こころでからだの声を聴く<19>
「こころでからだの声を聴く」<19> ボディ・マインド・バランシング
OSHO /マ・アナンド・ムグダ 2007/11 市民出版社 単行本 247p 附属資料:CD1目次
7、緊張とくつろぎ その1
質問:私は多くの緊張やストレスを感じます。どうしたら、もっとリラックスできるでしょうか?
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表層からリラックスし始めなさい-----そこが私たちのいる場所だ。私たちは、自分のいる場所からしか始められない。あなたの存在の表層をリラックスさせなさい----身体をリラックスさせ、所作をリラックスさせ、好意をリラックスさせる。リラックスして歩き、リラックスして食べ、リラックスして話したり聞いたりする。すべての過程のペースを落としなさい。
急いではいけない。慌てて行動してもいけない。まるで永遠なるものが、そっくりあなたに用意されているかのように動きなさい----実のところ、それはあなたに用意されている。私たちは最初からここにいて、まさに最終までここにいるだろう----もし初めと終わりがあるとしたらの話だが。実のところ、始まりもないし、終りもない。私たちは、ずっとここにいた。これからもずっと、ここにいるだろう。形は変わり続けるが、実存は変わらない。覆いは変わり続けるが、魂は変わらない。
緊張とは、性急さ、恐れ、疑念のことだ。緊張とは、防御し、安定し、安全であるための、たゆまゆ努力を意味する。緊張とは明日のため、あるいは来世のために、今から準備をすることだ。あなたは、明日は現実に直面できないだろうと恐れる。だから準備をしないといけない。緊張とは、真に生きられぬまま、何とか迂回したにすぎない過去のことだ。それはあなたにぶらさがり、あなたを取り巻いている----それは遺物だ。
ひとつ、生に関する非常に根本的なことを覚えておきなさい。生きることのできなかった体験は、あなたの周囲にぶらさがり、くりかえし主張する----「私を終わらせてくれ! 私を生きてくれ! 私を完結させてくれ!」と。体験というものは、終了され完結されることを望む傾向がある。すべての体験には、そうした質が内在している。
ひとたび完結されたら、それは蒸発する。完結されないと、くりかえし主張し、あなたを傷つけ、化けて出て、あなたの注目を引こうとする。「私のことをどうするつもりだ? 私はいまだに完結していない----私を終わらせてくれ!」と言って。
あなたの過去のすべては、何ひとつ完結されぬまま、あなたの周囲にぶらさがる。なぜなら、どれひとつ真に生きられることがなかったからだ。すべては何とか迂回され、ほどほどに、ぬるま湯につかりながら、部分的に生きられたにすぎない。熱烈さや情熱はなかった。
あなたは夢遊病者----眠りながら歩く人のように動いていた。このように過去にぶらさがり、未来は恐れをつくり出している。そして過去と未来の狭間で、唯一の現実であるあなたの現在が押し潰されている。
表層からリラックスするといい。最初のステップは、身体をリラックスさせることだ。覚えておきなさい。できるだけ頻繁に身体を見つめ、身体のどこか----首、頭の中、脚などに、緊張がないかどうか確かめる。もし緊張があるなら、意識的にリラックスさせる。身体のその部分に行き、その部分を説得するだけでいい。やさしく、「リラックスしてごらん」と言うといい。
すると、あなたは驚くだろう。身体のどの部分にはたらきかけても、それは言うことを聞き、あなたは従う----それはあなたの身体なのだ! 目を閉じて、つま先から頭に至るまで、緊張のある場所を探しながら、身体の内側に入りなさい。そして友人に話しかけるように、その部分に話しかける。
あなたとあなたの身体の間で対話をする。身体にリラックスしなさいと言いなさい----「恐れるものなんて何もないよ。恐がることはない。私がここにいて、あなたを大事にしてあげるからね。あなたはリラックスしていいんだよ」と言いなさい。ゆっくり、ゆっくりと、あなたはコツを会得していくだろう。すると、身体はリラックスする。OSHO p122~124
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