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2010/07/07

コンドームの歴史<2>

<1>よりつづく 

コンドームの歴史
「コンドームの歴史」 <2> 
アーニェ・コリア (著), 藤田 真利子 (翻訳) 2010/2 河出書房新社 単行本: 453p

 「シークレット・ドクトリン」の緩衝材としてこの本が偶発的に登場したとはいうものの、この本もなかなか深いぞ。なんせ歴史は1万2千前のエジプトのファラオ以前から始まる。神智学に劣らず、人類の技術と心理と宗教の統合の一芸術品、とさえ思える。いわば、神智学ならぬ、チン痴学、ともいうべきか。

 いやいやそんなことはない。この本は至って真面目だ。もし、この本を完読し精読して、その知識を身につけたら、まさにパーティ・ジョークの王様になれるに違いない。いえいえ、ジョークどころか、これは立派な人類史を解析するインテリジェンスである。

 この本、原書は2007年にでている。割と新しい本だ。もしこの本がマダム・ブラバッキーのいた1888年当時に出たとするなら、これだけ洒脱に東西の文化を「統合」できただろうか。まぁ、すくなくとも、これだけの知識や情報を集めることはできなかったであろう。

 逆に、もしブラバッキーが2010年の今日、この地球上に生きて、あの世界の「統合」を図ろうとしたら、もっともっと「上手」に書けたであろう。すくなくとも、この本は、どんなことでも、ひとつ「書いてやろう」という意志さえあれば、面白おかしく、しかも意義深く書くことができる、という見本であろう。

 この本の翻訳者は1951年生れの藤田真利子。「ヴァギナ 女性器の文化史」、「強姦の歴史」、「ペニスの文化史」などのほかに、「体位の文化史」などもある。最後の一冊は当ブログでも3年前にいちど読んだ。こういう本でも図書館にあるんですなぁ。当ブログも初期的には、さまざまな試みを積極的に読みこんだから、このような本にもどんどん手が出た。最近は、テーマを区切ってしまっただけに、すこし自由を失い、萎縮してしまっているかもしれない。

 もっとも訳者には「壊れゆく地球」や、チョムスキーの「グローバリズムは世界を破壊する」などの「まじめ」な訳業も多い。

スプルカエ・ルパエ
メレトリクス
プロスチプラ
プロセダ
ノナリアエ
ミマエ
キムバリストリアエ
アンブリアエ
キタリストリアエ
スコルトゥム
スコルタ・エラチカ
ブストゥリアエ
カパエ
デイカタエ
ファモサエ
ドイス
ルパエ
アエリカリアエ
ノクチルアエ
ブリチダエ
フォラリアエ
ガリナエ
アマシアエ 
 p31

 ここに挙げた23種類の古代ラテン語は、すべて売春婦を意味しているという。ひとつひとつがそれぞれの業態を示しているらしいので、少なくとも当時は23人以上の人々がこの稼業に従事していたことになる。そのような人類の実態を考える時、表題のようなテーマを追求することも意味ある研究ということになるのだろう。

<3>につづく

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