カテゴリー「06)現代世界におけるマインドフルネス3」の108件の記事

2017/05/21

地球人スピリット・ジャーナル・ダイジェスト版<67>「現代世界におけるマインドフルネス3」カテゴリについて

<66>よりつづく

「地球人スピリット・ジャーナル」
ダイジェスト版

<67>「現代世界におけるマインドフルネス3」カテゴリについて

1)当ブログにおける108記事づつのカテゴリ分けはほとんど意味をなさなくなっている。すくなくとも現在進行形の「現代世界におけるマインドフルネス」カテゴリは、3から4、そして5越えをするだろう。そして、そのままフェードアウトしても構わないと思っている。現在としては最後のテーマと考えても悪くない。

2)このカテゴリを通り過ぎる間に、個人的なライフスタイルに大きな変化があった。6人家族だったのが、2人家族に戻ったのだ。半分の家族が近くに分派した。もちろん、スープの冷めない距離なので、2+2+2というような内容のライフスタイルではあるが、それでも人口密度は下がった。

3)ということは、私が動画再生機器などを独占できる時間が増えたことを意味する。図書館からランダムに動画を借りてきて視聴することが多くなった。今はあまりにランダム過ぎて、ちょっと無テーマすぎる。そのうち、もっと精査して、積極的な攻撃的な視聴をする予定。

4)いわゆる当ブログにおける「廃物アート」もかなり進行中である。自由にできる時間が増えたことと関係している。材料もテーマもまだまだある。そのプロセスには納得している。されど、将来的には、そのスケールを原寸大化して、よりクオリティの高いものにしたい。

5)新刊本も割りと多く目を通した。例によって玉石混交だが、次につながる読書もできた。旧本の再読もそれなりに面白い。

6)書かれた期間は、2017/04/01~2017/05/21。今となっては、期間を区切ったり、記事数を区切ったりすることの意味は薄れてしまったが、「意味が薄れてしまった」ということを記録しておくこと自体、意味深い。

7)「再読したいこのカテゴリこの3冊」は次の通り。もうこの企画もすでに時期を逸しているかもしれない。本に限定すべきなのか、映像も含めていいのか。廃物アートのように次のアクションにつながる分野を重視すべきなのか。今回はとにかく、感動したことをベースとして、敢えて映画を選んでみた。映画は外国物より、日本映画が面白かった。これではカテゴリにつながらないのではないか、とも思ったが、「現代世界」という部分にはつながってくるのではないか、とちょっと辛い口実。

「パッチギ! 」 監督, 脚本 井筒和幸 2005年作品

「フラガール」李相日監督: 2006年作品

「禅 ZEN」 高橋伴明監督 2008年作品

<68>につづく

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再読したいこのカテゴリこの3冊「現代世界におけるマインドフルネス3」編

前からつづく

再読したいこのカテゴリこの3冊
「現代世界におけるマインドフルネス3」

「パッチギ! 」 監督, 脚本 井筒和幸

 

「フラガール」李相日監督:

「禅 ZEN」 高橋伴明監督

後ろにつづく

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OSHO 現代世界のマインドフルネス 「Mindfulness in the Modern World」 <17>

<16>からつづく

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「Mindfulness in the Modern World」
How Do I Make Meditation Part of Everyday Life? <17>
OSHO 2014/04 Griffin 英語 ペーパーバック 254ページ (Osho Life Essentials)  目次
★   工事中 

 ポーランド人の法皇は今、また旅に出ている。昨日、私はカソリックの国での彼の写真を見た。彼は地球にキスをしていた。彼はニュースメディアに「この歓迎に何を思われますか?」と質問されていた。 

 彼は言った。「温かった。だが、度が過ぎるほどではなかった」 

 さぁ、この男は何かを期待していたに違いない。彼は温かさだけでは満足しない。彼は歓迎の式典に度が過ぎるほどのことを期待していたに違いない。そして彼が「温かい」という時、あなたはそれが生ぬるいのだということをはっきりさせておくべきである。彼はできる限りそれを誇張したのだ。 

