その数多くあり・・・・
  それゆえ願わくは、
           この世が空(くう)となるまで
  わたしは女の身体で
  人びとの役に立てますように」 
 

     この険しい山並み
     湖や牧場の場所はない
     生まれたての山並み
     ベイビー・クリシュナ・ヒマラヤ
     雪の貯蔵庫の山(ストアーハウス・マウンテン)
     雪のバスケット 続く山並み
 

     ベイビー・ヒマラヤの鉱物はバター
     そして泥
 

     赤ん坊の山並み----古のブッダ----
     裸のブルー・サマンタパドラ
     カラチャクラ、ヤマンタカ
     浸食によって新しく形成された
     ヒマラヤ
 

     高山に広がるアオヒツジの牧草地
          アオヒツジはヒマラヤ山脈がお気に入り----
 

     それぞれのヒツジが、ヒマラヤは
         自分だけのものだと思っている。
 

     岩石はつねに褶曲を重ねながら
     また折り返され、さらに褶曲され
     重なり合い、内に外にねじれる、まるでパン生地のよう。
 

     「きみの編んだ髪は 群れたミツバチのように真っ黒」 

 

  偉大なるインダスの流れは
  そこの壁をめぐる
       (遠い岸辺
  野生の鮭が産卵するのは
  古い鉱山の廃石の砂利のなか、いまは遠いユバ川の流れ)
 

  コールラビ、豆、そしてじゃがいもの畑へと続く
  黄金色をしている乾いた大麦
  歌姫の鳥たちがくる
  平らな屋根の家があつまる村
  そしてそよ風に揺れる旗
  いつもそこにある流れのささやき  

     いまこの時を生きる
     喜びの空間
 

     オーム、精神、現象のなか、フーム 

  曲がった鎌がアルファルファをなぎ倒す
  その束を背にのせて運ぶ
  夫と妻は歌いながら歩く
  ふたつの声の狭間に踊る歌が
  石を敷き詰めた道を
  貯蔵庫や馬小屋へと下っていく
 

       そしていくらかを捧げる。 

  石の塔や通路
  アパートや部屋の上には
  混沌とした雲が立ちこめている
  下には蛇行するセンゲ・チューの流れが銀色に輝く
  川のほとりには畑、白い点のような家
      天日に干される大麦。
 

  屋根の上からほら貝の音
  栗色の服を着た僧侶たちが
  歌い、微笑み、ちらりと見る
  するとリーダー格の少年が
  みんなにお辞儀をさせる
  胡坐をかき、頭をすこし傾けたターラー
  両手は「施し」のかたち
  赤い身体、金色の身体、緑
 

  ヒマラヤ高原全域が
  ビスジャの祭り、粗飯がふるまわれる
  -----チャンを舌に一滴
  大麦の生パンのおつまみ
  塩茶とりんごの薄切り----
  インダス川の上流域に建たれた寺院で
  悪魔を踏みつける
  内部の混乱、身をくねらせながら踊り狂う男たち女たち
  空にそびえる仏堂の暗い壁に
  描かれた
  馬、牛、すべての頭。


       ・

            (ターラーの愛の魔法 

男の心から生まれた赤い光線は、かれの右の耳から抜け出ると、男の矢筈(やはず)に入り、矢の根から出てゆき、そして、光線はひかり輝きながら、まっすぐにその男の愛する者の膣にたっする----月経の血が滴り落ち、男は女の精神に入りこみ、女は欲望に満ちあふれる。)

       ・

  胡坐をかいて
  わたしたちは板床に座り
  ビュジャ、ターラーへの捧げものをいただく
  ショームが奏でる音楽に合わせて
  年老いた僧侶たちと一人の少年が食べ物をもってくる。
  野生ヤギ(アイベックス)、羚羊、野生ヒツジ(アルガリ)、イヌワシが
  山や谷のいたるところに生息している

  (屋根の上に夏が眠っている
  インド---チベット部隊が
  空港のとなりに野営し
  ジープの騒音をたてながら、丘を登りレーの町へと向かう)

