神秘家の道<8>
<7>よりつづく
「神秘家の道」 珠玉の質疑応答録 <8>
OSHO /スワミ・パリトーショ 2009/03 市民出版社 単行本 884p
東洋では一万年も前から---精神分析は百年の歴史もない---精神分析に似ても似つかぬ、誰一人したこともないような方法でマインドに働きかけてきたのは、驚きに値する。
彼らは全く異なる方法で試みた。彼らは決して、無意識層にかまわなかった。無意識層に注目するのは、終わりのない森に入るようなものだからだ。戻る道を見つけられなくなるだろう。
東洋は、反対方向に試みてきた。上昇して、土台のことなど忘れることだ。あなたの意識の上にも三つ階層がある。意識を活用して超意識に入りなさい。超意識を使って集団的超意識に入り、それを宇宙的意識に入るために使いなさい。秘訣は、この三つの意識に入る瞬間に、多くの光を得る。カビールはこれを、「幾千もの突然昇ったよう」と表現した。光があまりに強いので、無意識の抱えるものはすべて燃えてしまう。無意識層の闇は、消滅してしまう。
もし長い道のりを行きたいなら、無意識を掘り下げなさい。道は長く、ゴールに至ることもない---誰も至ったことはあるまい。
だが二番目の、存在のより意識的な領域に入っていくなら、事はとてもシンプルだ。それこそが私が教えてきたものだ。
瞑想はあなたを、より意識的な領域に連れて行く。あなたの全存在が目覚めたとき、そのまさに臨在が幾千もの生で溜め込んできた闇を消し去る。
私は精神分析ではなく瞑想を教える。精神分析は自分自身を欺く技法だ。自己欺瞞だ。何かをし続けるだけだ。精神分析医にお金を支払うと、あなたの夢を専門家に分析させるが、終わりのない小道につれて行かれる。どこまでも、どこまでも、どこまでもだ。だから精神分析医は、ただ一人の光明を得た人も生まなかったが、瞑想は何千もの光明を得た人を生んできた。
単純な事実だ。部屋が暗いなら、闇と戦うのをやめて明りを持ち込みなさい。たった一本のろうそくで闇は消え去るだろう。もし闇と争い闘い始めたら、複雑骨折で勝利すらおぼつかない。
最も簡単で知的な方法は、超意識への道を見い出すことだ。それはより高いドアを開く鍵を、あなたに与えるだろう。
意識のまさに頂点に達したら、心配はいらない。したいと思うことは何でもすることだ。それはあなたの暗い実存を、純粋な光に変容するだろう。 p728
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