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2010/06/13

ツァラトゥストラ〈上〉<7>

<6> よりつづく

Koyama
「ツァラトゥストラ」〈上〉<7>
フリードリッヒ ニーチェ (著), 小山 修一 (翻訳) 2002/11鳥影社 ロゴス企画部 単行本: 252p

 こちらは発行が2002/11と発行新しいだけに読みやすく、まるで「かもめのジョナサン」やジブランの「預言者」のような軽い感覚に読み始めることができる。

 一条の光明がわたしの中に差してきた。同志がわたしには必要なのだ。それも生きている同志が。---わたしが行きたいとこに運んでいける感情のない道連れや亡骸が必要なのではない。
 そうではなくて、自らに従おうとするからこそ、わたしに従い、---わたしのめざすところについてくる同志が必要なのだ。
 一条の光明がわたしの中に差してきた。ツァラトゥストラは群衆にむかって語るのではなく、同志に向かって語るべきなのだ。ツァラトゥストラを家畜の群れを操る牧人や番犬にしてはならない。
 家畜の群れからその多くをおびき出す---そのためにわたしはやって来た。縄張りを脅かされた群衆や家畜たちを怒らせるのもやむを得ない。牧人たちから強盗と悪口されてこそ、ツァラトゥストラの道は拓けてくるのだ。
p32

 翻訳者は必ずしも多くの翻訳書を持っている作家ではない。このツァラトゥストラに魅かれて、自らの人生そのものの中での翻訳活動があったのだろう。そのような情熱がひしひしと伝わってくる。

 この本は読みやすい。読みやすいが。その分だけ、多少軽さがあり、後半になると、抽象的な概念になってくると、平易な言葉群では、むしろわかりにくくなる、という現象が出てくる。微妙なバランスが必要だ。

<8>につづく

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