随(かんながら)神―意識の扉を開く鍵―
「随(かんながら)神」 ―意識の扉を開く鍵―
阿部敏郎 (著) 2010/5 ナチュラルスピリット 単行本: 280p
Vol.3 No.0041☆☆☆★★
このタイミングなら、こちらの本についてもメモしておくことも悪くないだろう。当ブログは、いつも半年に一度づつ、その期間に読んだ「新刊」のベスト10を作ってきた。あとから読み返してみると、当ブログとしての必ずしもベスト本でなかったりするのだが、その期間にどんな本を読んでいたのかを記録しておくのも悪くない。
しかるに、本年も前期が終わろうとしているのに、あまり「新刊本」を読んでいない。もともと旧本や不人気本を読み進めている当ブログではあるが、特に今年前期は、再読モードや再々読モードとなり、あるいは「in Scilence」モードとなり、新刊本と呼ばれるものは、ほんの数えるくらいしか読んでいない。
以前は、そのリストを作るために、積極的に新刊本を読んだりしたものだが、現在はそのような必要を感じなくなった。だから、今年度は、前半期にわけずに、年間を通してベスト本をリストアップしてみようかな、と思ったりしているが、まだ未決定である。
さて、この本、必ずしも「新刊」ではない。これはブログとして発表されていたものであり、それが一冊の本の姿に結実したものである。ブログを覗いていた時には、もっと自由な表現があったように思うが、こうして一冊の本になってみると、わりと落ち着いた表現に変わっている部分が多いのではないか、と思う。
内容については、特段に特筆すべき部分はない。奈良県・天河神社や、プーナのコミューンなどが登場してくるが、フィクションでふくらました小説であり、例えば柿坂宮司とか、シャンタンなどという人物、あるいは喜納昌吉というミュージッシャンが登場するが、もともとは「実話をもとにしたフィクションである」p277ということである。
はっきり言って、天河もすごいところだ。体験やビジョンという意味では、この小説を上回るストーリーを持っているが、それをブログに書くとすれば、やはり「小説」という形で「実話をもとにしたフィクション」という形にしなければならないだろう。
最後のほうの結末は、まぁ、ありうることでもあり、このような方向に行かなければならんだろう、という、ある意味、ありふれた結論である。小説であるかぎり、ネタばれにも注意しなければならないので、それは遠慮しておこう。いつか、続編を書こう。
ネットをググれば、著者の講演などの、いくつかの動画もあるようだ。なかほどね、Oshoやチョギャム・トゥルンパなどについての簡単な発言があるが、直接のつながりはなさそうだ。
こういう話しを聴くだけにこれだけの人が集まるとは驚き。もともとシンガーということで知っている人も多いのかな。
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