覚醒の舞踏<1>グルジェフ・ムーヴメンツ
「覚醒の舞踏」 <1> グルジェフ・ムーヴメンツ
スワミ・アナンド・プラヴァン 2001/06 市民出版社 単行本 343p
Vol.2 No.588★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆
実際にムーブメンツをもっとも簡単に見るために、著者は映画「注目すべき人々との出会い」を見ることを薦めている。
この映画の最後の10分間には、きわめて質の高いムーヴメンツの演舞が、断片的ではあるが収められている。この10分間の映像を消化するためには、それを何度も見る必要がある。ムーヴメンツが伝達する情報量は驚くほど多いため、一回見ただけでは、とても消化しきれず、記憶にも残らない。映画館でこの映像を見た人は、おそらく呆然とするだけであろう。p27
この本が出された2001年の段階では、これほどインターネット機能が拡大してくることは想像できなかったかもしれない。だけど、2009年の現在ではYoutubeなどネット動画システムが発達してきたので、断片的であっても、そのムーブメンツをお手軽に自分のPCで見ることができる。いや画質さえ問わなければ、約2時間の映画全体(全パート11)でさえ、見ることができる。いつまで視聴できるかは不確定だが。
この本は、Oshoのサニヤシン郷尚文(プラヴァン)によって書かれており、文中、Oshoとの関連に触れるところもかなりある。
Oshoの指摘によれば、自己想起は、グルジェフの専売特許ではなく、太古より伝わる覚醒のための技法の精髄である。インドに太古より伝わる経典である「ヴィギャン・バイラバ・タントラ」は、シヴァがその伴侶のシャクティに伝えたとされる、覚醒のための112の技法を、きわめて濃縮された意味をもつ詩文のかたちで伝えている。そのうちのいくつかの詩文は、グルジェフが自己想起と呼んだものの本質をあらわす。p114
Oshoへの踏み込みもかなり興味深いものがあるが、当面、当ブログの主テーマが「人間に可能な進化の心理学」研究にフォーカスされていく限り、「グルジェフ+ウスペンスキー」についての精度もすこしづつ高めていかなくてはならない。
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コメント
こちらの記事が人気記事ランキングに登場するのは珍しい。グルジェフは隠れた人気はあるが、一般的ではない。Oshoがクリシュナムルティとグルジェフを、右大臣と左大臣のようにいつも登場させていた割には、グルジェフは日本には根づかない。いくつかの試行錯誤があるのも知っているし、信奉者の人々の努力があるのも知っているが、日本的風土では、グルジェフは理解されない。
投稿: Bhavesh | 2018/08/27 13:30
ENI さん
くわしいことは、原書を参考にしてください。
当ブログなりのとらえ方は、本文で、次第にあきらかになっていくはずなのですが・・・・、未定です。
すくなくとも「ムーブメント」と「ビパサナ」は同じものではありません。おなじ「効果」はあるかもしれませんが。
投稿: Bhavesh | 2009/05/02 01:55
こんばんは、Bhaveshさん。
こちら2.0にコメントするのは初めてです。
グルジェフ・ムーヴメンツというのは、ヴィパッサナーのような瞑想方法の一つなのでしょうか?
投稿: ENI | 2009/05/01 22:32