 いまこの時の心のなかの
      喜びの空間

      祈りがエンジンのクランク・ルームで回る  

  ベイビー・ヒマラヤは
  バターが大好き、ドrの味が大好き
  ヒツジ飼いの少女が大好き、大角を持ったヤギ、アイベックスが大好き

      星星のターラー女神

  汚れた手をして大麦を刈る
  水を導き
  石を動かす。

  そびえ立つ山に
  鷹の巣はある。
  そびえ立つ岩には
  白い鷹の巣。

  不変の鳥よ
  変わることなく在り続けたまえ。
  

 スナイダー「終わりなき山河」p180~192  「ターラーへの捧げもの」   

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山尾三省「祈り」<10>につづく

スナイダー「終わりなき山河」<6>につづく

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2017/03/28

「ジャイアンツ」 ジェームス・ディーン「ホワイトアルバム」 / 転生魂多火手伝<16>

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「ジャイアンツ」
出演 ジェームス・ディーン  エリザベス・テーラー 監督: ジョージ ・スティーブンス 発売日 2003/09 販売元: ワーナー・ホーム・ビデオ   DVD 時間: 241 分
No.3928★★★★★

------------------------
<15>からつづく
「ホワイトアルバム」
 転生魂多火手伝
<16>          
目次 
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「終わりなき山河」ゲーリー・スナイダー <4>「瑠璃色の空」 / 「祈り」 山尾三省<8>

<3>よりつづく

終わりなき山河
「終わりなき山河」 <4>
ゲーリー スナイダー (著) 山里 勝己 (翻訳), 原 成吉 (翻訳) 2002/01思潮社 単行本: 297p
★★★★★

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<7>よりつづく

祈り
「祈り」 <8>
山尾 三省 2002/09 野草社 単行本: 151p

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「瑠璃色の空」 「終わりなき山河」p74~82スナイダー

ここから東方へ 

ガンジス川の砂の数ほどもある仏界を
さらに十倍も数えたその向こうに
青色の宝石のごとく汚れなきもの、すなわち
   浄瑠璃世界(ラピスラズリ)がある。
その世界を治める仏陀は癒しの王と呼ばれるお方
   薬師瑠璃光如来
 

東方にある 
大医王仏の
浄瑠璃世界の端にたどり着くには
一万二千の夏休みが必要だろう
毎日、一日中、真東に向かって車を運転しなければ
ならない。長老の世界。
 

海を越えて東へ、黄色い砂の土地
コヨーテ老人の土地
銀色に輝く、青い石の国。

       ・ 

青(Blue)。光り輝く(Belo)、「炎の明るい色」 
   祭司/梵天
   ベルテーン祝祭、「青い火」----
 

空 (Sky)。
   {まだらの雲の領域---
   サンスクリット語のsku「蔽われた」
   skewed(まだらの)  skewbald「白と褐色の駁毛の馬」
                (最後は訛って・・・・・Stewball になった)
   skybald/piebald(白と黒のまだらの馬)」・・・・・
 

       稲妻のような足の馬!
       遠くの雨のようなたてがみ
       トルコ石の色をした馬
       瞳は黒い星
       白い貝のような歯
 

花粉を食べる子馬
その馬が
汝に健康をもたらさんことを。
   Heal(癒し)の語源はhale(壮健な)・・・・・whole (完全な、癒された)。
 

薬師の呪文 

   ナモ バガヴァテ バウシャヤグルーヴァイドリャ
    プラバラジャヤ タサガタ アーハテ サミャク
    サムブッダヤ タダヤタ オム バイシャジェ
     バイシャジェ ハイシャジャ サムドガテ
              スヴァハ。
 

   「われは師を崇め奉ります、癒しの師よ
   ラピスラズリの如く光り輝く、師よ
   如来であり、聖人であり、完全なる
   覚者よ、癒しのオームを唱えます
   癒しに対して 癒す者よ万歳!  
          スヴァハ。」 

