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2009/12/03

書くだけで30kgやせました

書くだけで30kgやせました
「書くだけで30kgやせました」
大橋健 2009/09 宝島社 新書 189p
Vol.2 No848 ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆

 「いつまでもデブと思うなよ」「脱デブ」のイミテーション版のような雰囲気もないではないが、いくつかの違いがある。この本が決してイミテーションでないことは、この「体験」がすでに96~97年頃にあったこと。そして、書いている本人が現役の医師であること。さらには、現在店頭に並んでいる新刊である、ということも特筆すべきであろう。

 いや、いかに新刊とは言え、リクエストしてから一ヵ月以上も経過して、せっかくヘルマン・ヘッセの青春の彷徨へ、さぁ、旅立たん、というタイミングに図書館から届いたりしたものだから、なんともバツが悪い。いっそ無視しようかな、とも思ったが、いや、この本もまた、タイトルから受けるイメージほど、ふざけた本ではない。結構真理を突いているように思う。

 そもそも、50キロとか30キロとか痩せる、ということ自体、異常なことである。それだけ太っていたということで、なかなか相撲取りでなければ、これほど太っている人を見ることは少ない。そもそも115キロとか117キロとかまで太るということは、本当に大変だ。少なくとも、私には無理だ。ある程度までいくと、下痢が起こるか、体のあちこちに異常がでだす。

 岡田斗司夫・本にしても、この本にしても、結局は、食べたものと体重を、「がんばらない」と「あきらめない」精神で記録し続けることにある。自分自身の体験から言ってもこれは本当だと思う。もうすでに10年前に体験済みだ。その効果は十分知っている。しかし、記録を止めると、3キロ、5キロ、10キロ、とすぐ戻ることも体験的に知っている。

 やせる数値目標を持つのではなく、ただ「食べたもの」と「体重」を記録するだけ。ここがポイントだ。そして「がんばらない」、「あきらめない」ことが肝心だ。体の動かし方やカロリーについて書いていないこちらの本は、岡田本に比べてもかなり過激だ。ただ「書くだけ」だ。しかし、やっぱりそれでも効果はあるだろう。

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