青春は美し ヘッセ
「青春は美し」 ジュニア版・世界の文学 4
ヘルマン・ヘッセ (著), 小林 与志 (イラスト), 高橋 健二 (翻訳)1967/01 金の星社 -: 268p
Vol.2 No850 ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★☆
なんとも甘い、情緒豊かなヘッセお得意の、情緒にあふれた、青春モノにして望郷モノ。スィートな純愛路線。短編であるだけに、なお、一気に甘酸っぱい世界へと誘われる。青春モノだが、発表されたのはヘッセが39歳の時だし、その後も細かく手が入れられたようなので、必ずしも、「若い時」の作品とは言い難い。それだけに完成度は高いが、どこか完全に物語として作られている。
この本にはこの作品のほかに、「ラテン語学校生」、「旋風」、「大理石材工場」など全6作品が収録されているが、今回は割愛。これらは後で「全集」の中で読もう。世界文学、ジュニア版であるだけに、漢字にはルビがふってあり、ところどころに情緒豊かなイラストが添えられていて、とかく小説をせっかちに読む癖のある私には有難い。ジュニア向けだけに、どこか清潔だ。
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