ベルゼバブの孫への話<2>
「ベルゼバブの孫への話」 人間の生に対する客観的かつ公平無私なる批判<2>
ゲオルギー・イヴァノヴィチ・グルジェフ /浅井雅志 1990/08 平河出版社 単行本 787p
★★★★★
BIHL2における9番目。「All and Everything」 by Gurjieff。なんとも分厚く、めんどくさそう。いつも単独でこの本を読もうとは思わなかった。なにかの本のついで、ちょろっと目を通しておこう、とそう思っていただけだ。めんどくさそう。前回も、図書館から借りてきた何冊もの中の一冊としてめくっただけだ。それにあれは、年末の超忙しい時期だった。
今回も、BIHLのリストにさえ載っていなければ、目を通すことはなかっただろう。と、やや諦め気分でめくり始めた。
私はこの著作において、誰もがいわば<否応なしに>、全身全霊で真実だと感じざるをえないようなタイプの主人公を生み出し、すべての読者が、この主人公たちは単なる<どこにでもいる誰かさん>ではなく、本当の<人物>であることを納得するに足るだけのデータを彼らの中で必然的に結晶化させるようにしたいと考えています。p036
やられたね。私はこのグルジェフ・ワークのイントロにすっかりはまってしまった。
私の書いたものは3回読みなさい。
1回目は、少なくともあなた方が現代の本や新聞を読むのと同じように機械的に、
2回目は、誰かに声を出して読んであげるようなつもりで、
そして3回目に初めて、私の書いたもののお要点を把握するつもりで読みなさい。巻頭「親切な助言」
今回はこの本のほんの最初のほうを開いたところだが、今回はすこしゆっくり読もう。回数としては2回目だが、読むということでは、まだ読んではいない。これが第1回の読書になるだろう。あるいはなってほしい。そう願いながら、前に進めようと思う。
と、同時に考えた。すでに「私が愛した本」1読目は全168冊に関しては、その存在のあるなしを含めて、いちどは触れてみた。そして今「BIHL」として2読目の再読を行っている最中だ。前回は、一冊一冊の存在が気になっていたが、今回はそれを気にすることはないだろう。今回はペースダウンさせよう。
そして、今回一度は「BIHL1」としてスルーしてしまった10冊についてだが、まだ完読していないものもあり、また、そこからの発展形についても考えが及んでいる。今回は、それらを含めて、すこし熟読しようではないか。
だから、ここでスタートしてしまった「BIHL2」ではあるが、一応、11冊を確認したあと、まずはBIHL1~2の21冊で、ひとつの宇宙を体験してみようと思う。それに、「BIHL3」のクリシュナムルティ「自我の終焉」やウスペンスキーの「ターシャム・オルガヌム」には触れざるを得ないし、ほかの本も、実は、これら21冊との関連に含まれてしまっている。
だから、あまりあちこち気を散らさずに、はまってみよう。本の冊数を追っかけるのは、一旦、休止だ。
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