易経
新釈漢文大系 63 「易経」 下
今井 宇三郎著 堀池 信夫著 間嶋 潤一著 2008.11 明治書院 1886p
No.656~8★★☆☆☆ ★★★★★ ★★★★★
図書館の新着本コーナーに「易経」があった。ちょうど、Osho「私が愛した本」の中の易経のことを考えていた時だから、グッドタイミングと思って手にとってみた。しかし、下巻しかないので、上と中はどこですか、と聞いたところ、すでに閉架書庫にしまわれているという。なんと上は1987年、中は1993年にでている。出版されるだけでも20年以上の開きがあり、それ以上のかなりの長期間にわたって準備された本だ。
なんとも頭の下がる思いだ。これだけの易経の決定版的な本なのに、一度も貸し出されたような痕跡がないのは、ちょっと寂しい。かと言って、私だって、こんな分厚い本、容易に読めるわけではないが、関係者のその努力に敬意を表して、図書館から借りてきて我が家に2週間滞在していただくことにした。
易経はけっこう好きで読んだことがある。もっとも文庫本だったが、それよりさらにお手軽な宝島出版からでた、秋山さと子解説の「易経」のほうがさらに好きだった。そしてもっと好きだったのは、77年にインドに行ったとき、MGロードで買った、英語版「I-Ching」で、これには占い用の専用のコインが3個ついていた。このコインで結構、易を立てたものである。
易の原理は、陰と陽、2*2*2=8で八卦とし、ふたつの八卦で8*8=64のシンボルで宇宙観を完結させる。お父さんと三人の息子を陽とし、お母さんと三人の娘を陰として、それぞれの役割を与えている。ただ、むやみに占っても答えはでない。問題の絞り込みが大切だ。
1980年代の初め、瞑想センターの仲間と易を立てたことがある(というか3個のコインを投げて占ったのだが)。テーマはOsho。1931年生まれのOsho、2001年にはちょうど70歳になる。その時、Oshoはどうなっているだろう、というのが目下のテーマだった。その時でた卦は「革」revolution。新しい酒は、新しい革袋にいれなさいという意味である。
携帯コンピュータ4級資格者として、唯一私が作ったことのあるプログラムは、易にかかわるもので、これがなかなかコーフンものだった。わが愛機「アレクサンドリア」は、電卓に毛が生えたようなポケコンでしかなかったが、いっぱい夢をくれた。それもこれも、中国5千年の歴史「易」とつながっている、という思いがあったからだろう。
Oshoは「13番目の本は、中国の神秘の書、『易経』だ。」「私が愛した本」p194としかコメントしていない。
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コメント
ラオツさん
当時の私たちの解釈は、またちょっと角度が違っていたのですが、なにかの機会にまたそのことを書くかもしれません。
いずれにしても、新しい時代が来ていることは間違いではなかったですね。
投稿: Bhavesh | 2009/06/12 16:57
1980年にたてた易あたっているのかも
たしか黄小峨サンの易入門では
沢火革の占断に重篤の病人を占って
あの世に行っているというのがありましたね
確かに2001年には
この世にはいない
投稿: ラオツ | 2009/06/12 14:40