スピリチュアル・ライフ
「スピリチュアル・ライフ」
宮国 靖晟 2004/01 新風舎 単行本 156p
Vol.2 No.635★★★☆☆ ★★★★★ ★★★★☆
同じ著者による「ノーバディ・ザ・ブッダ」が面白かったので、図書館にリクエストを出しておいた。ようやく、一ヶ月後に800キロも離れた図書館から送られてきたのがこの本。前著と同じく、語り口は軽口で、内容はOsho話と印度プーナ体験記。
前書は小説という触れ込みだったが、こちらも小説ということでいいのだろうか。それともエッセイとかノンフィクションという部類なのだろうか。ジャンル分けはなかなか難しい。だけど、書いてあることはまぁよくある話で、似たような体験をした人々なら、にやにや笑いながら読んでしまうに違いない。
この人、周囲の人々のサニヤス名はどんどん惜しみなく出してくるのに、自分のサニヤス名を出していない。見落としたかもしれないが、少なくとも特記はしていない。ひょっとすると、この人、長いことOshoの本を読んでいるし、グルジェフも愛しているし、印度プーナの生活も7か月とかの体験をしているのだが、サニヤシンではないかもしれない。
このような本では、ちょっと時代が遡るが、1983年にでた幸野谷 昌人の「エクスタシーへの旅」を思い出す。この手の本は、いくらでも書けそうだし、いくらでもありそうなのだが、意外と少ない。書けそうなのだが、書けないのである。
この本は「スピリチュアル・ライフ」などというベタなキーワードでは、なかなか検索に引っかからない。宮国靖晟という著者名だとすぐでてくる。なにやら賞までもらったりしていて、たいしたものだ。アシュラム風景もなかなか活写されていて、興味深い。
プーナのOshoアシュラム体験記は、断片的にはいろいろな話を聞くが、まとまった形で一冊になっている本は限られている。そういった意味では、とても貴重な本だ。95年ごろに、プーナに滞在していた人たちは、ひょっとすると、自分では知らないうちに、この本に登場している可能性があるので、ちゃんと確かめておいた方がいいだろう(笑)。
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コメント
幸野谷昌人さん
こんにちは。隠れなければならないほど、追われてはいなかったとご推察いたしますが。多分、ご自身の御事情がおありだったのでしょう。
何にはともあれ、おめでとうございます。貴誌、機会があれば、拝読させていただきます。
投稿: bhavesh | 2014/01/30 15:50
今まで、世間から秘かに隠れていましたが、いよいよ正体を現さなくてはいけない事態に遭遇いたしました。
2014年4月1日に発売予定の
隔月刊「ジャポニスム」(京都発・文化芸術マガジン)の編集長と
なり、現在、原稿の作成入稿中です。
今後、お友だちにも、よろしくお伝えください。
投稿: 幸野谷昌人 | 2014/01/30 15:19