Books I Have Loved<73>
<72>よりつづく
Books I Have Loved <73>
Osho 1985/07 Rajneesh Foundation Intional 247p ペーパーバック 言語 英語
背表紙の綴じ糊がバラバラになるほど何度も開いたり綴じたりしたOsho「私が愛した本」だが、もう一度読み通してみると、実に様々なことが書いてあり、読み残しているものがたくさんある。一度はリストアップした168冊の本たちではあるが、今一度、最初から読みなおしてみる、というのはいかがなものであろうか。
そう思って一日目の一冊目から読みなおしてみるのだが、はて、それら一冊一冊が、とても重い一冊たちなので、それらを「精読」しなおすなんてことは、一生かかっても、多分できないだろうと思う。ましてや、私のようなもともと読書が得意じゃない人間が、ましてや小説嫌いを標榜する男が、これらに含まれる小説を全部読むなんてことは、まずあり得ないだろう。
しかし、なにはともあれ、それらの本のタイトルは確かめたし、その存在もできる限り追っかけてみた。もちろん、何十冊かのインド関連や一部神秘主義関係の本は、それ自体を見つけることすらできなかったが、それでも、いちどはリストには目を通したことになる。
そこで、<精読>とは行かないまでも、最初にさかのぼって、まずは全16セッションのうちの、まずは第1日目から、パラパラモードの<再読>をしてみるのも悪くないだろう。そう思い直して、今度は英語版で再スタートすることにした。
1)Thus Spake Zarathustra
ほぇ~。このリストを見ただけで腰が抜ける。
1)「ツァラトウストラはかく語りき」は、いくつかの邦訳があり、どのヴァージョンを選ぶかでだいぶ雰囲気が異なってくる。いくつかのヴァージョンを読み比べてみるのも楽しいだろうが、当ブログにその力はない。せいぜい、最新の邦訳で、現代語訳の一番読みやすい奴を選ぶとするか。またOshoがツァラトウストラについて語った英語版も手元にあるので、この際だから、リストだけはアップしておこうか。
2)の「カラマーゾフの兄弟」は去年四苦八苦しながら、ようやく読み終えた。村上春樹追っかけの中でもこの小説には何度も出くわしたので、まあ不可避の小説ではあるが、今再読しようとは思わない。この際だから、なにかの解説本でも読んで、お茶を濁そう。
3)「ミルダッドの書」は読むのはそれほど大儀ではない。むしろ、前回のような駆け足ではなく、ゆっくりとその経緯を見たり、著者の他の本にもあたったりしながら、再読するのがいいだろう。
4)「かもめのジョナサン」は何度読んでも面白い。短気な私には、午後の昼休みに読み切ってしまいそうな、この短さがちょうどいい。内容もジンと来る。しかし、日本語訳は五木寛之のカラーが出すぎているとも言える。この際だから、英語版に挑戦するのもいいだろう。たしか同じタイトルのビデオもあったはずだ。
5)「老子」は永遠の座右の書でしょう。読むというより、拝む感じだ。
6)「荘子」もまた、その感じ。ここには出てこないが、あとででてくる「列子」も一緒に、ここで再読しておくこともいいだろう。
7)「山上の垂訓」ですか。私は聖書は得意ではないが、短いものだから、もう一度目を通しておこうか。この部分は、Oshoのキリスト教圏の人々に対するリップサービスのような気がしてならない。あと、「トマスの福音書」か。まぁ、こちらもそれほど長くはないし、苦手だからこそ、じっくり「精読」する必要があるのかもしれない。
8)「バガヴァッドギータ」。これは現在読書中。一度には読めない。含蓄を味わいながら、自分のいる立ち位置と、物語のひとつひとつの進行度合いを計りながら、ゆっくり距離を近づけていく必要がある。
9)「ギータンジャリ」。ノーベル文学賞作家タゴールの代表作。「1Q84」でなにかと期待がかかる村上春樹だが、ホントにその価値があるのかどうか、過去のヘッセ、カミュ、ラッセル、ベケット、あるいは、大江健三郎や川端康成などのノーベル賞作家たちの作品と並べて、想いを馳せるのも悪くない。
10)「ミラレパの十万歌」。チベット密教には一旦けじめをつけた当ブログではあるが、縁を切るわけにはいかない。ミラレパはチベットの最高峰だ。この一冊だけで、ひとつのブログができあがる。
さて、なにはともあれ、再スタートすることにする。なにごとも順番というわけにはいかないし、タイミングではないものは、どんどん飛ばしていこう。読めるところから読んでいく。そして、1日目から、16日目まで、進めていけたら、お慰み。まずは、乞うご期待。
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コメント
当ブログ のかなりの熱量を費やしたと思われるのは、このOSHO「私が愛した本」追っかけである。されどそのほとんどは、1・0時代に集中していたのだ。
その目次を振り返ると、恐ろしいほどの集中である。
https://plaza.rakuten.co.jp/bhavesh/diary/200801270004/
もうこれほどまでに、一冊の本に集中する、ということは今後ないだろう。
投稿: Bhavesh | 2018/06/26 22:17