第3次オイルショック 日本経済と家計のゆくえ
「第3次オイルショック」 日本経済と家計のゆくえ
永濱利廣 /鈴木将之 2008/11 平凡社 新書 203p
Vol.2 No799★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆
すでに一年前にでた本であり、すでに旧聞に属する話題が中心となっている。時事ネタはすぐイキが悪くなる。原油価格の高騰に激動した日本社会は、この夏の政権交代劇を受けて、これからの経済見通しはどうなるのか、息をひそめて見守っている、というところではないだろうか。
オイルに関連する話題はたくさんある。代替エネルギーとしてのグリーン・ニューディール。エコカー、太陽光発電、ハイブリット車の台頭、高速道路の土日割引や一部を除く無料化の方向。ガソリン税の引き下げ、などなど。国民ひとりひとりにとってみれば、最終的な損益はプラスかマイナスかよくわからない話が続く。
こんな時にはよくどさくさにまぎれてトンデモない出来事が裏でひっそりと進行していることがよくある。目をぱっちり広げて、いたずらに被害者側に回るような事態だけは避けなければならない。
脱コンクリート、脱化石燃料が叫ばれて久しい。だが、まだ本当の次のステージが見えてこない。米国オバマ大統領や鳩山政権がスタートした本年は、流動的な話題がたくさんあり、その全体像を総括する時期には至っていないが、大きく変わる可能性はまだまだ十分残されている。
オイル問題も、ひととおり目を通しておく必要がある。
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