ポータブルナビ 最新注目モデルを達人が斬る!
特選街 2009年 09月号 [雑誌] | |
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「ポータブルナビ 最新注目モデルを達人が斬る!」
Vol.2 No761★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆
秋の行楽シーズンが始まる。今年はシルバーウィークとやらで、5連休が続く。この春から始まったETC1000円の旅も、この連休には込みそうなので、一足お先に所用を兼ねて、ちょっと一回りしてきた。
民主党政権ができて、高速道路無料化も待ち遠しいが、やっぱり旅は楽しい。エコカー減税とやらで、プリウスが大人気。今現在申し込むと、納車は来年の7月。なんと9ヶ月待ち以上の状態。国産車の国内販売としては異例の事態。ハイブリット車としては二番手のホンダ・インサイトの陰が一気に薄くなった。
うちの子どもと同じ年の子供がいる、左隣の家でプリウスを買った。あのワンボックスもだいぶ古くなっていたから、ここでエコ替えは当然であろうと、眺めていたが、なんと、やはりおなじく同じ年の子供をもつ右隣の家にも、中古国産セダンが売られてプリウスがやってきた。
むむむ、別にタイマン張るわけではないが、心穏やかではない。わがやのリッターカーもすでに10年選手。ここでエコ替えも悪くないかな、とさっそくトヨタのお店へ。そして、なんと「9ヶ月待ち」のご宣託。いやはやスタートするのが遅かった。両隣さんは、販売スタート直後にすぐに申し込んだらしい。それでも納車は今だ。なんと4ヶ月ほどかかっている。
もともとハイブリッドには関心がある。現在のリッターカーを購入する時も、実は初代プリウスにするかどうか悩んだ。結果としては、「あなたはいつも先物買いをして失敗する」という奥様の言葉にとどめを刺されて、志なかばにして、リッターカーに甘んじた経緯があったのだった。
いろいろ考えてみる。10年選手とは言え、現在の日本車はよくできている。なかなか壊れない。いや、タイヤのヘタリや、多少のボディの細かい傷さえ気にならなければ、なんの問題もない。これから10年だって持ちそうだ。エコロジーを考えるなら、この車を廃車してしまうのは、天に唾するようなものである。
この前の高速テストだって、限りなくリッター20キロ近く走った。仮にハイブリッド車にしてリッター30キロ走ったからと言って、ガソリンの消費量の差にすれば微々たるものだ。平均的な家庭用車の走行しかしないわが家のガソリン代は、月6~7千円程度。これが仮に3分の2になったとしても、月に2千円程度が浮くだけの計算だ。
新しく車を買ったとしても、車両本体のローンに加え、3ナンバーのプリウスの税金や保険料の上昇を加味すれば、現在のほうがはるかに家計にもエコである。ここは宣伝に踊らされずに、待ちの姿勢が肝要であろう。じっくりプリウスのカタログを見ていたら、隣から奥さんが言い放った。
「3軒並んでプリウスっていうのも、なんだか、かっこ悪いわね」
結局、このひとことにトドメをさされて、すごすご引き下がるしかなかった。
そこで関心は、カーナビに移った。次の買い替えの時につけようと思ってきたカーナビだが、結局、車を買い替えないのでいつまでも想像上の存在だった。友人たちのカーナビの使用状況を考えたりしていると、必ずしも必需品ではないなぁとは思っていたが、ここに来て、これからのETC1000円の旅を考えると、カーナビの必要度は高まる一方だ。
地元の地理なら、人に教えてあげることはあっても、教えてもらう必要はない。だがしかし、先日のETC1000の旅でも、助手席の奥さんが、地図帳を見ながらナビゲーションしてくれたのだが、一か所、反対方向に走り出してしまって、ちょっとロスが発生した。もうここは、カーナビは必需品か。
ということで、さっそく近所のカー用品店にお散歩。ピンからキリまでいろいろあるが、なにが必要なのかを絞ってみる。
1)知らない土地でのナビゲーション
2)高速道路などの選定
3)ワンセグなどのテレビ
1)、2)はともかくとして、3)のワンセグは必ずしも必要ではなさそうだ。となると、話は簡単で、実にお安いカーナビが存在している。しかもポータブルだ。そういえば、先日買っておいた「特選街」にもポータブルナビの記事がでていた。
店から持ち帰ったカタログと見比らべてみてみると、雑誌にでている機種でも、更にお手軽価格になっている。なるほど、この辺が売れ筋か。現品を見定めたうえで、さらに他店も覗いてみて、結局は、すぐ近くのカー用品店で、ワンセグ対応機を購入した。
取り付けには3~5千円かかるということだったが、ポータブルナビなら自分でも装着できる。店員にあれこれ聞いておいたから、無理なくできた。この差額で、ひとつ上の機種を選んだのだった。
このポータブルナビ、なかなかかわいい。ちょっとした昔の電卓くらいの大きさだが、車から取り外して室内にも持ち込める。その時はポータブルテレビとして活躍。見ている番組を数時間だけだが録画もできる。メインの番組を茶の間のテレビで見ながら裏番組も見たいという時に役立つ。
ナビそのもの性能は、現在テスト中。近場のことならナビはいらないが、わざとナビが案内する道を走ってみたりする。遠回りしてしまうことがほとんどだが、なるほど通常ならこちらの道のほうがセオリーなのだろうな、と納得する。
裏道から裏道へといういつものコースを走りがちだが、表通りを走ってみても、時間にそう違いはないことが分かった。むしろ安定した表通りをゆとりを持って走るほうがいいのではないか。わが裏街道人生を恥じてみる。
次の遠乗りまでナビの有難さを痛感することはないだろうが、それまではしっかり機能を把握しておきたい。ナビに気を取られて事故を起こしたなんてことでは、笑いごとではない。
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