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2009/07/04

色彩記憶

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「色彩記憶」 色をめぐる心の旅
末永 蒼生, 江崎 泰子 2002/05 PHP研究所 単行本 235p
Vol.2 No702★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆

 「色彩自由自在」心を元気にする色彩セラピー 」、など、断片的にしか最近の著者の本を読んでいないが、うん、このヴァイブレーションだったら、25~35歳を中心とした女性に圧倒的な支持を受けているのだろうな、と思って読み進めた。

 私が「色彩学校」に来て驚いたのは、まずほとんどが女性の受講生だったこと。それに若い人が圧倒的に多いでしょう。まあ私に比べれば、ですけどね。p88

 1944年生まれの著者による2002年発行の本のなかにこのような文章があるのだから、つまり、58歳以下の女性が圧倒的に多かったということになるだろう。著者は別途こどものお絵描き教室を主宰しているが、それも、その年代の母親の支持が圧倒的に多いから、成立するビジネスモデルなのだろう。

 「色彩学校」に来る人の多くは働く女性。職業は多様で、直接、色彩を扱っている人たちもいるが、まったく色彩とは関わりのない一般の職業の人も少なくない。その中には、仕事場でいろいろなストレスや行き詰りを感じていて、自分の次なる可能性を探りたいと考えている、いわば人生のターニングポイントに立つ人たちもいる。p134

 もともと浅利篤がファウンダーとなって登場してきた色彩心理学は、必ずしも若い女性を中心として発達したものではない。ハート&カラーという形で、著者を中心として発達してきた「カラーヒストリー」は、必ずしも浅利式の中心的な発展形でもないだろうし、著者一流のパーソナリティに大きく依存することが多いだろう。

 カラーヒストリーをたどっていくと、意識と無意識が織りなす個人の内面、記憶の彼方に埋もれかけていた心が時間の中から鮮やかに立ちあらわれてくることがある。このため、カラーヒストリーを作る本人自身が、途中でいろいろなことに気づき始め、精神的に大きな変化を体験することも少なくない。  p31

 若い女性を中心とした感性が、これらの色彩感覚に鋭く反応するのは、オーラソーマなどと共通する面があるだろう。ひとつのセラピースタイルとしてこの色彩記憶=カラーヒストリーがエスタブリッシュされることに何の違和感もないが、それが完全無欠の最終的な完成スタイルだとは、言えないように思う。対象や、その目的のさらに深化する方法がもっと多面的に探究される必要があるのではないか、というのが、先日からの著者たちへの動きの私の感想であった。

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