炎の人ゴッホ<1>
「炎の人ゴッホ」 <1>
アーヴィング・ストーン /新庄哲夫 1990/07 中央公論新社 文庫 831p
Vol.2 No729★★★★☆ ★★★★★ ★★★★★
今日最初の本は、アーヴィング・ストーンの「生への渇望」(邦題「炎の人ゴッホ」)だ。これはヴィンセント・ファン・ゴッホの生涯にもとづいた小説だ。ストーンは途方もない仕事をした。私の記憶する限り、他に誰も同じことをした者はいない。あたかも自分自身の実存から書いているかのように、これほど親密に他人の生涯を書いた者はいない。
「生への渇望」は、単なる小説ではない。これは霊的な書物だ。それは私の言う意味で霊的だ。なぜなら私にとっては、<生>のあらゆる次元は、ただひとつのジンテーゼに統合されなければならず、それで初めて人は霊的になるからだ。この本は実にすばらしく書かれており、アーヴィング・ストーンにさえ、それを超えられる可能性はありそうにない。Osho「私が愛した本」p182
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