クオリア立国論
「クオリア立国論」
茂木健一郎 20098/10 ウェッジサイズ 単行本 156p
Vol.2 No.574 ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆
なんでもかんでもブームにしてしまい、一挙にみんなで勝ち馬にのり、ものごとの本質をあいまいにしたまま、過激な熱狂をしめしながら、あっという間に次のスターが誕生すれば、さっさと次に写ってしまう、この国。小泉が生まれたり、Hモンが登場したりした。でも、あとはみんなで忘れて、使い捨て。
クオリアとやらをもとに日本という国家をなんとかしよう、という試みは別に反対すべきものでもない。クールジャパンやら、ジャパネスクやら、もうなんでもいいけれど、当ブログとしては、「意識」問題を国威発揚とか、経済問題に容易にすり替えていく姿勢には、賛同はできない。あくまでグローバルな地球意識を求めたい。
期待すべきオバマだって、アメリカ合衆国という国家の発揚のために仕事をしているのだから、日本だってなんとかしなくてはならない、というのはわかるのだが、ここはもうすこし踏ん張って、やはり、国家ではなくて、地球全体をあくまで基準に物事を見ていきたい。
p145に「<帝国>」の共著のあるマイケル・ハートの紹介があった。私はむしろ、このような方面からの大きな話題の展開を期待したいところだが、それは、また他書に求めることにしよう。この本はこの本だ。
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