『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する<1>
『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する <1>
亀山郁夫 2007/09 光文社 新書 277p
Vol.2 No740★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★☆
Osho「私が愛した本」の私家版「小説(文学)」編に突入してしまい、小説を不得手とする当ブログは、このジャンルをどう乗り越えていけばいいのか、検討中。不得手と言え、読み始めてみれば、これがなかなか面白い。読む速度、寄り道の仕方、コメントの付け方など、ブログの中の一環として読むとすると、難しいことも多いが、その努力はまったく報われないものでもなさそうだ。
なにはともあれ、世界文学の最高峰とされるドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を読もうと意気込んでみた。ブログに張り付けた新書3冊のデザインは最近改版されたものだが、私の枕元にあるのは、30年前の古いヴァージョンだ。ずっと自分の手元にあったものだから、これを読むのは一番お手軽なのだが、最近は、亀山訳の「カラマーゾフの兄弟」がでていたようだ。
もとは同じ作品なのだから、それほど翻訳の内容も違うまいと思うが、新訳がでているのであれば、そちらを読むのもよいのかもしれない。「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する」という本がでていた。よくあるオチョクリ本なのかな、と思って手にとってみたら、これが、翻訳家本人のまじめな本であった。
旧版は3冊であったが、こちらの新訳は全5巻。この小説、人生のなかでそんなに何回も読みなおす機会もあるまい。ここは、新訳で読んでみるのが正しいのではないか、と作戦を練り直し中。ましてやこの「続編」を考える旅と一緒に読んだら、なお面白いかもしれない。
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