青の時代へ
「青の時代へ」 色と心のコスモロジー
末永蒼生 1991/04 ブロンズ新社 単行本 237p
Vol.2 No721★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆
末永蒼生の本がゴソッとあったので、借りてきた。ゴソッと言ってもわずか4冊だが、検索してみれば、彼の著書は現在28冊以上あることになっているようだ。ふ~・・・。しかも、彼の処女作ともいうべき1970年代初頭の「ウルトラトリップ」とか「生きのびるためのコミューン」とかが入っていない。当ブログでも何冊か読んではみたが、いまいち追っかけするほどもなさそうなので、そのうち、と思っていた。だが、なんとこれほどの冊数に増殖しているとは知らなかった。近年、かなりのペースで出版が進んだのだろう。
この「青の時代」は1991年にでている。当時私は「国際環境心理学シンポジウム」の企画に参加していて奔走しており、あわただしい日々の中で、たくさんの資料といっしょにこの本を手にした記憶がある。当時日本は高度成長、バブル景気の絶頂期にあり、すでに足元から崩れ始まってはいたのだが、人々はまだ、あそこからこれほど長期の不景気の時代が続くとは誰も思っていなかった。
僕の20代、30代はわれながら呆れるほど大きく振れ動いた時期だった。とくに30代は比較的穏やかだったのは子育てに懸命だった5,6年だけ。その後は離婚やそれと前後した恋愛とで気持ちが引きさかれ、同時に息子が交通事故に遭ったり、母親が思い病気で倒れるなど嵐の中に身をおくような日々の連続。それまでの人間関係をやっと断って孤りの生活に立ちもどったものの、疲労困憊していた僕自身をさらに襲った身体の不調。その結果の経済的な逼迫。そして40代に入ったとたん、どどめをさすかのように訪れた母の死・・・・・。 p018
かなりのブランクのあとに1冊、2冊と出され始まった彼の本は、まだまだ、手さぐりをもとめて、ゆっくりゆっくり歩を進めているような状態を感じさせた。この本もまた「一年がかりのワープロとのつきあい」p237の中から生まれた。
今後さみだれ式に彼の本は読み進めてみることになるだろうから、リストを作っておく。
末永蒼生関連リスト
「ウルトラ・トリップ」長髪世代の証言! 1971大陸書房
「生きのびるためのコミューン」幻覚宇宙そして生活革命 1973 三一書房
「色彩自由自在」 1988/07 晶文社
「青の時代へ」 1991/04 ブロンズ新社
「色彩心理の世界」 1998/11 PHP研究所
「自分を活かす色、癒す色」 1998/11 東洋経済新聞社
「精神分析学がわかる。」AERA Mook 43 共著 1998/11 朝日新聞社
「心を元気にする色彩セラピー」 2001/01 PHP研究所
「色彩記憶」 2002/05 PHP研究所
「自分力を高める色彩心理レッスン」 2005/05 ナツメ社
「クレヨン先生と子どもたち」 2006/9 ソフトバンククリエイティブ
「絵が伝える子どもの心とSOS」 2010/02 講談社
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