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2010/06/16

権力への意志

ニーチェ全集〈12〉権力への意志 上 (ちくま学芸文庫) ニーチェ全集〈13〉権力への意志 下 (ちくま学芸文庫)
ニーチェ全集〈12〉「権力への意志 上」 〈13〉「下」 
フリードリッヒ ニーチェ (著), Friedrich Nietzsche (原著), 原 佑 (翻訳) 1993/12 筑摩書房(ちくま学芸文庫) 528p 612p
Vol.3 No.0054~55☆☆☆☆☆

 OshoがBIHLの中で、ニーチェを取り上げ、さらに、ツァラトゥストラに並ぶ、あるいはそれを超えるものとしてこの本を取り上げている限り、一度は、頁をめくってみる必要がある。今回は、その本の存在を確かめたにとどまる。

 バーナード・ショーやアドラーでさえ、この本から窃盗している、と断言するOshoがニーチェに賭ける想いは並々ならぬものがある。全集全部とは言わないまでも、せめてツァラトゥストラとこの「権力への意志」のタイトルだけでも記憶しておかなくてはならない。

 しかしながら、「意識をめぐる読書ブログ」としての当ブログは、はて、どの道を、どう、たどっていけば、自らが設定したであろう、「ゴール」とやらに到着することになるのだろうか。時間軸の一方に「奇跡の探求」を置き、片方の端には「禅宣言」を置き、その中心に「私が愛した本」(BIHL)を置く。

 その「私が愛した本」には、第2の軸として、「ツァラトゥストラ」や「三祖信心銘」から始まり、アラン・ワッツ「本」にいたる経路がある。そして、その中心に、とりあえず、ジブランを置いて模様を眺め、「預言者」を座標軸のちょうど半分の地点においてみる。

 しかしながら、実際には当「読書ブログ」には、第3の軸として、リナックスなどを含むネット関連の情報があり、その一方には、オバマやエコ問題などのジャーナリズムのあれこれを置いてみる。その中心には、脱エンターテイメントを狙う化のごとくの文学群があり、試みとしては「1Q84」などを候補としてみる。

 そんなこんなをしているうちに、私の人生は終わるだろう。図書館の本を全部読めるわけでもなく、ネット情報を一人占めすることなど、ありえないことなのだ。すべてを網羅することなど無理なことだ。どこかに集約地点を見つけていかなければならない。

 そこで編み出されたのが、One Earth One Humanity、というカテゴリではあったが、100近くまで進んでみて、いまいち落ち着かないことに気がついた。どうしても、Oneの中からこぼれていくのである。収まりきれるものではないのだ。

 そもそも、One、という概念自体、ファナテッィクだ。強い狂気の匂いがする。むしろ、ここは「No Water No Moon」に倣って、次なるカテゴリは「No Earth No Humanity」とすることにしたらどうであろうか。

 何かを追いかけることではなく、ありのままの現状を追認していくスタイルの方が、当ブログには似合い始めているようだ。漠とした方向性はある。だが、到達地点というものはない。そもそも、それは設定しようのないものだ、という理解のもと、再スタートすることになるだろう。

「サーカス団」  

私はサーカス団の団長
今日も、客の入りを心配している
雨が降っているのに、客はくるだろうか
団員たちは、今日も元気だろうか
猛獣たちの、ご機嫌はどうだろう
テントから雨漏りしていないか
出し物は、昨日と同じでいいのか
この町で、あと何日、公演できるか
私はサーカス団の団長
客はなにを求めて、サーカスを見に来るのだろう
綱渡りか、空中ブランコか
ピエロが巻き起こす、大笑いに巻き込まれたいのか
空席ばかりが目立つ、わがサーカス団
皮肉な客もいるはずだ
私のシルクハットのボロ穴を見つけては
笑っているはずだ
猛獣たちが、今朝も餌を求めて騒ぎだした
オリの中で、象や、ライオンや、シマウマたちが
動きだした
私は冴えない、サーカス団の団長
時には、入口に立って、入場者のチケットのモギリをやる
時には、猛獣たちの餌係り
あるいは、テントの雨漏り修理だってやる
夜には、町を一回りしてポスターを張り直してくる
団員たちにも、おべっかをつかわなければならない
私は、サーカス団の団長
猛獣たちが騒ぎだした
私には、空中ブランコも、綱渡りもできない
いやいや、ピエロ役だって、もはや、不似合いだ
身のこなしがうまくいかない
せいぜい、ムチをもって、猛獣たちを使っているふりをするしかない
ドサ周りの、私はサーカス団の団長
テントはボロボロ、団員たちは逃げ出した
客とて、今日も来るもんか
空席だけが目立つ、私はサーカス団の団長
だけど、私には、ひとつの誇りがある
私のサーカス団の、猛獣たちだけは本物、一流だってこと
全部、奴らの芸を見せることができないのが残念だ
短い時間では、彼らがどんな頑張ったって
その持てる芸のちょっとだけしか見せることができない
客はそれでも満足する
猛獣たち、そのものが、すでに異界のもの
一瞬、息を飲み、ネットの外側で、さらに身を縮込める
私はサーカス団の団長
餌が足らなければ、猛獣たちは、私を食い殺すかもしれない
スキを狙っている気がする
オリだけはしっかり鍵をかけているはずだが
それとて、いつ破られるか、分かったものではない
私はサーカス団の団長
冴えないサーカス団の、冴えない団長
だけど、知っているかな、うちの猛獣たちだけは、本物なのさ
今朝も雨が降っている
テントから雨が漏れている
空席ばかりが目立つ客席
私は、入口に立って、チケットのモギリをやる
いらっしゃませ、さあさあ、どうぞ、お楽しみください
奥へ、奥へ、どうぞ、どうぞ、
と、練習ばかりを繰り返す
破れたシルクハットは私にお似合い
だけど、知っているかな、うちの猛獣たちは、本物
私は、サーカス団の団長
冴えないサーカス団の、冴えない団長
がおおおおおおおおお・・・・
ライオンがわなないた
今日も緊張の一日が始まる
ドサ回り、明日を知れないサーカス団
今日も一日がはじまる
サーカス団の一日が始まる
さぁ、さぁ、いらっしゃいませ
当地最後の大公演、今日で見おさめ、大公演
えい、お代は見てのお帰りだあ
よってらっしゃい、みてらっしゃい
私は、サーカス団の、団長さ 

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