意識の10の階梯
「意識の10の階梯」―意識進化の羅針盤「エニアグラム」と「十牛図」
松村 潔 (著) 1998/08ヴォイス 単行本: 293p
Vol.2 No713★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆
エニアグラムと十牛図をいっしょくたにするのは構わないが、それをいっしょくたにするには、ご本人のenlightenmentが必要ですね。だから、この本の真価は、松村潔本人が問われることになる。
●松村 潔
1953年生まれ。80年代から精神世界の研究会をはじめる。88年から92年までニフティ・サーブの精神世界フォーラムを作り、そのシスオペに従事。90年から、精神世界関係と、西洋占星術の需要が多く。多数の書籍と雑誌の執筆を続ける。95年から98年まで、学校法人東放学園で、精神、世界、占星術、インターネットなどに関して講師をする。また、95年より、新宿住友ビルの朝日カルチャーセンターで、エニアグラム、タロット、カバラ、十牛図、占星術などについての講座をはじめる。
占星術も、またエニアグラム、あるいはカバラの生命の樹も、すべて、図形的な法則図であり、こうした古典的な図形を読み解き応用することに、著者の強い関心が続いている。 p294
こういう外面的なプロフィールなど意味はない。要は、ご本人がenlightenmentしているのかいないのか。そこだけが気にかかる。それを明確にしなければ、カレーライスをライスカレーと言ったり、五目そばを野菜ラーメンと言ったりする違い程度のことで、意味はない。wikipediaを見ると、よくもまぁ、というほど、ごちゃまぜがお好きなような人物であるが、あとは中身がどのようになっているのか、そこが知りたいところだ。
日本社会はどこか不合理な要素が残されている。ニューエイジムーブメントのメッカとして70年代の80年代にかけて多いに盛り上がった、インドのオショー・ラジ二ーシのアシュラムでのワークでの現場では、常に「日本人はわからない」ということが繰り返し言われてきた。いかなるワークも日本人に対しては狙った効果がうまく出ないのだという。 p261「付録」
こういう言う方は、典型的なアホの言い方で、決してenlightenmentした存在の言葉ではない。まず、Oshoアシュラムを誰がニューエイジムーブメントのメッカと決めたのか。著者にはそう映ったのか映っていなかったのか。まずそこが明確ではない。日本人とは誰か。年間数万人訪問するだろうと思われる日本人すべてを言うのか。あるいは、それを言ったのは誰か。日本人か、あるいは欧米人か、インド人か、Oshoか? そこのところがまったくわかっていない。「狙った効果がうまく出ない」ということはどういうことか。全てにおいて、アホらしい。
私は、この著者の言葉を即座に、自分の体験から否定できる。間違っていると。
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