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2009/11/23

1人でもできるリハビリテーション 脳卒中・脳損傷・高次脳機能障害からの回復

1人でもできるリハビリテーション
「1人でもできるリハビリテーション」 脳卒中・脳損傷・高次脳機能障害からの回復
橋本圭司 2009/09 法研 単行本 126p
Vol.2 No839★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆

 思い立って人並みにウォーキングなどをしてみると、皆さんそれぞれに健康づくりにためか、ジョギングや犬との散歩、ウォーキングにいそしんでいるのが見受けられる。いや、以前からスポーツジムや市民プールなどを覗いてみても、なるほど、と思えるほど結構各層、各年齢層の人々が、体動かしをやっていらっしゃる。

 その中でも、たまにすれ違う人々がいる。ほとんどの方が杖をついたり、一緒に随伴の人をともなったりしている。すこしゆっくり目の歩き方なので、はっと、気付いて、こちらがコースを譲ったりする時もある。

 長嶋茂雄と王貞治の人生を、先日NHKが3晩に渡って特別番組を組んでいた。その中で長嶋が長島らしくなるために、王が王らしくなるために、彼ら自身が彼ら自身の描いた「らしさ」に向かって歩いてきた人生が語られていた。

 そのらしさは決して、自分のありのままの姿ではない場合もあった。球場に詰めかけた満員の観客の前では、長嶋は「長嶋」でなくてはならなかったし、王は「王」でなくてはならなかった。

 長嶋が、ワールドベースボールの監督に就任しながら、病に倒れたのは数年前のことであった。その後、奇跡的に回復したのは、普段から体を鍛えていたからとともに、その不屈の精神と努力のたまものである、と紹介されていた。

 長嶋は今、まだ「長嶋」らしく戦っている。自分自身の中の「長嶋」であり、そして多くのファンのための「長嶋」だ。リハビリテーション中の姿は、球場の華々しい姿とは違う。観客もなく、怒涛のような拍手や歓声もない。しかし、コツコツと、自ら描いたイメージを一歩一歩踏みしめる彼の姿は、以前からの「長嶋」の延長なのだ。

 敗戦後の日本の高度成長を支えた人々は、「長嶋」とともに成長してきた。長嶋に期待し、長嶋に夢を見た。そして、多くの人々はすでに引退をしている。そしてある人は亡くなり、ある人はボランティアなどにいそしんでいる。ある人々は介護され、ある人はリハビリテーションに励んでいる。

 わずかながら体に障害の残っている長嶋は、いまでもスーパースターだ。毎日かかさず近くの公園を一時間ほどウォーキングするという。ある人々は、もうカメラの前に立つべきではない、というらしい。しかし、長嶋自身は、自らが置かれている立場を知っている。

 一生の間にテレビカメラにアップで登場する人など実に限られている。しかも毎日毎日報道されるなんて人はごくごく一部の人でしかない。その長嶋の姿を見て、今日もリハビリテーションに励む人々が少なからず存在していることを長嶋は知っている。決して逃げないで、その姿をカメラの前に現す長嶋に、敬服する。

 からだにとって良い方法と一般的にいわれているのは、1回30分程度の有酸素運動、つまりは、早歩きぐらいの散歩程度の運動を、1日2回、週3回以上行うことです。
 この運動は、肥満や糖尿病に対する運動療法の原則でもあり、認知度の予防にも適しています。
 また、散歩は空気の良い緑の自然に囲まれた場所が適しています。緑の自然に囲まれた場所には、フィトンチッドという木の香りがあふれており、からだの治療能力を高めてくれます。
 1回30分の有酸素運度を1日2回、週3回行うことができたら、確実にからだの耐久力は上がります。その後は、運動する時間を増やすよりは、運動や活動の種類を変えていきましょう。
p92

 この本にはからだについてばかりではなく、自分でできる「こころのリハビリテーション」についても図解入りでやさしく書いてある。このまま、すぐにでも役立ちそうな項目がいくつかあった。

 ケガや病気による障害で苦しんでいる患者さんとご家族に出会ったら、進んで自分たちに何ができるか問いかけてください。
 自分に障害がある人も、同じ障害に苦しんでいる人を助けることができます。むしろ、同じ障害だからこそ、助けることができるのです。
p125「おわりに」

 リハビリテーションとは、もともとラテン語で「再び適した状態になること」「本来あるべき状態への回復」p10という意味であってみれば、障害のあるなしにかかわらず、みんなのテーマであるはずだ。「もとの状態に戻ることだけを目標にするのではなく、新しい「本来のあるべき」姿の発見でもある。

 人間が人間らしく生きる、とはどういうことなのか。またひとつ考えるヒントを得たような気がする。

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