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2009/10/10

CO2と温暖化の正体

CO2と温暖化の正体
「CO2と温暖化の正体」  
ウォレス・S・ブロッカー (著) ロバート・クンジグ (著)  内田 昌男(監訳)  東郷えりか(訳) 2009/9 河出書房新社 単行本: 350p
Vol.2 No777★★★★☆ ★★★★☆ ★★★☆☆

 本書『CO2と温暖化の正体』の原題は、”Fixing Climate-- What Past Climate Changes Reveal About the Current Threat--and How to Counter It"(気候の修復--過去の気候変動は現在の脅威について何を明かすのか。それにどう対処すべきなのか)という。著者の一人が、海洋のベルトコンベヤー説で有名な地球化学者、ウォレス・S・ブロッカー でなければ、眉唾もの地球工学の本として片づけたくなるようなタイトルだ。共著者のロバート・クンジグは、本書を一般読者向けにわかりやすく書くためにブロッカーが選んだ科学ジャーナリストである。東郷えりか p342

 たしかにこの手の本の信憑性は、具体性や数字の積み上げなので、どこまでが本当でどこからが膨らましなのかは、科学者ならぬ一般的な読者にはわかりにくい。たくさんの情報の真贋を見極めるのは、一般人にはなかなか難しいことだが、自分の人生を振り返ってみれば、明らかに高エネルギー消費の生活スタイルになってきていることは間違いないし、それが環境におおきな影響を与えているとすれば、その生活スタイルを改めなければならない、と思うのは当然のことだ。

 もちろん、突き詰めれば、二酸化炭素はまったく排出しないほうがいいのだろう。そして、太陽エネルギーや風力、および核融合エネルギーによって、最終的にはそれが可能になるかもしれない。とはいえ、そうなることを当てにして、今世紀中に化石燃料の時代が終わることを期待するわけにはいかない。
 ところが、過去の気候の研究から得られたメッセージは、大気中のCO2濃度の上昇を止める時期はまさにいまだと訴えている。
p17

 危機感の受け止めからは、人それぞれだが、今こそ、真剣にその問題に取り組み始める必要がある。

 平均的なアメリカ人は、年間およそ20トンの二酸化炭素を排出している。燃費がリッター11キロの車を運転しているとすれば、1キロ走るごとに排気管から280グラムほどのCO2がでてくる。ちなみに、アメリカの車の平均的な燃費は、リッター8.9キロである。アメリカ全体では、毎年、化石燃料から60億トン近いCO2が大気中に排出されている。p136

 わが家の車はリッター当たり17~8キロほど走るから、アメリカの平均的な車のほぼ半分のCO2排出量ということになろう。ただ、植物などは、二酸化炭素を吸収して、酸素を排出すると教えられたものだが、このへんの計算はどうなっているのだろう。

 植物生理学者は何十年も前から、空気中のCO2量が多いとよく生長する植物があることを知っていた。たんぱく質と脂肪をつくるには、植物は窒素とリンを必要とし、それを土壌またはわれわれが撒く肥料から得ている。しかし、植物はあらゆるものをつくるのにCO2を必要としている。たとえば、トマトの栽培業者は温室内に定期的にCO2を余分に注入する。p140

 いつもセンセーショナルなデモンストレーションは、断片的で意図的に偏向された動機に基づいていることがある。だから、いたずらにひとつひとつの情報に過剰反応するのは問題だが、常に冷静に、時にはより科学的で合理的な理性を働かせる必要がある。

 アル・ゴアをはじめ、地球温暖化について人々を行動に駆り立てることに熱心な環境保護者は、ときおりkの問題は西洋文明にへの脅威なのだと主張する。その動機は分からないでもないが、そのような主張は根拠が乏しく思われる。西洋文明にはもっと回復力があるだろう。p202

 しかし、科学的や合理性だけでは乗り越えられない問題が、人間の一生にはたくさんある。人間には感性が、創造性が、そして、芸術的な創造性も必要とされる。1から10を知る想像性が極めて大事だ。CO2問題を、科学的問題としても、政治的な問題としても、経済的な問題としても取り上げることができる。しかし、本当は、もっともっとスピリチュアリティの問題として取り上げる必要を当ブログは感じている。

 振り返ってみれば、当ブログのVol.2 No777の読書だった。これも何かの縁。危機こそ好機。CO2問題が、地球人スピリットがさらに成長するよいきっかけになればよい、と感じている。

 

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