人間に可能な進化の心理学<9>
<8>よりつづく
「人間に可能な進化の心理学」<9>
P.D.ウスペンスキー , 前田 樹子 1991/03 めるくまーる 単行本 162p
いわゆる神秘主義の中には、7という数字がよく登場する。しかし、その7という数字が何故にでてくるのかは、いまいち判然としないところがある。少なくとも自然界に7という数字がでてくることは少ないのではないか。そんな時、いつでも自分のなかではひとつの図式が現れて、その整理をしてくれることになる。 よく見る一円相だが、この中に実は7という数字が隠れている、というのが私の見解だ。さて、どのように隠れているのだろう。一円相の中には、陰陽のマークのように、二つの円が入っている。これで、1と2と3という数字が登場することになる。 そしてその陰陽の中に、さらに、陰の陰、陰の陽、陽の陰、陽の陽、という4つ重ねの円ができると、そこには全部で7つの円があることになる。つまり0、1、2、3、4、7、という数字が登場しているのである。 この七つの円を、それぞれの中心に固定して、同じ大きさの円として並べれば、そこにはまるで7つの梯子のような図形ができることになる(見ようによっては、5、6、8、9、も見ることができるが、今はそこまでこだわる必要はない)。 ここまでくると、7つのチャクラの姿にさえ見えてくるだろう。
自然界になさそうな7という数字だが、ここまでくれば、実に原理的な部分で存在していることに気付くことになる。そして、7つあるステージだから7に上りたいと思うのが当然だが、全体であろうとすれば、7よりもむしろ、4のステージの中心に座っていることが大事なのだ。
表の表、表の裏、裏の表、裏の裏、という原理も、アース&ウィング、という原理も、実はそれほど難しいことではないことが分かる。大地に根付きながら、大空にはばたくためには、4番目のチャクラ、つまりハートにいることによって可能なのだ、という理解になる。
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