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2010/05/24

ターシャム・オルガヌム<4>

<3>よりつづく

ターシャム・オルガヌム(第三の思考規範)―世界の謎への鍵
「ターシャム・オルガヌム」(第三の思考規範)―世界の謎への鍵 <4>
P.D. ウスペンスキー , 高橋 弘泰 , 小森 健太朗 2000/06 コスモスライブラリー 単行本

 今回またこの本を手にとってみようと思ったのは、必ずしもこの本が「名著」の誉れ高いからではない。この本の真価を判断するのは、私の手に負えない。この本がどのジャンルに属しており、どの本と比肩すべきか、誰がどのように評価しているかなど、私にはわからないことばかりだ。

 しかし、なぜかこれからも何回も読むことになるだろう。今回は、さてウスペンスキーはどのように神智学と関わっていたのだろうか、ということである。いままで、そのような視点でウスペンスキーを見たこともなかったし、あまり関心も持っていなかった。

 私のなかでは、スピリチュアル・マスターとしてはOshoの存在は限りなく大きく、そのOshoがいつも引用するものだから、クリシュナムルティとグルジェフは、気になる存在であった。それはまるで、右大臣と左大臣のような、水戸黄門を挟む、助さんと角さんのような、そんな戯画さえ頭の中に浮かんでいた。

 時代を交差する存在でありながら、私の中では、クリシュナムルティとグルジェフは、それぞれに独立した流れであり、まったくのオリジナルな存在であるように思えていた。だが、そんな理解でいいのだろうか。そう考え始まったのは、先日、「永久の哲学」をめくってからだ。

 そもそも、「真理」に「オリジナリティ」なんてあるもんか。普遍なものは普遍である。誰かが普遍にたどりついたら、それは、他の存在にとっても普遍である。もしクリシュナムルティが普遍にたどりついたとするなら、それはグルジェフにとっても普遍であり、それはOshoの理解とも同一のものであるはずだ。おりしも当ブログは、カテゴリも一つに絞り、そのタイトルも「one earth one humanity」と定めている。次第、次第に、ひとつにまとめようとしているのである。

 ウスペンスキーはグルジェフの立役者ということで、いつもグルジェフ寄りで考えてきた。神智学とのつながりなどあえて考えてみたことはなかった。しかし、それはかなり恣意的な偏見でさえあったのだ。読んでいて、読んでいなかった。今回、あえて、このウスペンスキーの代表作の一つとされる「ターシャル・オルガヌム」のなかにその痕跡を探してみた。

神智学 p32 p330 p337 p368 p387

神智学協会 pii

シークレット・ドクトリン p25 p54 p244

ブラバッキー p25 p54 p138 p244 p361 p387

リードビーター p32 p155 p290

アニー・ベサント p313

 パラパラとめくってみると、本文中だけでも、これだけの関連のキーワードが見つかった。逆に見た場合、神智学のほうでは、どのくらいグルジェフ・ムーブメントの影響があるのだろう、という関心も湧いてくるが、それはまた別な話題である。

 ウスペンスキーは少なくともこれだけの神智学的な「影響」をうけながら、結局独自の探求を続け、グルジェフを「発見」するのだった。しかし、それらは、一つの水面上に浮かんだ泡のいくつかのことであり、水面下では、とうとうと流れる一体的な海があるのであった、ということであろう。

<5>につづく 

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コメント

ウスペンスキーは、統合力、集約力、表現力、意志、責任感、探求心において、優れた存在であったことだろう。信頼がおけそうだし、わかりやすいし、これはいけそうだ、という期待感さえ持てる。
されど、結局OSHOの評価は低かったし、残された他の評価も必ずいも究極のものではない。なぜか。それは、その才能のゆえなのである。鳥の目が必要なら、蟻の目が必要であり、走るのが得意であれば、とどまって動かないことにかけても卓越していなければならない。その矛盾点を、最終的に、この人は包含できない。純粋で、合理的で、潔癖で、理知的なのである。その反対の、不純で、不合理で、ガサツで、感情的ななにかを、この人は、切り落としてしまっているのだ。生まれつき備わっていなかったのかもしれない。
当ブログ統合としてのダイジェスト版、あるいは述懐においても、その辺を、十分わきまえておかなければならない。他山の石とするべし。

投稿: Bhavesh | 2018/08/02 14:28

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