 温かい歓迎式典が生ぬるいのであれば、もっとあなたは何が欲しいのか? ホットドック? それは生ぬるいだろう。温かい歓迎式典で十分だ。しかし私には何が問題なのかわかる、それは生ぬるくどころか、詰めたくさえあったのだろう。 

 今年この男はカソリック上院議会にあたる会議を呼びかけ、世界中のカソリック世界の司教や高位の聖職者 緊急課題について決議した。何を持って緊急課題というのかあなたは気づいているべきである。避妊は罪である。妊娠中絶は罪である。これ新しい罪である。これはこれまで取り上げられることはなかったが、神と直接つながることは罪であるとした。 OSHO  p29~/254          (p26~/198)

<18>につづく 

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「アイアンマン2」ジョン・ファヴロー監督:

<1>よりつづく 

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「アイアンマン2」
監督: ジョン・ファヴロー 出演: ロバート・ダウニー・Jr., グウィネス・パルトロウ, ドン・チードル, スカーレット・ヨハンソン, ミッキー・ローク 発売日 2013/12 販売元: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray] 時間: 125 分
No.3981★★★★☆

1)アイアンマンって早い話が鉄・人のことだよね。鉄人28号、って発想は外れているどころか、まったく当たっていたってことにもなりうる。金田正太郎少年が操縦席に乗っていようが、もっと成長してマッチョになって、スーツを着ようが、発想としては、そう変わりはない。

2)映像技術やCGが進化して、さまざまなシーンが細かくなったとしても、元の発想は、前々成長しておりませんな。

3)かつての少年漫画は、勧善懲悪で、勝ち負けがはっきりしていた分、よけいなことを考えないで済んだかも。

4)個人的にはこのような少年漫画のなれの果てにいつまでも付き合っている気はないが、このようなものが延々と引き継がれているのだなぁ、ということの確認にはなった。

5)思ったのだが、かたや、シンギュラリティとしてのクラウドなAIがあったとして、かたやマインドフルネスの生身の人間のスピリチュアリティがある。その中間において、これらのウェアブルなロボットが存在してくることはありうるのだろう。

6)されど、いつまでもボクシングだか柔道だかしらないが(剣道の場合もある)、いつまでも戦うことだけ競いあうのもどうなんだかなぁ。

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「道元禅入門」セミナー正法眼蔵随聞記 飯田利行 <2>

<1>よりつづく
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「道元禅入門」セミナー正法眼蔵随聞記<2>
飯田 利行 (著) 1966/08 講談社 ミリオン・ブックス 新書 240ページ
★★★★★

1)著者は、博士号を持つ研究者でありながら、実際に大学や高校で教鞭をとる実践的な教育者でもある。中盤は、実際に教育にあたっている高校生を対象としたような対話形式で、道元禅を学んでいく。

2)「現代に生きている正法眼蔵隋聞記」p13とか「若き現代人にもっとも感銘をあたえた正法眼蔵隋聞記解説十章」p77とか、「道元禅は現代人にどんな生き方を語るか」p147などのタイトルは、現在当ブログが進行している「現代世界におけるマインドフルネス」カテゴリのタイトルと、まったく同じ問いかけとなる。

3)すでに50年も前の一冊であり、半世紀も経てば「現代」の意味の捉え方がまったく違ったものになる。例えば、4当5落の受験戦争を乗り切って「良い」大学に入りさえすれば、あとは「良い」会社に入ることができて人生安泰じゃ、というような俗説さえ流れていた50年前の日本とは、2017年の「現代」日本は、まったく違っている。

4)会社自体が存続の足元を崩しつつ、生涯雇用など夢となり、過剰労働、過労自殺などのニュースが日々流されている。グローバル経済の中で、ネット社会はどんどん拡大し、「日本」社会などという小さな枠組みは、ほとんど意味をなさなくなっている。

5)もっとも、7~800年前の道元禅師が生きていた時代に比較すれば、50年前だって、明らかに別社会となっているのだが、それでもなお、この21世紀においても、脈々とその生命を維持している道元禅は、ある意味見事である。

6)ゴータマ・ブッダが生きた時代の「現代」、達磨が生きていた時代の「現代」、道元が生きていた時代の「現代」、50年前のビートルズが来日した時代の「現代」、そして、もはやインターネットの次が模索されている時代の2017年の「現代」。おそらく言葉は一つだが、持っている意味はまったく違っている。