          ・

一日を通して変化する青色の影。
ツチュア(T'u chueh) 中国の国境に近くに住む部族
ターク(Turk)
ターコイズ(Turquoise トルコ石) アルミニウムの含水燐酸塩
                     少量の鋼
                     少量の鉄----

          ・

仁明天皇の時代
あの風変わりな女性歌人、小野小町は
十七歳のとき、巡礼となった父を探しに
旅に出た。旅の途中で病を患い、床に伏せているとき
夢の中で
 

  瑠璃光薬師如来 

を見た。薬師如来は、そなたは磐梯山にある吾妻川の岸辺で
温泉を見つけるであろう、そこで病も癒え、そなたの父に
も出会うであろう、と言われた。 

          ・

    「天上の青と同じくらいの不思議で
    魅惑的なもの」サンアントニオのわたしのバラ

チベット人は女神の髪の色は瑠璃色だと言っている。

Azure(空色) 古代フランス語のazurに由来
          ペルシャ語のlazhuardから"lapis Lazuli"(瑠璃)

----青いビーズは不幸から守ってくれるという----

(医者や看護婦ってどうしてあんな権威主義な服を切るんだろう
と、ティムとキムとドンとぼくは
話していた。ほんとうだね、なんて気味悪い恰好なんだろう。
「それじゃ何を着たらいいんだい?」

         ---「仮面と羽をいっぱいくっつけた衣装さ!」

         ・   

ラマナ・マハリシの夢

ぼくは十字路で木こりとして働いていた---興(こう)さんがぼくといっしょに働いていた----ぼくらはのこぎりで薪を切りそれを割っていた。そこへひとりの老人が泥壁沿いの小道をやってきた。老人は叫び声を上げ、森の端で枝木を積み上げていた禅僧たちを叱った。それから老人はぼくらのところにやってきて、ちょっとおしゃべりをした、髭に白いものが混じっている---東洋の顔でもないし西洋の顔でもない、あるいはその両方。手にはグラス一杯のバターミルクを持っていた。「どこでそのバター・ミルクを手に入れたんですか?」とぼくはたずねた。ぼくはそれまでずっとあちらこちらでバターミルクを探していたのだ。「町外れにあるオーケー牛乳屋さ」と老人が言った。

薬、尺度、「マーヤー(摩耶)」----

      天界の。アーチ型のカバー・・・・kam(曲がった)
      Comrade(同志)・・・・同じテントまたは空を共有する者のこと
      湾曲し曲線を描く弓。

カーマ、ヒンドウーの愛の神、マーヤの息子、
        花々の弓

        

釈迦牟尼は、それからこの悲しみの現世の王となることだろう。

                  バイシャジャイグル
                  ヤオ・シー・フォ
                  ヤクシニョライ
                  とは「大医王如来」のこと

失われた楽園の王。
     (朝の輝き、真珠の門
     アサガオ、「天上の青」)

         

沈む太陽を見ながら阿弥陀仏のことを考える

         阿弥陀仏の「西方の」極楽土-----
         そこで穢土は流れ去る、西方へ
         ぼくらは背後へ、「転がりながら」

         球体の惑星は前方に回転しながら「東」へ進む
         はるか何光年の彼方

         偉大なる薬師の
         瑠璃色の国。

         紺碧の空。

         紺碧の空

         大医王如来の

         国

         そこでは いま視界から飛び去る鷲が

         飛ぶ。 
  

   「終わりなき山河」p74~82スナイダー「瑠璃色の空」 

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スナイダー「終わりなき山河」<5>につづく

三省「祈り」<9>につづく 

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2017/03/27

「理由なき反抗」ジェームス・ディーン 主演/ 「ホワイトアルバム」 / 転生魂多火手伝<15>

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「理由なき反抗」
ニコラス・レイ (監督) ジェームス・ディーン (出演),    ナタリー・ウッド (出演),  発売日 2010/04   ワーナー・ホーム・ビデオ DVD 111 分
No.3927★★★☆☆
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<14>からつづく
「ホワイトアルバム」
 転生魂多火手伝
<15>理由なき反抗       
目次 
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「ホワイトアルバム}<16>につづく 

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