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2009/09/17

5万円ミニノート完全攻略ガイド

日経トレンディ増刊 2009年6月号 5万円ミニノート完全攻略ガイド [雑誌]

「5万円ミニノート完全攻略ガイド」 
日経トレンディ増刊 2009年6月号
Vol.2 No760★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆

 不覚にも、パソコンにコーヒーをご馳走してしまった。こぼしたわけでないのだが、右手に持ったコーヒーカップが手のひらをすり抜けて机の上にポンと落ちた。幸いコップは倒れはしなかったが、大きめのモーニングカップだったので、重量がそれなりにあったらしく、机の上におちた瞬間の衝撃で、なみなみ注いであったコーヒーがカップの上の淵からあふれ出た。

 あふれ出た先は、わがわが愛するノートパソコンのキーボード。それを見ていた奥さんは、それとばかり台所から乾いたタオルを数本投げて寄こした。あわてて吸い取ったタイミングが良かったのか、ブラックだったのが幸いして糖分にやられなかったのが良かったのか、わが愛機の一命をとりとめることはできた。

 しかし、あとから気付いたのだが、ディスプレー部にもコーヒーは飛び散っており、手のひら大にシミができていた。これもうまく乾いたタオルで吸い取ったのでほっと一段落。ところが安心していたのは、本のひとときで、実は、こちらのディスプレーの方が、被害甚大であった。

 なんと、ガラス部なので、乾けばなんとかなるだろうと思っていたが、そうはいかなかった。どうやらこのディスプレー部の内部までコーヒーは到達しており、その部分はコーヒー色に着色されてしまったのである。

 愕然とした。まだ購入して一年しか経過していないのに。しかも、セカンドライフをやるため、と奥さんを説得して、自分としては、かなり吟味した高機能機種を購入したのだ。それが、なんだ、こりゃぁ。さっそく、購入した家電店に電話を入れたが、購入時の「保険」とやらは十分機能せず、修理代はなんと、4~5万かかりそうだという。ドキュ~ン。胸が張り裂けた。

 なに、このような事件は初めてではない。だいぶ前の事となるが、仕事用ノートパソコンに、あろうことか焼酎をご馳走したことがある。あの時は、酔いが回っていたし、そもそも不純な動機でパソコンをいじっていたから、罰が当たったと思って諦めた。あの時は、なんと修理で20万弱取られたのである。とほほ。

 いや、当時はまだノートパソコンは高価なもので、一台単価は50万円以上した。汎用機ならぬ、業務専用機だったので、修理代やむなしということで、なんとかその場を保った。いや、実に苦い経験だった。それにしても、今回のこの事件。この展開にどう結末をつけたらいいのやら。

 「修理に5万円? それって買ったほうが早いでしょう」という奥様のご宣託を受け、わが特捜班はさっそく、巷に言われる「5万円ノート」の探索に入った。まるで、チベット密教の転生グル探索の様相を呈し始めた。

 探してみれば、量販家電店の店頭に並んでいる、いわゆるネットブック、と言うジャンルにそれは該当した。つまり、

1)小さく持ち運びしやすい
2)出先でネットで繋がる
3)安い

という概念である。もちろんデメリットもある。

1)機能が抑えられている
2)周辺機器が限定されている
3)一台目としては不足

 それでも、一時代前に比較すれば、この5万円ノートとうたわれるネットブックの魅力は計り知れない。

1)2台目としてなら、これで十分
2)探せば1万円代からある
3)なんともかわいい

 もちろん0円パソコンというものもあるが、一時のケータイの売り方と同じで、後払いとなる通信費のなかに本体価格が含まれているので、これは結果として高上がりになるので、早々と見切りをつけた。2年間はキャンセルできずに、その間に、本体価格よりも高い通信費を払うことになるので、面白みはない。

 としてみると、あとは無線LANでつながるスポットが、外部にどれだけあるか、ということが大きなポイントになる。実際に試してみることはなかったが、自分の実務上のことを考えれば、実利は薄い。

 外出時にお手軽にネットにつながる、というコンセプトであるがゆえのネットブックだが、わが生活においては、まだ時期尚早と判断せざるを得ない。結局は、二者択一を迫られることになった。

1)限りなく低価格(一万円代も可)のネットブックを一台購入する
2)5万円の予算枠で、二代目のノートパソコンを購入する

 低価格になればなるほど、キーボードが小さく、わが指が入らなくなることもある。メーカーがいまいち信頼できない。拡張性に問題あり。などなど、不満は噴出する。

 ここは、ネットブックの特性をはるかに離れて、5万円ノートという概念にだけこだわってみれば、これが意外とある。もちろんノート、というにはおぞましいほどの大きさで、ほとんどデスクトップ専用機という様相だが、それでも、周辺機器は充実しており、同じ5万円でも、「小さい」と「多い」に分けた場合、今回は見事「多い」が勝利した。 というわけで、

1)メーカー品である
2)スペックに問題はない
3)安い

という点が考慮されて、ネット販売の一台が当社に一台やってくることになった。税込49800円。現金振り込みを選んだので、振り込み手数料が630円ほどかかったが、まぁ、5万円ノートには違いない。気になる点も残ってはいる。

1)モバイル性が無視されている
2)カラーの選択肢が少ない
3)やっぱりネットブックにも未練

 まぁまぁ、いろいろあるが、いつメインのパソコンがお釈迦様になるか分からない。安心安全のリスクマネジメントの面からも、いつでもバイパスできる2台目の存在は必要不可欠ではある。

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