7)出家、ディアナ、禅、マインドフルネスと、表現は変化しても、意味するところは同じである。この対比の中で、見つめられているのは、変化をし続ける世界の中で、生きていく「変わらぬ」自分とは誰か、である。

8)衆生本来仏なり 水と氷の如くにて 水をはなれて氷なく 衆生の外に仏なし 衆生近きを知らずして 遠く求むるはかなさよ たとえば水の中に居て 渇を叫ぶが如くなり… 白隠禅師「坐禅和讃」

つづく

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「アイアンマン」ジョン・ファヴロー監督:

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「アイアンマン」
監督: ジョン・ファヴロー 出演: ジェフ・ブリッジス, グウィネス・パルトロウ, ロバート・ダウニーJr., テレンス・ハワード 発売日 2015/08/28  販売元: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント DVD/Blu-rayの仕様 ディスク枚数: 1 時間: 125 分
No.3980★★★★☆

1)ケヴィン・ケリーが著書でこの映画に触れていなければ、このような映画あることすら知らないでいるだろうし、ましてや見ようなどとは思わないだろう。

2)例によって、焼酎をひっかけながらのながら見ないで、結局は、完読(完観?)しないで寝てしまった。最後までチラ見していた奥さんの感想は、まるで仮面ライダーね、だった。私なら、鉄人28号、っていったかもしれない。鉄腕アトムよりも、鉄人28号だね。

3)この映画、続編があって、2がある。っていうか、今その2を見ながら、このブログを書いている。

4)正直言って、これらのロボットを作ってみたいな、と思っているんだよな。だけどわが廃物アートでは作れない。廃物アートではいかにもカッコ悪いから、最近はリサイクルアートと言いなおそうかな、と思っている。でも、結果的には廃物アートと言ったほうがカッコいいかも。

5)シーンのひとつひとつは興味深いところもいろいろある。だけど、アメリカのハリウッドファンのような目でこの映画を見ることはできない。いずれそうならないとは言えない。まずはこのような映画あるのだ、というパーツを集めておいて、少しづつ組立て直してみよう。

6)結局は、ケヴィン・ケリーの「積極性」にほだされてのことなのだが。

2につづく

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2017/05/19

「マイノリティ・リポート」トム・クルーズ他

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「マイノリティ・リポート」

監督: スティーブン・スピルバーグ 出演: トム・クルーズ, コリン・ファレル, サマンサ・モートン, マックス・フォン・シドー, スティーヴン・スピルバーグ  発売日 2003/05/23 販売元: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 特別編 [DVD]   時間: 146 分
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o.3979★★★★☆

1)ケヴィン・ケリーの本のどこかにこの映画のタイトルが書いてあった。どういう脈絡なのか。

2)Agathaという名前がひとつのキーワードになっている。気になる。

3)ブルーと黒の基調が一貫している。ちょっと変わった映画ですね。

4)音声を日本語、字幕を英語で見る。

5)スケルトンの機器が多い。現在、メタル系の造形をしているが、いずれスケルトン系の造形をしてみたい。

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6)「4億円があったら、あの木を買う?」と妻が問う。買わないだろうな。買ってもしかたない。なぜ4億円なの? 宝くじが4億円だからだとか。でも、4億円なんかじゃ、オレの夢はかなわない。いや、本当のことを言えば、オレの夢を達成するには、一円もいらないんだ。

7)4億円あったら、5000万であの木を買って、あとの残りでクルーズ船で世界一周でもするかな。あら、そんなの私はやりたくない。

8)可処分所得が今の二倍あって、日常的にやらなければならない義務が二分の一だったら、私は何をするだろう。まぁ、それで十分だな。いや、だから、今で十分なんだ。

9)可処分所得が今の4倍あって、やらなくてはならない日常的な義務が四分の一だったら。ああ、そんなことは考える必要ない。そんな設定は必要ないのだ。

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「知識ゼロからの大人のピアノ超入門」 清水ミチコ他<5>Happy Birthday 弾き語り

