新閣僚の全データ
週刊朝日 10月2日号
Vol.2 No764★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆
政権が代わってから、なんだか政治ニュースがやたらと楽しい。現在は、ネットとテレビが中心だが、他のメディアも気になる。ネットのニュースはあまり期待できない。スキャンダルにしても、テレビだけではちょっとさびしいところがある。もともと2ちゃんねるのようなものは見ていないが、週刊誌のガセネタのほうが、よりリアリティがある。
通常、テレビのニュース番組は2~3チャンネルが重なることがあるので、リモコンを握りしめながら、あちこち自分の関心のある番組をサーフィンする。だが、それでは見落とす番組があちこち出て来てしまう。
側で見ている奥さんは、同じニュースを何回も見たくないわ、と、ちょっとボリュームを落としてくれる?、と言って、そのまま視線を落として読書を続けている。確かに、ニュースソースそのものはあまり変わりない。しかし、テレビ局やコメンターによって、いろいろに加工される。ここのところが何とも興味深い。
テレビがあり、裏番組を一番組だけ録画できるDVDレコーダーがある。それに最近はポータブルナビでワンセグにも録画できるので、なんとか、同時放映の3番組をフルにチェックできるようになった。だが、テレビ番組だけでは、どうも食い足らないことも多い。
このようにテレビのニュース番組にくぎ付けになったのは、何年か前のライブドアのホリエモン騒動の時。あの時も、裏番組摂りにビディオやDVDは活躍した。あの騒動の陰にはいろいろな可能性があった。ひとつの大きな選択肢を併せ持った、画期的な分岐点にさしかかっていたのである。
しかし、その後は、当時の自民党政権にうまくかすみとられて、ホリエモンは自滅した。彼個人が自滅した、というばかりではなく、あるひとつの大きな可能性の芽が摘み取られた。その後、日本社会はダッチロールに陥り、つぎつぎと首相が辞任するという体たらくに突入した。
そのような状況を見ていて、私は政治ニュースを見る意欲が減退した。当時、このブログを始めていたこともあり、ブログ・ジャーナリズムの可能性を感じたこともあり、新聞を購読するのをやめた。もちろん、家族の形態が変わって、新聞が必要なくなった時期が重なっていたからだが、なんとあれから新聞の宅配なしに生活していて、2年半が経過した。
特段に不便を感じなかったが、ここに来て、ウズウズしている自分を感じる。駅の売店で週刊誌を買う。知人宅に行っては、古新聞を借りてよく読む。ネットじゃぁ得られない上質な(笑)ガセネタを必要としている自分を感じる。
新聞も、週刊誌も、手元にあれば、ひととおり目を通す。各紙、それぞれの個性がある。その個性もすでに織り込み済みだ。そして、もちろん私とは反対意見が踊っているのを読むのは快適ではない。そして私の意見をそのとおり代弁してくれているメディアというものはそうそうない。
各論に至るまで納得できるメディアは皆無だ。それでいい。しかし、自分なりにこの新聞、この雑誌とは、かなり意見があう、というお気に入りオピニオン誌を確保することは必要なのではないか。そう考えてみると、やはり、ここは新聞宅配なし暮らしも、そろそろこの辺で打ち切って、紙メディアを生活に取り入れる時がやってきたかな、と思う。
そう考え始まると、振れ過ぎた振り子は逆に大きく振れるのが私の毎回の悪い癖。どうせ読むなら、全部読みたい。全部読めないまでも、せめて、全国紙、地方紙、経済紙、三紙は読みたい。三紙を読む必要がある。しかし、もちろん、三紙を継続的に購読するには経済的にも無理がある。
そこで考えたのは、とにかくオピニオン的にも納得できる一紙を購読することにして、あとは図書館に週末にでもでかけてまとめ読むことにする。長いこと新聞には興味を失なっていたので、図書館でもほとんど手にしなかったが、新たなる私なりの図書館利用方法となるか。そう思って、近々新聞の購読の申し込みをすることになるかもしれない。
さて、「誕生 鳩山内閣 新閣僚の全データ」。18人のそれぞれの閣僚はなるほど、それぞれに立派な人たちだなぁ。「高速無料化が日本を変える」。こちらもなかなか面白い記事だった。
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