脳は「歩いて」鍛えなさい
「脳は『歩いて』鍛えなさい」
大島清 2007/10 新講社 新書 189p
Vol.2 No809★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆
散漫なまま特にテーマを絞り込まずに漫然と続いている当ブログであるが、ここに来て、「脳」と「ウォーキング」が不思議に近づいてきたなぁ、と思っていたら、やっぱりこういう本があることに気づいた。この本は2005/05にでた「歩く人はなぜ『脳年齢』が若いか?」が改題・補筆されたものである。
歩けば脳にも体にもよいのは間違いない。
だが、たとえば一日一万歩歩かなくてはならないとか、毎日15キロメートル歩かなくてはならない、毎日1時間は歩かなくてはならないなどと、課題を課さないようがいい。
うつうつとした気分を晴らそうと思って、とりあえず歩こうと思っている人はなおさらだ。いやになったら戻ればいいし、疲れたらバスに乗って帰ってきてもいい。気分が乗らないとき、わたしはそうする。p47
いままで万歩計は何個も買った。買うたび張り切って歩くのだが、何かのきっかけでやめてしまう。だいたいは電池切れだったり、ズボンに着ける金具が壊れたりした時がやめ時だった。記録するのも面倒くさい。あるいは、その正確性の低さにうんざりした時とか、やっぱり毎日一万歩は歩けない、と悟った時だった。
でも今回は、オムロンの「ウォーキングスタイル」というやつで、ただぶら下げるだけだから、ケータイとストラップを一緒につないでおけば、まず付け忘れるということはない。記録も1時間ごとに記録が残り、しかもあとでデータをパソコンに取り込んでグラフ表示もできるすぐれもの。
さらには体重計と連動すると体脂肪や体年齢まで表示・記録できる。さらまた同じメーカーの血圧計もデータをパソコンに取り込むこともできるので、いままでとはちょっと違った趣向で健康管理に取り込めるかもしれない。なんにせよ、Oshoがいうように、自分の身体に好意を抱き、自分で身体を気づかってみようと思う。
わたしたちは無意識に歩いているが、一歩を踏み出すごとに、足の筋肉から大量の情報が神経を伝わって、大脳皮質の運動をつかさどる感覚野に届く。脳への情報伝達速度は実に秒速100メートルを超えている。p62
なにはともあれ、大脳生理学の専門家であり医学博士の京大名誉教授のお話である。襟を正して聞いてみるしかない。
歩くと「太りすぎ」にも効果がある。p71
歩くと「腰痛」にもよい。p74
「高血圧」の人も歩くとよい。p76
なるほど、なにからかなにまで、至れり尽くせりですね。
歩くだけで脳の全体が刺激される。p60
「物忘れ」が気になりだしたら歩き始めよう。p63
これでは、歩き始めるしか、ございません。
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