The Way of Zen <1>
「The Way of Zen」
Alan W. Watts (Author) 1999/06 Publisher: Vintage 256p Language: English 1967年Panthoeon Books発行の第7版を読んだ。
Vol.2 No711★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★☆
上の表紙は、1999年に発行されたペーパーバック版のデザインだと思われるが、私が大学から借りてきた本は初版から10年経過した1967年発行のもの。当時の表紙は、これほど垢ぬけたものだったとはとても思えない。まだまだ日本文化の理解は進んでいなかったと思われる。その証拠に、私が借りてきた本の表紙には型押しがしてあるのだが、なぜか、「禅道」の文字がさかさまに押してある。
Zenがいかにパラドックスの道とは言え、タイトルまでさかさまに型押しする必要もないだろう。アラン・ワッツとは言え、ここまでユーモアにあふれていたとは思えない。その証拠に、内側の印刷部分はきちんと正しい方向に印刷されている。ひょっとすると乱丁本が大学に寄贈されそのまま保管されたのだろうか(笑)。大学図書館の本は、表紙カバーが外されて補完されていることが多く、表紙デザインも楽しみの一つとしている私などにとっては、ちょっとさびしいのだが、この本も、表紙カバーはついていない。
半世紀ほど前にアメリカで発行されたこの本が、やがて現在は上のような実にすっきりとした素晴らしいデザインで流通しているのだから、まったく同慶の至りである。国旗などがこのように間違って流布したりしたら、戦争も勃発しかねないような事態に陥るが、お互いの文化を理解するにはそれなりの時間が必要だ、ということだろう。日本人サイドから考えた場合も、異文化を理解するには、まだまだ笑うに笑えない失態が数々ありそうだ。
この本については、すでにOsho「私が愛した本」を抜粋しておいた。
アラン・ワッツをそのすべての著書とともに含めるつもりだ。私はこの上もなくこの人を愛してきた。p129
そのすべての著書とともに、と明言している限り、当ブログとしても、アラン・ワッツの全著書をひとまず追っかけて見なければならないようだ。
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