ソクラテスの弁明<1>
「ソクラテスの弁明・クリトン」 <1>
プラトン (著), 三嶋 輝夫 (翻訳), 田中 享英 (翻訳) 1998/2 講談社 学術文庫 236p
Vol.3 No.0035 ★★★★☆
当ブログとして「ソクラテスの弁明」を読んでいると思っていたら、まだだった。Oshoのコメントは転記しておいたし、まとまった形での一冊は読んでいる。しかし、単独としてはこれが初めてだ。「BIHL2」の4冊目。「Plato's Dialogue on Socrates.」。
思えば、Osho「私が愛した本・西洋哲学編」は、リストアップし、Oshoのコメントをリンクしただけで、一冊一冊にはあたってこなかった。いつかはやろうと思ってはいたが、まだだった。今、このタイミングでこれらの「哲学書」に突入することは無理だが、いつかはやらなければならないホームワークとして残されてしまっている。
ソクラテスの弁明についても、さまざまなヴァージョンがある。こちらの訳本は割と荒らしく文字も大きいのだが、プラトン「ソクラテスの弁明」、「クリトン」と並び称される「パイドーン」が入っていない。そのかわりクセノポンの「ソクラテスの弁明」が所蔵されている。
ギリシャは現在経済危機にあるとのことで、グローバルな経済の陥穽として危機が叫ばれている。かつてのソクラテスの生きた時代のギリシャ、遡ることの神話時代のギリシャ、そして、ゾルバが生きていた時代のギリシャを考える、良い機会ではある。
Oshoにはワールドツアー中の一連の講話録「Socrates Poisoned Again Aftrer 25 Centuries」がある。これらといずれ合わせ読むのもいいだろう。
アテナイ人諸君、みなさんが私の告発者たちの言葉によってどのような心持ちになられたか、私には分かりません。しかしいずれにしても、この私自身でさえ、かれらの言葉によって、すんでのところで自分がどういう人間なのか忘れてしまいそうになるくらい、それほど説得的にかれらは語ったのです。とは言うものの、本当のことは、いわば何一つとして語らなかったのです。p9
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