インテグラル・スピリチュアリティ<8>
<7>よりつづく
「インテグラル・スピリチュアリティ」 <8>
ケン・ウィルバー /松永太郎 春秋社 2008/02 単行本 469p
IOSとは何か
IOSとは、「統合作動システム(Integral Operating System)のことである。情報ネットワークの世界では、オペレーティング・システムとは、さまざまなソフトウェアを作動させる基礎的なシステムのことである。ケン・ウィルバー p6
過去15年ほどの間に、コンピュータが日常生活に入り込み、私たちの生活のありようは一変したと言っても過言ではない。もともとまったくのシロートながら、これらのIT関連の変化にも、自分なりの関心を寄せ続けてきた。とくにパソコンの進化や、OS論争、とくにリナックスの登場などにも強い刺激を受けた。
当ブログにおいても、そのカテゴリ名に OSHOmmp/gnu/agarta0.0.2 等と残っているように、そのオペレーティング・システムとやらに、何事かの期待や幻想をもったことは事実である。それらの思い込みや試みは決して功を奏したとは言えないが、雑然と散乱している事象をすこしづつ統合する役割として、その発想自体は大いに役立ってくれたと言える。
統合への衝動として、マンダラ的指向性も役立ってくれた。いくつもの、当ブログなりのマンダラを描いておいたが、これらもまた、いつかはその統合的パワーを生み出してくれるに違いないと、個人的には密かに期待しているところである。
もともとケン・ウィルバーは得手ではないが、この時期、これだけ惹きつけられるということは、もともと彼自身が持っているパワーがあるのだろうし、それに引き寄せられてしまうこちらにも、何事かの不足感があるに違いない。
この本においても著者のやろうとしている方向性は分かるのだが、それを逐一検証していくまでには至っていない。その妥当性も、正統性も、いまだ不明なままだ。しかしながら、魅力はいまだに色あせてはいない。
当ブログ、第二期もほぼ数量が定量に近づいている。残る期間にこの本一冊を読むことさえ容易ではないが、それでも、やっぱり気になる一冊として、ここにメモしておく必要はあるだろう。捲土重来、再読を期す。
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