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2009/07/11

ソロモンの歌 聖書<2>

<1>よりつづく 

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「聖書」 新改訳 <2>
新改訳聖書刊行会 1970/9 日本聖書刊行会

 「ソロモンの歌」

 新約聖書の中で唯一Oshoが評価するのが「山上の垂訓」だとするなら、旧約聖書の中から選びだすのは「ソロモンの歌」。

 「ソロモンの歌」は非常に誤解されているが、それはいわゆる心理学者たち、特にフロイト主義者たち---あのくわせ者たちのせいだ。彼らは「ソロモンの歌」を最悪の方法で解釈してきた。彼らはあれを性的な歌にする。そうではない。あれは感覚的ではある。それは確かだ。きわめて感覚的ではあるが、性的ではない。それは実に生き生きとしている。だから感覚的なのだ。実にジュースに満ちている。だからこそ感覚的なのだ・・・・・だが性的ではない。性がその一部ではあるかもしれなが、人類を間違った方向に導いてはいけない。ユダヤ人までがあれを恐がるようになった。彼らはあれが何かの間違いで「旧約聖書」の中に入ったのだと思っている。実際は、この歌だけが唯一保存に値するものだ。他は全部火にくべてしまった方がいい。Osho「私が愛した本」p38

 「私は『ソロモンの歌』以外は、ユダヤの本はみんな嫌いだ」とまで言い放つOsho。ハシディズムなどにおいては、また違ったニュアンスで話してはいるが、たしかにOshoはイエス本人は評価するが、聖書やキリスト教についてはつねに辛口のコメントをつけつづけている。

 ソロモンの雅歌

 あの方が私に
 口づけしてくださったらよいのに。
 あなたの愛はぶどう酒よりも快く
 あなたの香油のかおりはかぐわしく、
 あなたの名は注がれる香油のよう。
 それで、おとめらはあなたを愛しています。

 私を引き寄せてください。
 私たちはあなたのあとから急いでまいります。
 王は私を奥の間に連れて行かれました。
 私たちはあなたによって楽しみ喜び、
 あなたの愛をぶどう酒にまさってほめたたえ、
 真心からあなたを愛しています。

 エルサレムの娘たち。
 私はケダルの天幕のように、
 ソロモンの幕のように、
 黒いけれども美しい。
 私をご覧にならないでください。
 私は日に焼けて黒いのです。 
  「雅歌」1.1~1.6

 たしかにこの8・14までつづく「ソロモンの雅歌」は10ページほどの小さな歌だが、「聖書」と言った、堅ぐるしいイメージからはちょっと離れている。

<3>につづく

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