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2010/05/10

1Q84<7> BOOK3 

<6>よりつづく


「1Q84」 BOOK3 <7>
村上春樹 2010/4 新潮社 単行本  602p 

 一度は読み終えたものの、奥さんの順番がやってきて、もう一度この話題の小説を読みなおすチャンスがやってきた。まとめの意味で、再読し、その感想をここにまとめようと思っていた。しかし、目の前にその本があり、一週間経ち、10日経過しても、一向にページをめくろうとしない自分がいる。

 このゴールデンウィーク、予想外に忙しかったせいもある。いや、この5月は、まだまだスケジュールのピークが何回も来そうだ。とてもゆっくり小説など読んでいる雰囲気でもない。それに、他の再読したい本も、だんだん溜まってきた。 しかし、その他にも、このbook3を再読しようとしない自分には、それなりに理由がありそうだ。

1)売れた売れたという以外には、それほど話題になっていないのではないか。

2)1990年代のスピリチュアリティ、特に麻原集団に対する村上春樹的理解の展開か、と期待された割には、拍子抜けするほどのハッピーエンドな結論ではないか。

3)このままだったら、やっぱりbook4が必要になるのではないか。あまりに「お粗末」な結論だ。

4)こんな小説なら、book1、2で、山岸会の、カルトの、麻原の、と、大騒ぎするほどのことはなかったのではないか。

5)これを持って、80年代やら、90年代、あるいは21世紀的なスピリチュアリティのソーカツ的評価を受けるとするなら、笑止千万である。

6)小説内小説としての「空気さなぎ」の展開も、消化不良であろう。

7)少なくとも、この小説でノーベル文学賞はないだろう。この程度での受賞なら、ヘッセやタゴールやカミュや、他の受賞はなんだったのか、ということになる。もっとも、ノーベル賞そのものの、政治性の裏表があるから、そのこと自体をまともに論じる必要もあるまいが。

 当ブログ<2.0>は現在のところ一次休止して整理中である。再開のめどは立っていないが、それでもやっぱりメモすることが必要になり、こちらの<1.0>にこぼれて書き込む必要がでてくる。新たなる読書Vol3としての新たなる1000冊を読み始めることになるのか、再読一辺倒になるのか、自分の中の落ち着く先を見つめている。

 しかし、この段階ではっきりしてきたことは、科学、芸術、意識、という三本柱として立てて来た、ITネット関連の話題や、政治、ジャーナリズムの話題については限りなく縮小しようということだ。ツィッティやら沖縄米軍基地の問題やら、さまざまな外的な話題には限りはないが、ここでひとまずフェードアウトする方向には変わりがない、ということが明確になってきた。

 そしてまた、いわゆる小説やら文学やらというジャンルにおける、取りとめのないお喋りに付き合うのも、そこそこにしようということだ。もともと村上ファンではなかったが、一応関連の60冊ほどを読んでリストを作っておいたせいか、いまだに、当ブログへのアクセス経路は、村上春樹ワーズが圧倒的に多い。特に「牛河」など、思いもよらぬヒット数を稼いでいる。

 しかしまぁ、当ブログの本来の眼目はその辺にはない。それに、次の1000冊という図書館トリップもそろそろ飽きてきた。すこしづつ、手持ちの本を中心とした<再読>モードに戻ろうと思う。そして、やっぱり、本当に気に入った本は、購入して、いつも手元に置きたい。あるいは、すでに賞味期限の切れた手元の蔵書は、ちり紙交換か古書店行きだな、と思う。

 なにはともあれ、このbook3では、当ブログは全然納得できない。book4でも出ない限り、この作品は、安原顯ではないが、「究極の愚作」になりかねない。小説の評論などは、その道の同好の人々にゆだねるとしても、もともとは村上春樹ファンでもない当ブログとしては、一応世間の話題には対応しては見ましたが、イマイチだったですね、という評価に落ち着くだろう

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42)One Earth One Humanity」カテゴリの記事

コメント

歩楽styleさん
現在book2進行中の方には、book3の話は、余計なことになってしまいますが、やっぱり私は物足りなかったな。
あえて期待するとすれば、book4における、あっというような、予想を覆すような大展開、というところかな。(2010.05.10 20:48:59)

投稿: Bhavesh | 2010/06/13 23:44

book2中程です。

続きが欲しい、一読め、そう思いつつ

脳ミソは、仕掛けを感じてはいたのですが
いまは、復習するように、シカケを、繋がりの言葉を
確認しています

じぶんで関連づけています

毎日少しずつ読んでます
言葉面、も、楽しく思えて

村上ファン、だと
自覚しながら

自然界に咲く花のように、開いた次の日には枯れてゆく
なーんだ、小さな幸せのパターンやん、なんておもいながら(2010.05.10 18:07:26)

投稿: 歩楽style | 2010/06/13 23:43

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