村上春樹スタディーズ(2005ー2007)
「村上春樹スタディーズ」(2005ー2007)
今井清人/編集 2008/03 若草書房 全集・双書 297p
Vol.2 968★★★★☆★★★★☆ ★★★★☆
年末年始から始まった村上春樹追っかけも「走ることについて語るときに僕の語ること」に至って、一旦終了したように思う。それはまるで、ケン・ウィルバーを追いかけていて「存在することのシンプルな感覚」に出会ったときのような、ちょっとした眩暈と脱力感がある。手元にいくつか残っているし、もうちょっと読みたいものもあるが、まぁ、この辺が潮時だろう。
村上春樹がノーベル文学賞をもらうことにどれほどの意義があるのか量りかねるが、もしそういうことが起こるとすれば、彼の一連の文学作品とともに、このランニングに関するエッセイ集「What I Talk About When I Talk About Running」も必ず話題になるだろう。村上は作家として、そして一市民ランナーとして評価されるに違いない。この路線からヘルマン・ヘッセの「ガラス玉遊戯」のような、新しい作品が生まれることを期待する。
こちらのスタディーズ(2005ー2007)は「読み解く」の中の「村上春樹をもっと知るための7冊」のリストの中の一冊に数えられており、本来であれば、「クラウドソーシング」カテゴリのなかで読みたかった一冊である。当ブログの読書は着々と進み、現在は「地球人として生きる」カテゴリに来ており、しかもそれもこの本で107冊を数えるところまできてしまった。
あと、一冊を読めば、このカテゴリは終了で、あとの残りは「私は誰か」カテゴリの中で読んでいくことになる。つまり、通常は3つ以上カテゴリを用意してきた当ブログではあるが、ここで一気に、たったひとつのカテゴリに収束させる。のこり40ほどあるので、そこまで一杯詰めたら、あとは「ブッタ達の心理学3.0」か「One Earth One Humanity」という名前で、新しいカテゴリをスタートさせようと思う。
この「村上春樹スタディーズ」シリーズは、かなり硬派なクラウドソーシングで、このあとすでに2冊ほど出ている。ただ、まだ当ブログでは簡単に手が出ない。図書館に入っていない、ということと、ちょっと硬派過ぎて、読みこむのに時間がかかるからである。いずれ、「1Q84」もbook3がでるだろうし、またハルキワールドの話題が再燃することは必至である。その時、このシリーズが役だってくれるに違いない。
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