いつまでもデブと思うなよ<1>
「いつまでもデブと思うなよ」 <1>
岡田斗司夫 2007/08 新潮社 新書 223p
Vol.2 No810★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆
2年前に「『世界征服』は可能か?」 を読んで、面白いなぁ、と思っていたら、このすぐこの本がでた。おいおい、あまりにも直接的なタイトルだなぁ、と冷やかに思っていた。だが、その新書の腰巻には証拠写真がついていたから、度肝を抜かれた。なんと1年間で50キロの減量とは、無理じゃないだろうか。この話、つくっているんじゃないか。
そう思って立ち読みしたが、本当のお話だった。本書の内容といえば、とくに目新しいことはない。そのレコーディング・ダイエットというメソッドも、必ずしも筆者の独特のものとはいいがたい。だが読む価値はある。さっそく図書館にリクエストしようと思ったら、当時、なんと膨大なウェイティング・リストが待っていた。これじゃぁ、いつのことになるか分からないと、リクエストすらしなかった。
そうか、あれからもうすでに2年も経過したのか。今回リクエストしたら、ウェイティング・リストはゼロ。すぐ読むことができた。あっという間に世の中の話題は次から次へと移っていく。彼には、この本の続編になるのだろうか、「脱デブ」2008/08という本もある。著者はまだリバウンドしないのだろうか。
あの2年前に思い切って私もレコーディングをはじめたら、きっと効果があったに違いない。月日の経つのは早い。だが、私には私なりの矜持があった。以前に似たようなことをやって、その効果は知っていた。私は著者のように117キロもないから、50キロは痩せなかったが、食べるものをメモして、カロリー計算をする、というだけでダイエット効果があることは分かっていた。私の場合は3か月で15キロやせた。これは本当に脅威的だった。
だが、それからがイケなかった。さらに無理な期待をしたおかげで、すこし栄養不足になったのか、体の耐性が低下したようだ。具体的には目にものもらいができたり、口内炎ができて、長いこと回復しなかった。これがきっかけとなって、ダイエットのモチベーションが下がり、あとは見事リバウンドした。
そんな体験があったものだから、この人のレコーディング・ダイエットには関心はあったものの、距離をつめることはなかった。でも今回、そういえばこんな本があったなぁ、と思い出したのだから、ふたたびまたチャレンジするチャンスが巡ってきたのかな、と思う。食べ物の記録は残していないが、他のデータは少しづつ残しつつある。あの時使ったカロリーブックなんぞも取り出してきた。
最近、ちょっと離れたところにショッピングセンターがオープンした。今日はそこまでウォーキングした。往復で15000歩だったが、これがまぁ、なんとも快適だった。この15000歩のウォーキングで消費したカロリーが約600kcal弱。これがそのまま摂取カロリーの計算とはならないのにせよ、たとえばファミレスでハンバーグステーキなどを食べれば、それでほとんど600kcalは補充されてしまう。摂取カロリーを上回る消費カロリーを獲得すのは、なかなかむずかしい。
まぁ、それでも袖摺り合うは何かの縁。今回、ようやくこの本をゆっくり読んだし、また、気を入れて、助走から離陸、上昇、巡航してみようかな。
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