<4>からつづく

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「知識ゼロからの大人のピアノ超入門」 
清水ミチコ   (著),    森真奈美 (著) 2015/10 幻冬舎単行本 143ページ
★★★★★

<5>Happy Birthday 弾き語り

1)連休の子供の日に思い立って、二週間。平均すればやはり1日30分ほどの練習量にはなろうか。今月末の孫の誕生日に間に合わせようと、一生懸命練習中。

2)メロディはなんとか弾けそうになってきたので、あとは練習して落ちついて弾けば、なんとかなるかな。

3)さて、ようやく弾き語りとやらを始めようとしているところだが、早い話が、CとGとFの三つのコードを弾くだけではないか。ギターなら、おそらく簡単に押さえられるのだが、ピアノだと、そうはいかない。

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4)この辺は基本中の基本だからなぁ。あせらずに行こう。

5)ここまで来るといろいろなことが気になってくる。たとえば、すぐに腕が痛くなるのは姿勢が悪いからだろう。ここにきて初めて椅子の高さの調節を始めた。

6)それと、調律の必要性。これはもう、どうしようもないな。いずれなんとかしなくっちゃ。

7)こんな動画アップするのもどうかと思うが、まぁ、あとで見てこの程度でしたなぁ、と確認するための記録。これ以上上達しなかったら、どうしよう( ;∀;)

<6>につづく

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2017/05/18

OSHO 現代世界のマインドフルネス 「Mindfulness in the Modern World」 OSHO <C006>

<C005>からつづく 

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「Mindfulness in the Modern World」
How Do I Make Meditation Part of Everyday Life? <C006>
OSHO 2014/04 Griffin 英語 ペーパーバック 254ページ (Osho Life Essentials)  本文目次
★   工事中

1)マインドフルネスを冠する本が店頭に多く並んでいることをブログに書いて、他のSNSでそのリンクをシェアしたところ、Lさんより、次のようなレスをいただいた。

>この手の本が毎年、何十冊も出版される。しかも、以前いたNHKが出版。
>呆れる。

>瞑想は、何の効果があるのか知らない。知っているのは、何の効果も得られず、宗教の
>お題目も同じ

2)ふむ、なるほどな。それに対する咄嗟の私の返信は、次のようなものだった。

>効果もなければ、功徳もない、と、道元は言ったとか。ただ座れと。
>座ること自体が目的であり、ゴールである。
>まさに禅問答ですね。

3)ネットのオープンスペースにおけるダイアローグは私の得手とするところではない。いつもなにかのきっかけでそのようなチャンスはあるのだが、いつもいつも私は手短に片づけてしまう。ひとつは質問者の真意が正確にわからないことが多くあり、また私が言わんとすることが、はて、その方への返信として必要なのかどうかわからないことが多いからだ。

4)だがしかし、今回はどうも、落ち着きがわるい。決して反論でもなければ対話でもない。ただ、このようなカウンターに対して、私はなんと答えるのだろう、と関心が湧いてきた。この方のおっしゃっていることも妥当性がある。それはそれで、私にとっては何の問題もない。されど、それは私の意見や率直な人生感ではない。なぜ、そうなのか、自分で興味を持った。

5)ふと考えてみる。もっとも一番最初に、どんなことがあったのだろう。三月末生まれの私、8歳になって三日目、4月1日のエイプリルフールの日に、父親が亡くなった。それまで隔離病棟で6年間も闘病していた末に亡くなったので、私はほとんど父親と触れ合った記憶がない。それでも常に10人を超えるような大家族の中で暮らしていたので、寂しいとか、悲しいとか体験はまったくしたことはなかった。

6)しかし、小学三年生の私にとって、人生の最初の疑問、「死」とは何か、という問いかけが生まれた。愛してくれた父が亡くなった寂しさとか、そのゆえに生活が困窮したとか、そいうことではない。単純に、それまでもずっといなかったわけだし、これからも側にはいないのだが、ただ、その「お父さん」と言われる存在が「死んだ」という。それはどういう意味なのだろうか。

7)私の生家のお寺は曹洞宗を離脱した単立寺院だったが、経典や式典などは曹洞宗のものを流用していることが多かった。その中の経典、「修証義」の中の一説が、やたらと心に響き、頭にこびり付いた。

