うつわの歌
「うつわの歌 」
神谷 美恵子 (著) 1989/09 みすず書房 単行本: 181p
Vol.3 No.0024 ★★★★☆
抄訳とは言え、カリール・ジブランの全体像をおぼろげながら見せてくれている貴重な本が神谷の「ハリール・ジブラーンの詩」である。そこには、こちらの「うつわの歌」に所収されたものを文庫本化したものであることのみ明記してあった。
さてこちらの本にあたると、発表されたものはさらに古く、雑誌「婦人之友」に1975年7月~12月に連載されたものであった。この時点で、神谷はかなりの量のジブランを読み込んでいたことになる。
Of all the thousands of books I have told Vivek to carry only one. That is my only book now. It i written by a man who has not reached but come very close, very very close---Kahlil Gibran. I wanted to talk about his book many taimes but did not. The time was not yet right. The man was only a poet and not a mystic, not one who really knowsm but he reached to the heights in his imagination. Osho「Notes of Madman」p5
この時、1981年の時にはOshoはまだジブランを語っていなかったが、それは後年1987年1月に実現され、「Messia」として上下二巻にまとめられている。1931年に48歳でなくなったジブランの、若き時代の交友関係などを考えていると、どことなく親近感が湧いてくる。
そう言えば、ジョン・レノンは、1968年の「White Album」で、母親Juliaを歌った曲「Julia」の中にジブランを引用している、とのことである。
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