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2010/02/28

無意識の探険―トランスパーソナル心理学最前線 <2>

<1>よりつづく
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「無意識の探険」トランスパーソナル心理学最前線 <2>
吉福 伸逸 (著) 1988/01TBSブリタニカ 単行本: 273p

 この本の内容は読まなくても分かっている。読む前に決めておくべきテーマは、「トランスパーソナル・セラピスト」は「ZENマスター」足りえるか、というものだ。

 と構えてググってみると、なんだぁ、私はすでにこの本を読んでいたじゃぁないですか。デジャブ感があったわけだ。せっかくだから、ここで、吉福伸逸関連リストを作成しておく。

「意識のスペクトル」ケン・ウィルバー /吉福他・訳 1985/04 春秋社

「宇宙意識への接近」 伝統と科学の融和 河合隼雄との共編1986/04 春秋社

「アートマン・プロジェクト」ケン・ウィルバー 吉福他・訳 1986/06  春秋社

「無境界」自己成長のセラピー論 ケン・ウィルバー /吉福・訳 1986/06  平河出版社

「意識のターニング・ポイント」 メタ・パラダイムの転換とニューエイジ・ムーヴメントの今後   吉福 伸逸,松沢 正博 1987/03 泰流社 単行本 p306

「個を超えるパラダイム」古代の叡智と現代科学 スタニスラフ・グロフ 吉福・訳 1987/07 平河出版社

「無意識の探険」 トランスパーソナル心理学最前線 1988/01 TBSブリタニカ

「自己発見の冒険」ホロトロピック・セラピー スタニスラフ・グロフ /吉福他・訳 1988/01 春秋社

「脳を超えて」スタニスラフ・グロフ /吉福他・訳 1988/07 春秋社

「トランスパーソナル・セラピー入門」1989/10 平河出版社

「生老病死の心理学」 1990/07 春秋社

「テーマは『意識の変容』」-吉福伸逸+岡野守也 徹底討論 1991/10 春秋社

「処女航海」-変性意識の海原を行く 1993/03 青土社

「流体感覚」1999/04 雲母書房

「楽園瞑想」 神話的時間を生き直す 2001/09 雲母書房

「トランスパーソナルとは何か」増補改訂版 2005/01 新泉社 

 さて、私は、ここで提言したいことがある。それは、「吉福伸逸をZENマスターにする会」というものを主宰するのはどうだろう、ということだ(笑)。この人、なんだかんだ言ってもやっぱり日本が恋しいらしいし、セラピーごっこもしたいらしい。ググってみると、すぐに商売の情報がでてきてしまう。

 吉福ワーク参加者から「もっと長い合宿を企画して欲しい」と頼まれて、吉福さんにお願いしたところ、「9日間あれば本当に僕がやりたいことができる」とコメント頂きました。2泊3日でも相当にハードなのに9日間もの合宿に参加する人が果たして何人いるか…?そう問いかけながらも「私が受けたい…今やらないと後悔する」と決心しました。吉福さんが「本気でやるよ」と引き受けてくださった最初で最後の9日間合宿ですもしも、本当に自分自身と出逢いたいと思うなら素晴らしい体験となるでしょう。「最初で最後、吉福伸逸の9日間合宿ワークショップの詳細」 http://koyo-sha.net/yoshifuku-sinichi.html (2010/02/28掲載文)  

 2010年5月1日~5月9日という日本のゴールデンウィークに日程を会わせているところが、すこし物悲しい。243,000円(税込)※宿泊費、食事代含みます。このセラピー料金を払えるならば、「本当に自分自身と出逢いたいと思う」人にとっては、安いものだ。ちゃんと「本当に自分自身と出逢」えたらね。

 「吉福伸逸をZENマスターにする会」としては、次の点を提案したい。

1)ドラッグ話はもうしないでね。

2)日程なんかどうでもいいのだから、9日間なんてケチなこと言わないで、もっと長期にやってほしい。365日が与えられているのだから。全部あげます。

3)料金は安くはないが、その値段になる理由をちゃんと説明してね。

4)あんまり、お話ばかりしないでね。いまの100分の1程度で、お話は十分です。

5)無意識がテーマなのではなく、超意識がテーマなのです。

6)独覚は独覚でいいから、他のなにか別なものに権威づけを求めないでね。

7)ちゃんと悟ってね。

 こういう話題をやっていると、面白いなぁ、とつくづく思うのは、一時行方不明だったオールドSなんかも、当ブログを覗きにくるところだナ。わが「意識をめぐる読書ブログ」も捨てたものではない。

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コメント

このような記事がランキングにあがってくると、正直私は消え入りたくなって、そろそろ削除しようかな、とさえ思う。でも、もうすこし頑張ってみよう。笑

投稿: 把不住 | 2018/09/03 17:40

>Devayana
こんにちは。私も生涯2回しか会っていないので、よくわかっていないところもありますが、だからこそ、鋭角的によく印象的に覚えている、ということはあります。
それに、彼の活動範囲と私の生活圏がまったく違っていたので、簡単に彼を対象化できるのでしょう。
もし彼と一緒の活動なんかしていたら、そう簡単に「悪口」は書けないと思います。ただ、彼とはいずれにせよ、一緒の活動は遠慮したはずです。
彼については、当ブログのあちこちに大体書いたので、もう残っているものはありません。
著者は昨年4月亡くなりました。享年69歳。ご冥福をお祈りいたします。合掌

投稿: bhavesh | 2014/01/27 09:25

おひさしぶりです。
吉福伸逸への7つの提案を読んで、思わず笑い、納得しました。
私は直接には彼を知りませんが、昔の「メディテーション」という雑誌で、おおえまさのりとの対談で、おおえ氏はほとんど発言できず、まったく一方的に吉福氏が話し続けているのを読みました。
ですから4)の提案には、まったく同感しました。
結構、クセの強そうな人みたいですね。
9日間のセッション代が高額なのにも驚きました。
でも、払って受ける人もいるのですね~
本当の自分自身、ですか・・・
何を本当だと定義されるのでしょうね・・・
個人的には、少々、胡散臭さを感じました。
失礼しました。

投稿: 宮川義弘 | 2014/01/27 08:58

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