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2009/04/01

オバマノミクス

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「オバマノミクス」 「持てる者への優遇の経済」から「持たざる者への思いやりの経済」へ
著者 ジョン・R. タルボット  2009/02  サンガ 単行本  361p
Vol.2 No.558 ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★☆

 いくらバラク・オバマが大物でスーパースターであったとしても、この本に書かれているような、山積みされている政治的かつ現実的な問題を、エイヤーとばかり、ぜ~んぶ解決してくれるわけがない。オバマの名セリフは「YES WE CAN」である。決して、I CANではない。いくらカリスマを帯びた存在であろうと、彼ひとりでできることなど、皆無に等しい。

 現実的な、政治的な問題について、彼はどれだけ多くの人々とともに、問題そのものに立ち向かえるかにかかっている。つまり、どれだけ多くの人々を奮い立たせることができるのか、ということだ。今のところは、大統領にはなったが、さて、これからどうなるのか、未知数だ。

 アメリカ国内の「持たざる者」たちばかりではなく、イスラム圏の人々、あるいアジア、アフリカ、ロシア、北欧の人々までをも、奮い立たせることができるのか。中国や、北朝鮮のような、アメリカに敵対しかねないような地域の人々をも魅了することができるのか。

 なにもかにも、すべてを期待してはいけない。しかし、そのような可能性を秘めていることは確かなのだ。4年間といえば、長いようで、実に短い。この短期間の中で、オバマは形ある成果、それはまぎれもなくChange!なのだが、それを果たすことができるだろうか。

 当ブログも、決して高見の見物をするつもりはない。なにか積極的な関わりを持つことができるのか。すくなくとも、日本の国内の閉塞した政治状況よりも、なにか新しいことを期待できる可能性をオバマは確かに持っている。

 この本は、大統領選が終わったあとに日本語に翻訳されているが、その選挙戦からのレポートであり、オバマの目の前、つまり私たちの目の前に積み上げられている問題をかぎりなく列挙している。なんでもかんでもオバマノミクスで解決しようというのは無理だろう。

 パソコンにせよ、OSにせよ、あるいはアプリや、プロバイダ、メイラー、ブログササービスなど、いろいろChangeしてみることは楽しい。おのずと期待感は高まる。しかし、当初はなかなかその効果が現れず、うやむやになってしまって、元の環境に戻すなんてこともよくある。

 しかし、現実は後戻りできない。オバマがダメだったから、はい、次の大統領、というわけにはいかないのだ。2009年なら2009年の現実がある。ポスターの代表写真を変えるだけで、イメージチェンジを図ろうというどこかの国の政治戦略など、なんの意味もないことはすでに国民みんなが知っている

 オバマノミクスは、アプリではない。OSの入れ替えだ。いや、ステージそのものがひとつあがるかもしれない。うまくすれば、地球政府につらなる歩みを始めてくれるかもしれない。そして、下手をすれば、4年後には、私たちはニヤけたブラック・カーターの姿を見るかもしれない。

 安倍だって、福田だって、麻生だって、国民は、それなりに期待して歓迎したはずなのだ。しかし、その期待感は、そのたびごとに無残に踏みにじられてきた。小沢だって、あるいは他の面々だって、ほんとうに期待にこたえるほどの働きをしてくれるだろうか。

 いや、この地球において、いま、ひとりの人間ができることなど限られている。できるだけ多くの人間たちを奮い立たせることのできるリーダーこそ求められているのだ。オバマノミクスの行く末も、今しばらく静観することも必要だ。

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