エコ・テロリズム 過激化する環境運動とアメリカの内なるテロ
「エコ・テロリズム」 過激化する環境運動とアメリカの内なるテロ
浜野喬士 2009/03 洋泉社 新書 223p 現状の法が正義を反映していないという意識のもとに、しかし他方では、抗議行動が、形式的には「不法」であるという意識ももちつつ活動する、という意味で、エコ・テロリズムは「ウォールデン・森の生活」(1854年)で知られるアメリカの作家ヘンリー・ディヴィッド・ソロー以来の「市民的不服従」の伝統に属していると言える。p106 田中真紀子とヒラリー・クリントンでは、男性と女性、という線引きをすれば、たしかに同じ「女性」というカテゴリに属するだろう。マリリン・モンローも女性だ。しかし、それ以外にこの三者をつなごうとすれば、かなり苦労するに違いない。 グリーンピースやシーシェパードと、ソローの「森の生活」をつなぐとすれば、アメリカの環境問題、という意味では共通項は見つかるかもしれない。だが、不服従とテロリズムでは、対極に属するのではないだろうか。 これまで見てきたように、ラディカル環境運動が思想史的に見て、市民的不服従の伝統の一部を引き継いでいることは間違いない。 市民的不服従の思想の展開を追う上で、つねに参照されるのは、ヘンリー・ディヴィッド・ソロー、マハトマ・ガンジー、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの三人である。p174 |
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