おくりびと
「おくりびと」
本木雅弘/広末涼子/山崎努 監督: 滝田洋二郎 2009/03 レーベル: セディックインターナショナル、小学館 販売元: アミューズソフト販売(株) (DVD1枚) 131分
Vol.2 No.638★★★★☆ ★★★★★ ★★★★☆
笑いどころ満載の映画。笑うところでしっかり笑っておかないと、ず~と涙でぐしゃぐしゃになってしまう。
先日アカデミー賞を受賞したので、そのうちテレビでやるだろうと、映画は見る気なかったのだが、せめて原作の「納棺夫日記」だけでも読んでおこうと思った。で図書館にリクエストしておいたのだが、2月中旬に予約をいれたところ、ほぼ100人待ちだった。あれから3か月経過したのに、まだ私の前に50人の予約が入っている。
市内図書館には3冊しか入っていないので、読めるようになるまで、更に3か月かかるということか。私の後ろにはすでに100人の予約が入っている。今リクエストした人は、あと半年待ち、ということですね。
と、別に急ぐものでもないや、と観念していたところ、町内会の寿会主催で、近くの集会所で「おくりびと」のDVD上映会をやる、ということで、近所のじっちゃん、ばっちゃんと一緒に鑑賞してきた。
先日遊びにきた友人によれば、原作と映画は別ものよ、ということだから、それぞれに観たり読んだりすることに意味はあるだろう。原作のほうは、友人夫婦によれば「けっきょく、歎異抄よ」とのことなので、それ以上のことは聞かなかったが、私たちの年代も、実生活上でも、話題に歎異抄がでてくる時代になったか、と、寄る年波を感じる(笑)。
小説や映画については、あまりストーリーを語らない風習があるようだから、別にここでダイジェストを書くつもりはないが、なんともまぁ、ありそうなお話でもあり、まったくなさそうな話でもある。
母親に連れられてきた小学生の女の子や、PTAで一緒だったお母さんなども来場していたが、圧倒的に寿会員が多い。鼻汁をすすっていたのは、私だけではなかった。あちこちで、ズルズルという音がした。どうかすると、この映画131分ということだから、すこし長すぎるのではないだろうか。ご長寿の方々には、すこし長すぎるのか、途中で退席した人が何人かいたけれど、長すぎるというより、内容が内容だけに、身につまされて、最後まで見通すことができないのかもしれない。
じっちゃん、ばっちゃんなら、三回くらいに分けて見ないと、血圧があがったり、下がったりで、余病を併発してしまうかもしれないな、などと、ちょっと心配になった(笑)。もっとも、このくらいストーリーを満載にしないと、アカデミー賞は受賞はできないでしょう。
今日のあいつが一番きれいだった、とか、結局、私は門番だ、とか、殺し文句はいろいろあった。山形のなんとも言えないあの霊峰・鳥海山の風景がまた、黄泉の世界へと人々をさそう。
| 固定リンク
「48)意識とは何か」カテゴリの記事
- This Is It<2> & The Supreme Doctrine <2>(2009.08.23)
- 論理哲学論考(2009.08.14)
- The Supreme Doctrine <1>(2009.08.13)
- This Is It <1>(2009.08.13)
- Maxims for Revolutionaries(2009.08.12)
コメント