生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり、生死の中に仏あれば生死なし、但生死即ち涅槃と心得て、生死として厭うべきもなく、涅槃として欣うべきもなし、是時初めて生死を離るる分あり、唯一大事因縁と究尽すべし。

8)それと前後して、ある時、別棟としてあった風呂場で手鏡で自分の顔を見ていて、あれ、これは誰だろう。この顔は私だ。この顔を持った私もいずれは死ぬのだ、そう考えつつ、手鏡を持ったまま外に出た。私の顔が映ったまま、その背景は雲が流れる青空が映っていた。

9)その時、かすかに私の意識はかなり遠くまで飛んでいったように思う。表現的には地球を離れてはるかな宇宙まで飛んでいってしまったようだった。時間にしたら、ほんの瞬間だろう。距離にしても、風呂場の入り口からほんの10メートルも離れてはいなかった。されど、人生の一番最初の大きな体験と言えば、今でもあの風景を思い出す。

10)修証義の経文も、別段暗記したわけでもなく、普段は8歳なり9歳なりの普通の子供であったと思うが、何かの折にまたこの経文をみんなで読む法事などがあると、あ、また出てきた、と、気になることは、確かに気になるのだった。

11)私自身が瞑想という言葉を知ったのはいつだったのか、はっきりとは覚えていないが、10代のうちに知っていたことは間違いない。高校一年の時に、友人が路上で求めたミニコミの中に「瞑想」という言葉があり、これもまた、かなり強い印象を与えてくれた。

12)高校を卒業して、政治活動などを一緒にしていた仲間たちと共同生活をするようになった時、近くには、ニーチェを日本に最初に紹介したとされる高山樗牛ゆかりの「瞑想の松」という景勝地があった。バス停の名前も瞑想の松だったし、バスの行く先も「瞑想の松」循環だった。言葉としては、当たり前に、私たちの生活に、瞑想、という単語がしみ込んできていた。

13)そして、そのまま日本一周のヒッチハイクの旅に出る時、私は自分の手書きの名刺を作り、そこには、瞑想三昧社と記していた。今でもそうなのかもしれないし、あるいは当時の流行りだったのかもしれないが、とにかく私の中の価値基準のかなり高い位置に、「瞑想」という言葉はランクされた。

14)そうこうしているうちに、私はミニコミ「存在の詩」を通じて、21歳の時にOSHOの瞑想に出合うのであり、それからずっと、私はこの還暦越えまで、瞑想という単語をごくごく身近に感じながら生きてきたのであった。

15)別段に信心深いとか、功徳があったとか、何かが分かったわけではない。まぁ、ごく当たり前の日本人として、ああ、ここまで生きてきてしまったな、というだけである。事故に遭遇したり、大病を患ったりしたが、不思議といまだに生を永らえているのは、必ずしもなにかのおかげだったと確定できるものではないが、守られているのかもなぁ、と思う時はある。

16)私は小学校時代の早い時代からずっと新聞部に属することが多く、長じてジャーナリストになりたい、と夢を記したこともあったが、あの学園紛争の最中に過ごした高校時代に、その夢は色さめたものとなり果てていた。

17)あれ以来、私にはなりたいと思うものがなくなってしまった。自らの生命を維持するための仕事としては、なにかかにかの業務をこなしてはきたのだが、自分の理想とするものは、職業とか、なになにの為というものではなくなってしまった。

18)日本国民には三つの義務があるという。教育(受ける、受けさせる)の義務、勤労の義務、納税の義務。日本国民のひとりとしては、義務教育を受け、日本人として働き、自らの露命をつなぎつつ、余剰があれば納税をしてきた。

19)でも、日本という国家を支えるための自分を、最大限の目標と考えることはできなかった。敢えていうなら、今は地理的に日本というエリアに住んでいる地球人としてのひとり、在日地球人、程度のこことであっただろう。何か、別の「大義」があるはずだ。

20)今は、グローバルな思考が流行っているし、インターネットも大好きだ。国境を越えた友人もいくらかいる。エコロジーを考えたり、ボタニカルなワークに汗を流す。だが、それはそれ、多少規模が違ってきているだけだ。

