惑星、熊野
「惑星、熊野」
山本卓蔵 2009/07 求龍堂 単行本 127p
Vol.2 No813★★★★☆ ★★★★★ ★★★★☆
求龍堂、って、たしかあの「事件」ともいうべき「松岡正剛千夜千冊」の刊行を決行した出版社だ。そういう出版社だからこそ出せる写真集といえるだろう。いやいや、写真家、山本卓蔵、という存在がすごい。熊野の山に、テントとカメラをかついで何日も籠るという。そういう写真家にしかとれない熊野がここにある。
「惑星、熊野」というタイトルが生きている。人工衛星で宇宙からみるグローブ地球も素晴らしいが、こうして、一足ごとに山に入り込んで、じかに触れてみる「惑星」も、やっぱり地球だ。光沢を抑えた印刷面がまた、あの熊野の質感をより伝えてくれている。
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