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2010/06/26

スーフィーの<聖典>の物語 書物の王国(15)奇跡 <2>

<1>よりつづく 

書物の王国(15)
「書物の王国」(15) 奇跡 <2>
『書物の王国』編纂委員会  2000/01 国書刊行会 全集・双書 250p

「スーフィーの<聖典>の物語」
イ-ドリース・シャー 小森健太朗訳
Vol.3 No.0062

 BIHL2-1の「スーフィーの『本』」の巻頭言はここにある。本文は二段組みの本書において4ページ弱。実に短いスーフィーのストーリーだが、物語内物語が、めくるめくイスラム密教の迷宮に誘う。英語では、Idries Shah「The Book of the Book 」としてHardcover本が存在する。

 後にスーフィーの導師になったヤサビは、200ページ以上にわたる厚い書物に、この<聖典>の内容とその歴史を記し込んだ。

 その書物のカバーには、次のような言葉が記されている。
 「本の厚みが、その内容の価値を決定するならば、この本がさらに厚くあるべきなのは確かである」。

 中央アジアの導師、アーメド・ヤサビ以来、この本にまつわる伝承は700年以上にわたって語り継がれている。p56

Book

 またBIHL5-8として登場する「ラビア・アル・アダビア」も、マーガレット・スミスの「イスラムの神秘家ラビア・アル=アダビア伝」1928第四章の抄訳が「ラビアの奇跡」として紹介されている。

 これらのラビアの逸話は、それ自体では取るに足らないものだが、ラビアの伝記作家たちが、彼女に奇跡を起こす力があると信じ、真のイスラム教の聖者がもつあらゆる特性を彼女に賦与していたことを証している。その上、彼女のために起こされたそういった奇跡は、神の敵味方の目に、ラビアが神の忠実な僕であることをはっきりと見せるものである。p29

 Oshoはラビアをブラバッキーと双璧をなす女性神秘家として高く評価している。

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コメント

Bhaveshさん
ありがとうです
書物の王国「奇跡」は近くの本屋に
注文しました
The Book of the Bookも欲しいですね!
<エスリン~アメリカの覚醒>や
<印度精神文化の研究>など
Bhaveshさんのブログで知り購入したけど
読んでいません
でもこの本なら読めるかな(笑)

投稿: ラオツ | 2010/06/26 11:54

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