21)外側ではなく、内なるもの。そんなことを考える時、あの修証義の一説が、また思い出される。

生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり、生死の中に仏あれば生死なし、但生死即ち涅槃と心得て、生死として厭うべきもなく、涅槃として欣うべきもなし、是時初めて生死を離るる分あり、唯一大事因縁と究尽すべし。

22)私の人生も中盤を過ぎ、後半戦である。師と仰いだOSHOはすでになく、先輩同輩たちも次から次へと、亡くなっていく。私とて、いつまでこの生活を続けているのやら、わかったものではない。もちろん、そんなこと、あの8歳の時から、分かっているはずである。

23)で、人生、生きていることの、最大のテーマは一体なになのだ、という時、私は、スティーブ・ジョブズのように世界一の企業を作ることでも、100メートルを何秒で走り抜けることでもないと、考えている。自分の身の在り方は、ごく当たり前でいい。与えられたものを、大事に、有効活用しつつ、失敗したり、間違ったり。まぁ、とにかく普通でいい。

24)ただ、私は物事の中に埋没し、風景のひとつになりたいと思っているわけではない。私は私として存在していることを常に確認しつつありたい。ある人は、音楽を大切に思うだろう。ある人にとっては政治かもしれない。ある人にとっては、何かの発明とか、発見とか、具体的な目標があるのかもしれない。

25)しかし私にとって、私を私とさせているのは「瞑想」というキーワードである。私がそのワザに優れているとか、習熟しているとか、理解しているなどということは、ほとんどない。怠け者で、人生なにごとも60点合格主義で、特段に誰かに褒められた記憶もなければ、まぁまぁ、失敗は多々あったが、つまはじきされて、村八分になってしまうほどではなかった。

26)しかし、私は私であるな、と自覚できるとすれば、この人生、ずっと「瞑想」というワークでささえられてきたな、と実感する瞬間である。

>瞑想は、何の効果があるのか知らない。知っているのは、何の効果も得られず、宗教の>お題目も同じ

27)そうつぶやく人がいることは知っている。それは間違ってはいない。間違っているとか、間違っていないとかの問題でもなさそうだ。しかし、私はその意見を採用しない。瞑想は、なんの効果があるのか知らない。そもそもあんまり効果を求めてこなかったからなぁ。でも、何の効果もなかったとは言えない。

28)私は時に南無妙法蓮華経と唱える。インドやスリランカでばかりか、国内でもお世話になった日本山妙法寺の人々と共にいるように思えるからだ。たまにオムマニパドメフムとも唱える。なんの効果があるかは知らないが、私の中のチベットの古層が震えだす。だからどうした。でも、なんだか、ありがたい気持ちになるのは本当なんだよなぁ。

29)私は瞑想という言葉を愛してきた。もちろん禅も、ZENも好きだし、まぁ、一歩譲って、最近はマインドフルネスとやらの言い回しにも慣れようと思って、一生懸命使っている。他の人の意見がさまざまあることは知っている。まったく無関心な人たちがいることも知っている。

30)当ブログは、現在「現代社会におけるマインドフルネス」というカテゴリ名で走っている。当面これでいくつもりだ。このテーマが、当ブログの最終テーマになったとしても、それはそれで納得できるなぁ、と今の私は思っている。

<C007>につづく

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「巨大災害」 MEGA DISASTER 地球大変動の衝撃 NHKスペシャル DVD-BOX

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「巨大災害」 MEGA DISASTER 地球大変動の衝撃
NHKスペシャル 発売日 2015/03 NHKエンタープライズ DVD-BOX 時間: 278 分
No.3978★★★★☆

「第1集 異常気象 暴走する大気と海の大循環」(2014年8月30日)

「第2集 スーパー台風 海の異変の最悪シナリオ」(2014年8月31日)

「第3集 巨大地震 見えてきた脅威のメカニズム」(2014年9月20日)

「第4集 火山大噴火 迫りくる地球規模の異変」(2014年9月21日)

第5回「第5集 日本に迫る脅威 激化する豪雨」(2014年11月15日)

「第1集 極端化する気象 海と大気の大変動」(2015年9月5日)

「第2集 大避難 命をつなぐシナリオ」(2015年9月6日)

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