如是経 一名 光炎菩薩大獅子吼経 序品 つあらとうすとら
「如是経 (一名 光炎菩薩大獅子吼経) 序品」 つあらとうすとら
にいちえ著 登張信一郎訳註及論評 (大正十年)1921/10 星文館書店 20cm / 50,253p
Vol.3 No.0060★★★★★
いやはや、探してみればあるもんだ。大正年間のツァラトゥストラ。必ずしも訳本ではないが、抄訳と解説が合体したもの。登張信一郎49歳時の書。
訳名を「如是経」と簡単に、一名を、「光炎菩薩大獅子吼経」と命じました。この訳者については、訳名の私見で、最も大胆に、思い切って、東洋式、就中、純仏教ぶりに翻へしました。p11
東洋風、仏教風、というよりもさらに、ツアラトゥストラを親鸞になぞらえていたりするところが凄い。最初は、ちょっとひやかし気味に取りよせた一冊だったが、実際に頁を開いてみると、むんむんとニーチェの息遣いが聞こえてくる。あの熱さに変わるものではない。
いやいや、むしろ、ニーチェが生きていた時代により近いだけに、むしろ、現代風に翻訳されたニーチェより、はるかに実像に近いとさえ感じられる。このニーチェ、大正年間にどのように読まれていたのだろうか。
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