永久の哲学(1)ピュタゴラスの黄金詩
「永久の哲学」(1) ピュタゴラスの黄金詩
OSHO/スワミ・プレム・グンジャ 2004/09 市民出版社 単行本 390p
Vol.3 No.0014★★★★☆
ピュタゴラスは、フィロソフィア・ペレニス、すなわち「永久の哲学」を求める永遠の巡礼者を象徴している。彼は特に優れた真理の探究者であり、持てるすべてを探究に賭けた。彼は遠く広範にわたって旅したーー師(マスター)や神秘教団(ミステリー・スクール)、秘宝を求めて、当時知られていた世界のほぼ全域を旅した。彼はギリシャからエジプトに向かったーー失われたアトランティス大陸とその秘密を探るためだ。
エジプトには、アレクサンドリアの大図書館がまだ無傷のまま残っていた。そこには過去のあらゆる秘伝が保存されていた。それはかつて地上に存在した最大の図書館だったが、のちに狂信的なイスラム教徒によって破壊されてしまった。あまりに大きな図書館だったために、火が放たれてから、6カ月mの間燃え続けた。
ピュタゴラスの生れる2500年前、アトランティス大陸は海中に没した。その海を「大西洋(アトランティス)」というのは、このアトランティス大陸にちなんでのことだ。
アトランティスは地球最古の大陸であり、その文明は頂点に達していた。だが文明が頂点に達するとき、そこには常に危機がある。それは崩壊や自滅の危機だ。p7
この講話録は、1978年12月に行われたものの再録である。この邦訳には、そのような時代背景が記されていないため、新しい読者などは、2004年に発行された新しい本と思うかもしれない。英語版は「Philosophia Perennis」として1981年にでている。
Oshoの本に珍しく、1日の講話に対して、4日の質問応答集となっており、必ずしもピュタゴラスの黄金詩で満載されているわけではない。上下巻があるが、その詩が引用されているのは21日のうちの5日だけ。いわゆるプネ1の当時のOshoの論調が色濃く反映されており、前後の本と読み比べてみれば、その位置づけがより明確になろう。
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