私の愛するインド 輝ける黄金の断章 <2>
「私の愛するインド」 輝ける黄金の断章<2>
OSHO /スワミ・プレム・グンジャ 1999/11 市民出版社 単行本 257p
★★★★★
インドに偉大な神秘家がいた。ファリッドだ。誰かが彼に金の鋏を献上した。非常に高価で、ダイヤモンドが散りばめられていた。一人の弟子が師に何かプレゼントをと思い、それが稀にみる芸術品だった。しかしファリッドは言った。
「その鋏じゃ何もできんよ。私に何かをと思うなら針に糸だ。なぜなら私は、ものとものを繋ぎ合わせる愛の行者だからな」
ファリッドは、カビールやナナク、そして他の人々と同時代の人だ。
私は彼が好きだ。
彼の歌の中で、彼は自分をファリダと呼ぶ。
彼は常に自分に向かって話しかけるが、決して自分以外の人には話しかけない。
彼はいつもこのように始める。
「ファリダ、聞いているか。ファリダ、起きるんだ! ファリダ、これをやれ、あれをしろ!」
ヒンドゥー語で、ファリッドの名前を用いるのは礼儀にかなっているが、ファリダの名前を用いるのは礼儀にかなっていない。そのような呼び方は、人が召使いを呼ぶ時だけだ。ファリッドは自らをファリダと呼ぶ。それは彼がマスターだから---肉体が召使いだからだ。
ファリダは本を書かなかったが、彼の歌は弟子達によって書き留められた。
彼の歌は途方もなく美しい。
だが、パンジャブ語で歌われたものを聞かなくてはだめだ。
彼はパンジャブに住んだ。
彼の歌はパンジャブ語のものだ。本当に心を沁みる歌だ。
パンジャブ語で歌われたファリッドの歌を聴いたなら、
あなたのハートは変容し始める。OSHO p210
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