Zen Flesh, Zen Bones<1>
「Zen Flesh, Zen Bones」 : A Collection of Zen & Pre-Zen Writings<1>
by Paul Reps (1959) Publisher: Charles E. Tuttle Company Hardcover p211
Vol.2 No.696★★★★☆ ★★★★★ ★★★★☆
この本そうとうに人気があるらしく、ググッてみればいろいろなヴァージョンが出てくる。オーディオテープもあるし、ほとんど全文がネット上で読むことさえできるようだ。当ブログでもその本の存在を認知していたが、よく見ると、小さな本で、手のひらにさえ乗ってしまうようなコンパクトさだ。
Oshoもこの本を絶賛しているが、翻訳語の「禅肉、禅骨」は、はてどうかな、と思う。実際にこの本の邦訳がでているわけではないので、タイトルの直訳だけが先行しても、変なイメージができてしまう。内容が内容だけに、日本に逆輸入しようという好事家も少ないのか、まだ邦訳はない。
実際に、この本の完成度は高く、Oshoのコメントについても、これ以上、なんとも言えないような、すっきりした印象を持つ。
この本を読むと、enlightenment とか、masterとか、あるいはzen、などの英語の言葉使いは、このままポール・レップスのやり方をOshoは踏襲しているのではないか、と思わせる。Gateless Gate だとか、Is that so? あるいは10 bulls などの、Oshoが多用する英語的出典はこの辺にあったか、と思わせるほどの等質さを感じさせる。
本書は、101の禅話と、「The Gateless Gate」、さらに十牛図、そして「ビギャーナ・バイラヴァ・タントラ」の112の詩文から成っている。なるほど~、と思わせる一冊。
誰かもしらないが、この本について説明しているビデオがあったので、貼り付けておこう。
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コメント
そのようですね。
コメントありがとう。
投稿: Bhaavesh | 2016/07/29 10:55
この本の邦訳が必要なのか?と思いますね。
なぜなら、私もこの本を持っていますが、
冒頭に、これらの禅小話は無住の「沙石集」と「無門関」から翻訳したもの、と記されていますから。
無住の「沙石集」は鎌倉時代の仏教説話集です。
日本語で読みたいなら、現代語訳も出ています。
投稿: Devayana | 2016/07/29 10:19