あなたの医学書 高脂血症―名医の言葉で病気を治す
「あなたの医学書 高脂血症」 名医の言葉で病気を治す」
及川 眞一 (著) 2009/10 単行本: 191p 誠文堂新光社
Vol.2 No833 ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆
「高血圧」とくれば、次は高脂血症の本でも目を通しておきますか。どうもこの手の本は、自分の目の届かない自分の欠点を指摘されているようで、いつもバツの悪い思いがする。一つひとつはなるほどと思わないでもないが、結局は自分の血管を切り開いてみるわけにもいかず、体重や血圧のようにお手軽に家庭でチェックする、というわけにもいかない。せいぜい年に一回の定期検診の結果に心が右往左往するだけだ。
とくに指摘がなければ、そんなことまったく気にしないが、前年と比べて異動があれば、やはり気になる。医師の指摘などがあれば、なお気になる。だけど、一年に一度の検診でどれほどのことが分かるのか、もっと頻繁に計測してもらればいいのか。自分の健康に自信を持つ、というのは、なかなか難しいものだ。
とくに大きな不都合がなければ、体そのものはともかくとして、あとは食事と運動のお話だ。他の家庭医学書との差異はそれほどない。あとはストレスの問題か。食事はバランスよく、三度三度きちんと食べて、食べ過ぎず、減らしすぎず。運動も適度で無理なく、長く続けることができるもの。仕事も適度に、ほどほどに、ってところに収まっている。
だが、健康が一番、とはいうものの、たとえば、ちょっと酷評してしまったが、「危ないダイエット」(阿部純子著)のように、体からメンタルな部分へ、そして瞑想へと言及していくプロセスがあるのが本当ではないか、と思う。そこまで書いてしまうと、通常の「家庭医学書」の範疇からは外れてしまうのか。
心や意識から切り離されて、肉体としての身体一本やりの「健康」なんて、本当はないのだから、その辺をもうちょっと解説してあると面白いのになぁ、と思う。まぁ、それはしかし、この本に求めようとしている、こちらのほうが少しヘソが曲がっているかもしれない。
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